早稲田生による学習支援×居場所づくり / Grow Seeds Waseda代表 梅木さんインタビュー

 はじめに

皆さんは、中高生の頃に勉強を親身になって教えてくれる存在がいたでしょうか？

勉強や進路につまずいた時、話を聞いてくれる人がいることは、何よりも心強いですよね。

今回は、そんな心強い居場所を中学生に提供し、学習支援を行っているサークルGrow Seeds Waseda代表の梅木星輝さん（早稲田大学教育学部初等教育学専攻3年生）にお話を伺いました！

子どもたちへのボランティアや教育に興味がある方に必見のインタビューです。

 Grow Seeds Wasedaって？

ー Grow Seeds Wasedaではどんな活動をしているのですか？

ボランティアで集まった早稲田の学生が、中学生を対象として週2回、学習支援と居場所づくりをしています。現在では1回に中学生3〜4名が来てくれていますが、多い時は1回に10名以上来てくれたこともあります。また学習支援以外にも、博物館見学やスポーツ大会など大学生と中学生が交流できる機会を作っています！

ー どのようにGrow Seeds Wasedaを運営されているのですか？

クラウドファンディングで募ったお金で、参考書を購入したり、イベントを開催する時にはその資金としても使わせてもらったりしています！

 Grow Seeds Wasedaができたワケ

ー 梅木さんがGrow Seeds Wasedaを立ち上げたきっかけを教えてください。

コロナ禍になり時間に余裕ができた時、子どもが好きということもあって「子ども食堂」にボランティアに行きました。その中で、自分が中高生の頃に漠然と抱いていた「貧困」というものと、実際に現場に行って感じたこととの乖離が凄かったんです。

「明日のご飯がない」「お母さんやお父さんが帰ってこなくて会えない」「制服が買えない」などの問題を抱えた子どもたちに出会って衝撃を受け、自分にも何かできることがあるのではないかと思いました。

子どものボランティアは年配の方々が行っていることが多いのですが、そういう方々の「安心感」とはまた違った、大学生だからこそできること（例えば受験の経験を年齢の近い存在として教えてあげることですね）をしたいと考えて、Grow Seeds Wasedaを立ち上げました。

ー 宣伝活動はどのようになさったのでしょうか？

実はほとんどやってないんです（笑）クラウドファンディングの際に毎日新聞に紹介していただいて20名ほどの中学生のお申し込みがありました。

 Grow Seeds Wasedaが目指すコト

ー 子どもたちに勉強を教える上で意識していることはありますか？

僕が勉強を教えている時に意識していることは「目線を合わせる」ということです。上から覗き込む感じにしてしまうと、圧迫感を抱き、勉強を「教えられている」感が芽生えてしまうかもしれないので気をつけていますね。

また「子どもたちと共に考える」ことも大切にしています。たとえ大学生でも分からない問題があって良いと思うんですね。その時は一緒に考えれば良いんです。

分からないことに対して彼らが不安に思うことに、大学生も「分からない」と共感してあげることは、子どもたちの安心材料になります。

結果的に、子どもたちは「分からない問題があっても良いんだ」「わかるようにどうにかしよう」というように、前向きな気持ちになってくれるのではないかと思っています。

「子どもたちが気楽に学べる場を提供したい」という思いを持って、大学生が学習支援と居場所づくりをしているということだけでも知っていてもらえたらなと思っています。

将来のことを考えるのではなくて、今目の前にいる子ども達が過ごしやすい環境を作るために自分たちができることを考えるというのを、これからも大事にしていきたいです。

ー 本日は、ありがとうございました！

 おわりに

今回、梅木さんにお話を伺い、自分と同じ大学生がこのような強い想いを持って活動していることに感銘を受けました。

目の前にいる子どもたちと向き合い、彼らの居場所を作ってあげることは本当に大切なことですよね。

この記事を読んでくださった皆さんにも、このような活動をしている大学生がいるということを知っていてもらえたらと思います！