こんにちは！ガクセイ基地様のおかげでついに第４弾まで来ました！
是非、第１弾、第２弾、第３弾も一緒に拝読していただけると嬉しいかぎりです。
日本では新学期が４月から始まることが通常なので、おそらく５月～７月頃にある試験は第１セメスターの締めくくりなのではないでしょうか。
ポーランドでは他の大半のヨーロッパの国々と同じく、秋に新学期が始まるので、３回生や５回生は卒業がかかった試験やレポートに追われています。その他の学年も進級や単位のかかった１年の締めくくりの試験が６月にたくさん待っています。
私も６月末までは毎日ほぼ試験の心配ばかりしながら勉強します。長期休暇前最後の大勝負だと思って、皆で励ましあいながら乗り越えたいですね。
さて、今回はポーランドの学生、もちろんポーランド人以外の正規留学生も含めたポーランドの大学に通っている学生はどんな感じで過ごしているのかを、ご紹介させていただきます！
目次
アルバイトはそんなにしない
ポーランドは公立大学の授業料が基本的に無料なので、学費を賄う為にアルバイトで稼ぐ必要はありません。(ただし、英語開講の学部に所属する生徒は留学生同様、授業料を払う必要があるとのことです。)
生活費は学生という身分なので親にサポートしてもらっており、そこまで稼ぐ理由がないということが第一に挙げられると思います。
ただ、交際費や旅費などに使うお金はやはりあればあるほど良いわけで、ポーランド人学生に限ると、アルバイトをしている人が日本の大学生ほどではなくとも、ある程度います。あくまで“私の周りで”ですが。
あまりアルバイトに時間をかけていない理由を聞いてみると、復習や特に予習に時間を割く必要があり、その上課題やを考えるととてもではないが労働に割く余裕が時間的にも精神的にもないとのことでした。
確かに私の取っている授業のいくつかは予習(主にリーディング)をしなければついていけませんし、教授によっては「予習をしていなければ参加資格する資格はない」と断言します。
留学生はどうか。ポーランド語が話せなくてもできるアルバイトやインターンはあります。ただ、上記の理由に加え、特にアルバイトの場合は完全にポーランド語の知識無しという状態では難しい為、留学生でアルバイトをしている人はポーランド人学生より少ないと感じます。
私は第１セメスターの初めにに応募しました。ポーランドに住み始めて1か月経ったかどうかの頃でした。私と同じ留学生のインターン生がいたほか、ちょうど日本にもビジネスを広げようとしていた時期でもあった為、ポーランド語の知識ゼロでも受かりました。
受け入れてくださった会社のことを悪くは言いませんが、もし留学先で学生アルバイトやインターンを始めたいと考えていらっしゃるのであれば、日本での生活以上に勉学とのバランスを意識することをおすすめします。私も自分のキャパシティーを超えすぎないよう、慎重になるべきだったと反省しています。
授業以外の時間は何をする?
アルバイトをしないのであれば、暇な時間は何をするのか。
まず、授業と授業の合間には、近ければ一度自宅に戻る生徒もいますが、カフェに友だち同士で寄って話をしていることが多いなと思います。
また、大学の近くに某大手バーガーチェーン店がある為、そこで時間を潰す生徒も多いです。私がそこに行く度、必ず1人は知っている人がいます。学校が終わると小・中学生らしき子ども達も押し寄せる為、その店舗は大儲けしていることでしょう。
カフェの話に戻りますが、日本ではスターバックスによく人が並んでいます。もちろん時間帯や店舗によると思いますが、私の記憶では店内が空いていることはあまりなかった気がします。
豆知識ですが、初めてスターバックスがポーランドに進出したのが2009年と若干遅いです(参考資料)。そのせいもあってか、ポーランドのスターバックスで席を見つけるのにあまり苦労しません。
スターバックスに代わりポーランドの2大カフェと言えるのが、青い看板が目印のGreen Caff è Nero(グリーンカフェネロ)と茶色がかった赤い看板が目印のCOSTA COFFEE(コスタコ―フィー)です。
特にCOSTA COFFEEは学割もあるので、私は迷ったらCOSTAを選びます。ただし、Green Caff è NeroもCOSTA COFFEEもポーランド発祥ではありません。
チェーン店でアクセスの良いところにあるので人気があるのでしょう。ポーランドもしくはその都市にしかないカフェもあるので、同じ場所に飽きて、新しい場所を見つけたいと思えばいくらでも探すことができます。
家に帰ってからはどうか。アメリカの某大学のように自殺者が出るほど勉強する訳ではありませんが、予習と復習が基本的には毎日ある為、１時間から長い人は３時間以上机に向かっています。
もちろんこれはテスト期間を除いているので、テスト期間には早朝まで空いている図書館や寮にある自習室に籠って勉強する人もいます。
そうは言っても勉強ばかりしている訳ではありません。SNSの投稿をチェックしたり、動画を見たり、音楽を聴いたり、読書をしたり、映画やドラマを観たりワークアウトをしたり、、
金曜日にはクラブへ出かけたりとポーランドの学生も日本の学生のように、自分の好きなように時間を使っています。
家族との繋がりが強い
日本の多くの大学生は長期休みを利用して帰省することが多いと思います。ポーランド人学生(ここではポーランドに実家のない留学生は除きます)の中には毎週末実家に帰って家族と過ごす人が日本と比べると圧倒的に多いです。
たとえ鉄道で２～３時間(長いと思うかは個人差有)かかり、お金をその度に払ってでも帰ります。中には週末だけ地元の学校に通っている、ダブルスクールをしている、という理由で帰省する人もいますが、大半の生徒の目的は家族に会うこと・家族と週末を共に過ごすことです。
カトリック教を信仰している人の多いポーランドでは日曜には店という店がほぼ全て閉まり、教会に行く人も多い為、帰省する生徒の中には家族で教会に行く人もいるでしょう。
ぶっちゃけ旅行に行き放題
ポーランドは2004年にEU加盟を果たし、シェンゲン協定に参加している為、ポーランド人は基本的にEU内を自由に移動できます。
また、EU外からの留学生もビザを取れば出入国審査なしで国境を自由に通過できます。この立地条件を生かし、学生は週末に１～２泊で旅行することもあります。
格安航空も路線をヨーロッパ中に展開しており、フライト時間も１～２時間で着いてしまう為、国外にさらっと行ってさらっと帰ってくることができるわけです。
国外のみならず、国内旅行も格安バスが発達している為、週末だけで十分楽しんで帰ってくることができます。
問題は金銭面だけなので、特に学生のうちはお金を遣いすぎてしまわないよう財布と保護者と相談しながら上手く旅行を楽しみたいですね。ヨーロッパへ住む予定の方は、日本ではできない短期旅行をヨーロッパにいる間に是非楽しんでください！
ランチはなし！？
実家暮らしの学生以外は自炊する生徒が多いです。これは日本でも同じだと思います。
ここから先の話は個人差または家庭差が有ることを大前提でお願いします。
面白いと思ったのが食事を取る時間です。朝食に関しての時間は日本とほぼ一緒かと思われます。食べる人は学校に行く平日であれば９時頃、遅くとも10時頃までには朝食は済ませますよね。10時頃になってしまうと、ブレイクファーストではなくブランチと呼ぶかもしれません。
そして、昼食は11時～14時頃、夕食は20時頃までには終わらせるのではないでしょうか。
ポーランドの家庭では、基本的に英語でランチ、日本語で昼食と呼ばれるものは取らず、間食程度のものを昼頃に食べるそうです。そして、日本でいうおやつの時間帯である夕方の時間に英語でdinnerと呼ぶ食事を取り、19～20時頃に英語でsupperと呼ぶ食事をスタートするそうです。
ポーランドの一般的な家庭での話なので、様々な予定のある大学生や実家から離れている学生ともなれば話は違うかもしれませんが、実家暮らしの学生は上記の時間帯で食事を取ることが多いようです。
私もそろそろお腹がすいてきたので、dinnerを食べることにします。１キロ６ズウォティ以下(約180円)で買った冷凍のピエロギをフライパンで焼きました。
ピエロギは皮の少し厚い餃子のようなポーランドの食べ物です。上の写真がまさにピエロギです！
冒頭で述べたように、６月は試験で頭がいっぱいいっぱいで他のことをする余裕がおそらく無い為、一度この記事を最後にお休みを頂きますが、夏休みからより内容の濃い情報をお届けできるよう精一杯努めますので、どうぞお楽しみに！
公式ホームページ: https://jpscjapan.wordpress.com/
ポーランド語で紹介しているブログ記事: http://cokrajtoobyczaj.pl/inne/japan-poland-student-conference-2018-jak-bylo/
Add Comment