How To 学生生活

とことん勉強した大学生に聞いてみた。/WasedaStartup代表 ヒラタイさん

シリコンバレーで気づいた、専門性の大切さ。

 

-その後、留学まではどのように過ごされていましたか。

1年の2月中旬~2年の5月中旬にかけての3か月間は、ベンチャー企業でインターンをしていました。

それまでは学習塾や飲食店、日雇いのアルバイトをしていました。ただ、その中で何か目に見えるようなすごい実績を出していた訳ではなかったので、もう少し将来のためになることをしたいと思っていました。また、もっと楽しいことをしたいとも思っていました。

だから、英語を使ったアルバイトしたいと思い、アルバイトの求人サイトで探しました。ところが、出てきたのは社会人でなければできないようなアルバイトばかりでした。そこで、小学生の時に読んだ新聞でインターンをしている大学生がいると知っていたので「インターン 英語」で検索してみました。そうしたら、そのベンチャー企業に辿り着きました。

 

-具体的にどのようなお仕事をされていましたか。

海外市場調査と新規事業企画をしていました。簡単に言うと、海外のある地域の情報を集め、IT事業を考えることです。その会社の海外進出候補地が中国とシンガポールだったので、僕はシンガポール担当になりました。最初の1か月半は、シンガポールのPEST(政治、経済、社会、技術)分析といった調査を行い、報告書を書いて役員の前でプレゼンをしました。そして、残りの1か月半はそれらの情報を元に、シンガポールを拠点においてアジアに進出できるような新規事業企画を行いました。実際に、その会社はシンガポールに子会社を作りました。

自分のやりたいことができましたし、シフトもなく自由度が高かったのですごく楽しかったです。また、インターンを始めてから2週間で全社員が参加するミーティングの司会進行を任せてもらえたり、社内にかける音楽を選ばせてもらえたりしました。そういった裁量が大きかったところも楽しかったです。ミーティングの最後では、「入社1年目の社員のプロポーズ作戦」を皆で真剣に考えました。それも、インターンで使っていたプロジェクト管理ソフトを使ってやっていました。

 

-インターンももちろんですが、この頃から校外の活動で社会人の方と接する機会が増えたのでしょうか。

そうですね、インターン以外にも、社会人の方が参加するような勉強会や講演会にも参加するようになりました。インターン先の日報(その日やったことや反省点などを報告すること)のやりとりをFacebook上で行っていたので、インターン先の社員さんのFacebookから勉強会の情報が流れてきました。また、Twitterでも情報収集をしていました。新規事業企画の参考になる知識を得られましたし、実際に新規事業を行っていた方にもお会いできて楽しかったです。あと、学生だから珍しがられて可愛がってもらえました。(笑)

内容は、スタートアップ関係が多かったです。特に、当時活躍されている、もしくはこれから頑張っていく起業家の方々の講演が多かったです。その中でも、当時結構メディアで取り上げられていた起業家の方の講演会に行ったことがありました。その方は、僕とあまり歳も離れておらずカジュアルな格好で、スーツを着た社会人の方々に囲われて「あのアプリ見せてくれる?」というような質問攻めを受けていました。そういったメディアでしか見たことのなかった光景を目の当たりにして、起業家に憧れを抱くようになりました。そこで、インターン終了後もインターン先や交流会で会った人たちとチームを組んで新規事業を考えるようになりました。

 

-どういった新規事業を考えられたのですか。

位置情報を活用したスマホアプリです。いくつもサービスは考えました。実際に、何人かの投資家の方々にもプレゼンさせていただきました。なかには、ペーパーモック(紙面のイメージ)の段階で見せていたので「プロトタイプ(実際の動くアプリのイメージ)できたらまた見せて!」と言ってくださった方もいらっしゃいました。プロトタイプも作って提案もしましたし、起業も考えましたがしませんでした。上手くいくとは思えなかったんです。それでも参加したビジコンで入賞し、60チーム中の3チームに選ばれて、3週間のシリコンバレー研修に連れて行っていただきました。

 

シリコンバレー研修の中で得たものは何ですか。

得たものだらけでした。 Apple、Google、Facebook、Twitterといったシリコンバレーの定番スポットは巡りました。その中でザッカ―バーグと10メートルまで近づくこともできました。(笑)

なかでも、AOLオフィスの1階にあるStartXという、スタンフォード大学の学生起業家たちがいるシェアオフィスに行けたことが一番大きな収穫でした。それまでの僕は、学生起業=ITのイメージでしたが、そこにいる学生の半分以上がIT以外の専門(医療など)を持っていたんです。

また、一緒にシリコンバレーに行った他の2チームのメンバーがとても優秀な人ばかりでした。なかには、mana.boというスマホ家庭教師サービスを立ち上げられた三橋さんもいらっしゃいました。そういった方々と交流できたのも、得たもののひとつです。

その後、シリコンバレーから帰ってきて1週間後に上海留学へ旅立ちました。シリコンバレーで自分の専門性を身につける必要性を痛感した後だったので、上海留学では人や社会の役に立つことをするためにがっつり勉強しようと決意していました

 

-上海留学では何を勉強されてのですか。

経営学とコンピューターサイエンスを中心に勉強していました。具体的には、「マーケティング」と「パターン認識と機械学習」という人工知能関係のことです。コンピューターサイエンスは経営学を学んでいたキャンパスからは少し離れたキャンパスでの授業でしたが、それでも通っていました。

皆は中国語を勉強していましたが、僕は必要最低限の中国語しか勉強せず、専門的な勉強をしていました。左に行きたいので。(笑) もちろん、必要最低限の中国語のフレーズを覚えるために、英語で中国語を勉強する授業を取ったり、中国語が得意な友達に教えてもらったりはしました。

 

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gakuseikichi

2 Comments

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  • この自作自演ぷりはすごいですね。自分を、”凄い大学生”はおもしろい。

    • 早稲田さん

      コメントいただきましてありがとうございます。
      記事を書かせていただいた小笠原と申します。

      確かに、タイトルからするとあたかも“インタビュイーが自分のことをすごいと思っている”という印象を受けてしまうかもしれません。
      しかし、この企画ではあくまでも“私たちの目線から、何かひとつのことを頑張って突き詰めていて実績のある、魅力的な学生”をご紹介させていただいております。

      また、読者の方に少しでも興味を持って読み進めていただくために、多少の脚色をしているのは事実です。
      しかし、あくまでも事実に基づいた内容であり、少しの嘘もないです。ご理解いただけますと幸いです。

      今後も大学生に限らず、様々な魅力ある学生さんをご紹介させていただきますので、是非ご一読ください。

      引き続き、ガクセイ基地をよろしくお願いいたします。

      小笠原万莉亜

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