好きを見つけよう

もうワンランク上達!花火のきれいな撮り方!!

夏の風物詩と言えば、花火が代表的でしょう。花火大会シーズンに突入すると毎週末どこかで花火大会が催されるかと思います。花火って綺麗だなーとか思っても、写真を撮ってみると残念な写真が多いなんて経験がある人もいるのではないでしょうか。ですが、実は花火大会は、しっかりと準備をして、ちょっとしたコツをつかめば、上の写真のように、きれいに撮ることが出来ます。先日、暇があれば写真を撮りに出かけてるひろあきが、鎌倉花火大会の写真撮影をしてきましたので、今回は、僕が撮った写真と共に失敗しない花火の撮り方をご紹介していけたらと思います。では、行ってみましょう!

 

 今回の使用カメラ

本体:SONYα7Ⅲ レンズ:TAMRON 28-75 F2.8 DiⅢ RXD

載せる写真はRAW加工しておりませんが、一部クロップしたものは多いため、焦点距離は省略します。

(鎌倉のあじさい企画でも使ったカメラです)

 

・準備するもの

1)Bulb撮影が可能なカメラ:Bulb撮影については後で説明します。スマートにはバルブ撮影機能は無いかと思いますが、中級クラスのカメラ(5万円~)には恐らく備わっているかと思います。

2)Bulb撮影用レリーズ:カメラに繋ぐことで、本体のシャッターボタンの代わりにレリーズでシャッターを切れるようになります。必須ではないですが、あるといいでしょう。安いものだと1000円代からあるので、買ってみるといいかと思います。(下の写真でカメラに繋がれているリモコンの様なもの。写真のものは有線タイプだが無線タイプのものもある)

3)三脚:撮影場所によっては三脚不可の場所もありますが、可能な場所を狙って撮りたいかなと思っているので、個人的にはマストな品です。

 

物としてはこれくらいになりますが、最も重要な物は三脚です。三脚が無いと、綺麗に撮ることはかなり難しいと思っていいでしょう。ですが、逆に三脚を持って行って、いい場所を選べれば花火の撮影に難しいことは他にありません。つまり、花火撮影は場所取りがものを言うと言ってもいいでしょう。

 

 

 

・三脚の選び方

家電量販店やキタムラなどのカメラ屋、Amazonでは多くの三脚が売られていますが、どのように選んだらいいかを簡単に説明します。

 三脚の価格帯は、2,000~4,000円クラス/1万円~クラス/2~3万円(それ以上)クラスの3つに大別できます。

2,000~4,000円クラスは一般にファミリー三脚と呼ばれており、カメラを取り付ける部分(雲台[うんだい])がプラスチックで出来ているものが多く、丈夫さで問題があることもあるので、大きなカメラを付けたり、風が強い日に使うと安定しません。ミラーレスや一眼入門機の軽いカメラであればとりあえず使えるかとは思います。また、花火撮影は縦構図を使う事が多いですが、縦構図での安定性に欠けるのも弱点の一つです。あまり三脚にお金を割けないなどで、なるべく低予算で済ませたかったり、「まずは三脚ってどんな感じなのかな?」とお試しで使ってみたかったりということであればこのクラスでもとりあえずは大丈夫です。国内有名メーカーですと、スリックやベルボンあたりのものがオススメで、最近Amazonでよく見かけるFotoproやNEEWERなども評価が十分付いていれば大丈夫だと思います。

 次に1万円~クラスですが、個人的にはこのクラスから入るのがいいのではないかと思います。これくらいの値段になると、しっかりとした作りのものが多く、安定した作品作りが出来るかと思います。はじめの1本にオススメです。

 最後に2~3万円クラスですが、もうこのクラスの三脚があれば申し分ないです。長く使っていける一本になるかと思いますので、夜景や星景写真なども撮っていきたいという人はこのクラスを選ぶといいでしょう。僕も高校生の頃からこのクラスの三脚を使っていますが、安定性が良く扱いやすいのでオススメです。

 

・事前準備

事前準備といっても、やることはあまり多くは無いです。ですが、やるかやらないかで大きく撮れる写真が変わってきますので、きっちりやってみるといいでしょう。

場所と持っていく機材の確認はきっちりやっておきましょう。花火大会はとても混みます。特に1万発クラスの花火大会にもなれば、場所取りは午前中くらいから始まったりします。そこで、ネットや口コミなどで当日の詳しい打ち上げ場所や、オススメの鑑賞ポイントなどを押さえておくことで、穴場スポットに行けば、落ち着いた撮影が出来ます。混雑を避けることで、慣れない撮影でトラブルなどのリスクも回避することが出来ます。

出来ることであれば、最初は3~4千発くらいの中規模な花火大会で練習してみると良いと思います。このクラスの花火であれば、場所取りはそこまで大変でなく、開始1~2時間前に行っても結構良い場所を確保できることが多く、酷い混雑になることも余りないかと思います。

 また、用意するレンズの画角についてですが、撮影する花火大会やどこから撮るかにもよって異なってくるので何とも言えないですが、僕個人の体感では35㎜ 換算で焦点距離  24㎜-105㎜をカバーできるレンズが用意できればいいかと思います。F値に関しては明るくなくても、問題はありません。

 

ピント合わせをしているところ

 

カメラ上でのバルブ設定(メーカ/機種ごとに異なりますのでご注意ください)

 

・花火大会本番の流れと撮影設定

実際の撮影の流れを確認していきましょう。決まった設定をすればあとはシャッターを押して撮っていくだけです。ですが、

 

1)花火大会が行われる地区の観光案内所に行って、花火のプログラムを貰う

→これは、そこまで手間でないのでやっておくといいでしょう。本番どのような打ちあがり方をするのかわかっているだけで少し撮影が楽になります。

 

2)撮影場所の確保

→三脚を立てての撮影ですから、みんなが座って鑑賞するような場所の真ん中に三脚を立ててしまうのはトラブルの元になります。観覧場所の後ろの方などの邪魔になりにくい場所を探したり、事前に調べていた場所に向かったりするのが良いでしょう。よく分からないときは、大抵上手そうな人が三脚を立てている所がありますので、その近くに三脚を立てさせてもらうと良いかと思います。まず何よりも場所取りが重要ですので、遅くとも開始時間の2時間程前くらいまでにはすべてセッティングが終わっているのが望ましいです。できるだけ早く会場に行きましょう。

 

3) カメラのモード設定

→バルブ撮影とは、カメラのシャッターボタンを押している間シャッターが開いていて、手を離したらシャッターが閉じる撮影方法です。普通はシャッターを開けている間はずっとシャッターボタンに触れていなくてはいけないので、高確率で手振れを起こします。そこで、レリーズを使います。レリーズはカメラと繋ぐことでレリーズ内のシャッターボタンを押していれば、カメラのシャッターボタンを押していなくてもシャッターを開け続けることが出来ます。レリーズを持っていて、バルブ設定が使える人は、バルブ設定をします。レリーズを持っていない人や、バルブモードがないカメラの人はM(マニュアル)モードに設定しましょう。P(プログラムオート)やA(絞り優先オート)、S(シャッター速度優先)モードで花火を撮るのは難しいです。というかほぼ必ず失敗するので使わないと思っておいて大丈夫です。

シャッターの開放時間は、打上げ時間が早く空がまだ明るい開始直後は1~2秒、段々暗くなってきたなと思ったら、5秒~10秒くらいの間で、花火が上がっている間好きな時間だけレリーズのボタンを押し続けます。

Mモードの人は予めシャッタースピードの決めた状態で撮ることになります

 

4)露出の設定(超重要!!!)

→基本の設定はISO100, F11となります。この設定で撮ってみて、ちょっと暗いなと思ったときは『 ISO 100, F8 』にして、逆に明るすぎるなと思ったときは『 ISO 100, F16 』に変えれば大丈夫です。ISOオートになっているカメラでは必ずISO100(100が使えないカメラであれば200など一番小さな値に)にしておきます。

 

5)ピントの設定

→ここは、初心者がハマる一番の落とし穴です。必ずMF(マニュアルフォーカス)に切り替えておきましょう。AF(オートフォーカス)にしておくとシャッターを押したときにピントがずれてしまうので、必ずMFにしておきましょう。明るいうちに打ちあがり場所の近くの目印となるものに合わせておくといいでしょう。(鎌倉花火大会では、海上の打ち上げ船に合わせました)

 

6)撮影開始

→打ち上げが始まったからといって慌ててガシガシ撮っていくのではなく、しっかりと構図の調整をしましょう。通常は思った以上に花火が大きく、画面からはみ出したり逆に小さすぎたりすると思います。最初の方は思うように上手くいかなくても、花火大会は規模が小さなものでも30分以上は続くのではじめの5分くらいは練習のつもりで大丈夫です。花火の打ち上がる場所は固定されているわけではなく、プログラムの進行で微妙にずれていくため、多少ゆとりをもった構図で撮っておいてから、あとでトリミングしてしまう方が慣れないうちは落ち着いて撮れるはずです。というより、僕もあまり上手ではないので、トリミングありきで撮ればよかったなと思っている限りです。また、構図が決まったら撮影結果を確認して、「花火が白飛びしていないか」(飛んでいる場合はシャッタースピードやF値などの設定を確認)や、「ピントが合っているか」(合っていない場合は微調整)を始めの数枚でチェックしましょう。焦ってしまって中途半端に撮影してしまうとすべてピントがずれていたり、ぜんぶ白飛びしていたりと残念な結果になることもあります。

 

7)ひたすら撮っていこう!!

→構図と設定の確認が出来たら、あとはシャッターボタンを押していきましょう。タイミングは打ちあがり場所が光った瞬間にシャッターを押す感じです(打ち上げ場所が近いなら)。レリーズでバルブ撮影している人は、時間を数えながら丁度良いところでボタンを放します。レリーズのボタンを放すタイミングは狙っていた花火が開ききったくらいが良いですが、長くボタンを押して2個、3個と花火を入れるのも良いでしょう。ただし、やり過ぎると白飛びするので注意も必要です。レリーズがなくて、Mモードで撮っているのであれば、シャッタースピードを5~10秒に設定して、カメラを揺らさないようにそっと優しくシャッターボタンを押しましょう。通常のシャッタースピード(レリーズを押している時間)は5~10秒で大丈夫ですが、シャッタースピードを長くすればするほどたくさんの花火が入るので、慣れてきたら徐々に長くしてみるのも良いかと思います。シャッタースピードを長くすればする程明るくなっていくので、明るくなりすぎる場合はF16などにしましょう。

 

いかがだったでしょうか?以下に私の撮った写真をいくつか載せてみます。皆さんも是非花火大会楽しんでくださいね。

 

 

iso 100 f22 2s

iso 100 f11 11s

iso100 f11 14s

iso100 f11 20s

 

 

 

 

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