ガクセイ基地としては珍しく、今回は高校生向けの記事です!
大学に入るためにほとんどの人が避けられない受験勉強……多くの人が塾に通っていると思いますが、本当に塾に通う必要ってあるのでしょうか?高いお金を払って、怖い先生にしごかれ……大変ではないですか?
「受験勉強は一人ではできない」というのはあなたの思い込みかも……?
ということで、塾で勉強するのはどう考えても効率が悪いと考え独学で受験勉強をし、偏差値50から明治大学に受かった筆者が、勉強方法マニュアル本を読みあさり、試行錯誤した超・独学受験勉強メソッドを大公開します!!
※筆者の個人的な考えや見解が大いに含まれています。ここに書いてあることはあくまでもひとつの考え方だと思ってください。
目次
〜目次〜
■塾より独学の方が効率が良い2つの理由
・授業は所詮、教科書や参考書の内容をしゃべるだけ!?
・ノートを書く時間の無駄さに気付け!!
■独学の弱点と克服方法
・追い込んでくれる人がいない
・受験勉強の仲間がいない
■独学受験勉強生活の極意
・生活リズムは死守しろ!
・自分へのご褒美を作れ!
・“独学受験勉強ノート”を作れ!
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■塾より独学の方が効率が良い2つの理由
・授業は所詮、教科書の内容を話すだけ
ぼくは中学の時は普通に塾に通っていたので、塾がどんなことをやるのかを知った上で書きます。
幸いにも、ぼくの塾ではどの先生もとても分かりやすい授業をしてくれていたのですが、あるとき、ふと思いました。
「この授業の内容って、本当に高いお金を払って受ける価値があるのかな?」
だって、噛み砕いて分かりやすくしたりギャグを挟んだりしていても、内容はほとんどの場合、教科書の内容を説明するだけですよね。机に座ってじっと聞いてなくても、参考書を買って読めばいいのではないでしょうか。
(゚ペ)でも、先生の説明の方が分かりやすいんじゃない?
本当にそうでしょうか?確かに分かりやすく説明してくれる先生もたくさんいると思いますが、参考書だってすごーく分かりやすく作られてますよ!なぜなら、そうでないと売れないからです。
伊藤和夫(1988)ビジュアル英文解釈[PARTⅡ] 駿台文庫
それに、塾の先生って教え方も性格も千差万別ですよね。自分とは合わない教え方であったり、性格の先生であったら厄介です。その点、参考書であれば「合わない」と思ったらすぐに変えれば良いのです。
さらなる利点は、参考書であれば素早く何度でも反復できるところです。人間は音を耳で聴くより文字を目で読む方が圧倒的に早く情報を処理できますし、授業中に先生に「もう一度ゆっくり同じ説明をしてくれませんか?」と聞くのはやや勇気が要るものですが、参考書なら何百回でも同じ説明を読めますよね。
- ノートを書く時間の無駄さに気づけ!
ぼくが塾で1番イヤだったのは、ノートを書くことでした。先生が黒板に書いたものを、話を聴きながら色を使って賢明に書き写していく……「いや、これ、参考書見ればいいんじゃないの??」って思ってしまうのはぼくだけでしょうか。
参考書だったら綺麗な字でカラフルにまとめられているわけで、それをわざわざノートに書く意味が分かりません。単純に時間がもったいないし、授業を聞きながら書くので授業にも集中できなくなります。
石黒昭博(2009) 総合英語 FOREST 6th edition 桐原書店
(゚ペ)でも、重要なところを抜粋するためにノートを書くんでしょ?それに、学んだことを自分なりにまとめる力を養う意味があるって聞いたけど……
参考書の中に覚えなくていい重要ではないところはほとんどありません。どうしても特に重要なところだけ見たいと思うのであれば、その箇所に自分なりに色で囲ったりすれば良いのではないでしょうか?
また、ノートを書くことによって確かに学んだことを自分なりにまとめる力は養われるかもしれませんが、受験勉強において必要な様々な力の中では、優先順位の低い力のような気がします。そこに時間を割くより、既に解説が載ってある参考書をひたすら読んで覚えることに注力した方が良いと、筆者は思います。
■独学の弱点と克服方法
・追い込んでくれる人がいない
ここまで読んできた皆さんは、きっとこう思っていることでしょう。
(゚ペ)でも、結局自分一人で勉強が続けられないからみんな塾に通うんじゃないの?
そう、その通りです。「一人で自分を律し、勉強をする状況に追い込まなくてはいけない」というのが独学の最も弱い点です。難関大学を受験しようと思えば、1日12時間ぐらいの勉強を毎日しなくてはなりません。そんなことを、誰の強制も管理もなしにたった一人で続けるのは至難の技でしょう。相当な覚悟を持っているか、自分を律する工夫を熟知している人でないとできないと思います。
・受験勉強の仲間がいない
進学校でない限り、塾に通わなければ一緒に励まし合える仲間も切磋琢磨し合えるライバルもいません。しかも浪人生であれば、話す相手は家族しかいないという非常に寂しい日々になります。
不安になってしまったあなた!安心してください。なんと、これらの弱点を克服する方法があります!
それは、
「ちょっとだけ塾に通う」
です!!
(゚ペ)あんだけ塾に通うのは効率悪いって言ってたのに、結局通うのかよ!
と突っ込みが来そうですが、正直、この方法しかないと思います。
塾に毎日通うのは無駄な部分が多いと考えるものの、それでも塾に通わないデメリットは上記のようにいくつも存在するからです。やはり、全く塾に通わずに受験を成功させるのはかなり難しいということは認めなければならないでしょう。
基本的には一人で勉強するものの、週に一度や二度だけとか、ちょっとだけ塾に通う。そうすれば定期的に追い込まれるし、仲間もできます。
この方法であれば通常より圧倒的に安く、効率の良い勉強ができ、しかも独学ならではの弱点もないのです!最高ですね!!
■独学受験勉強生活の極意
ではいよいよ、独学受験勉強の極意を紹介します。
・生活リズムは死守しろ!
独学で1番重要なのは、勉強方法よりも実は生活リズムかもしれません。これを守らなければ、自分の決めた時間にではなく気分の乗っている時に勉強をすることになるので、どこかで「今は勉強しなくていいや」という甘えが生じて、結果的に勉強時間の減少が避けられないからです。特に浪人生は気をつけてください。
起床時間と就寝時間は必ず固定しましょう。そうしなければ全てのリズムが崩れてしまうし、無駄に何時間も寝てしまったりしてしまいます。
- 自分へのご褒美を作れ!
モチベーション維持で大事なのがこれです。ただでさえ孤独な独学。受験勉強においてはストイックにやることが何かと美徳とされますが、ぼくは「いかに息抜きをするか」が大切だと思います。人間、無理は絶対に続きませんから、「自分のモチベーションは長く続かないだろう」ときちんと自覚し、要所要所でご褒美を作ること。「朝8時に起きれたら朝ドラを見よう」とか、「模試でC判定取ったらディズニーランドに行こう!」とかいう「自分ルール」を決め、達成した喜びを得ることをルーティン化してしまえば、一人でも楽しく努力することができますよ!
・“独学勉強ノート”を作れ!!
はい、この項目がこの記事の神髄です。
独学する際に必須、そして最重要なのがこの“独学受験勉強ノート”なのです!!
先述したように、独学では塾の先生のような自分を管理してくれる人もいないし、モチベーションを挙げてくれる仲間もいません。「ちょっとだけ塾に通う」という方法を実行すればだいぶ解決はしますが、それでもやはり基本的には、一人で自己管理をしモチベーションを維持し続けなければいけないのです。その難行を実践するには、自分だけのノートを記入することが最善だとぼくは考えました。
ノートは主に2つの使い方をします。
①月全体の計画を立てる
このように、ノートに1日から31日までの数字を振ったオリジナルカレンダーページを作り、そこに全ての参考書・赤本の進捗具合を記入するのです。こうすることにより長い受験勉強の道筋が明確になります。
②その日の計画と結果を記入する
毎日記入するページです。これは三段に分かれます。
一番上は参考書の段。
左に計画を、真ん中に結果を、右にその評価を書くことにより、どの参考書をどのくらい進めなければならないかが分かります。
二段目は時間の過ごし方。
前日の夜に、明日の時間の過ごし方を左側に書きます。
しかしまず間違いなく計画した時間通りには過ごせないので、実際に一日をどう過ごしたかを右側に書きます。こうすることにより、「自分はこの勉強にはこれくらい時間がかかるな」とか、「ここに無駄に時間を割きすぎているな」というのが分かります。
最後の段は、今日の感想です。
勉強のことでなくても、普通に日記でもいいと思います。最後に右下に今日の勉強時間と点数を書けば、頑張れた日は達成感を持って、そうでなかった日は反省をして眠ることができるでしょう。
正直これを毎日続けるのはなかなか難しいですが、これを書くのと書かないのとでは恐ろしいほどの差が出ます。きちんと書けば、塾の怖い先生や切磋琢磨する仲間などいなくても、自分で自分を盛り上げコントロールすることができるのです。
たとえ1日30分かけてでも書きましょう。劇的な効果がこのノートにはあることを保証します!
以上、“超・独学受験勉強メソッド”、いかがだったでしょうか?
独学は難しいものと思われがちですが、上手くやれば塾に通うよりも遥かに容易な道になり得るのです!是非、検討してみてください!
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