インカレ/サークル/学生団体

【国際貢献】をもっと手軽なものに / 学生団体TFT-UA

「国際支援」と聞くと、大変だなと感じますよね。

でもその支援のハードルが下がったら、素敵だと思いませんか?

 

どんな人にとっても生きるための大事な習慣である「食事」。食事を通して国際貢献をより気楽で手軽なものにして様々な場所で提供しているのがTFT (Table For Two)という国際貢献運動です。

 

TFTが考案したヘルシーなメニューの定食を購入すると、売上のうちの一部が発展途上国にいる子供たちの給食1食分として寄付されるという仕組み。世界の貧困を改善するだけでなく、ヘルシーな食事で先進国の食生活の改善にもつながります。メニューは大学の食堂や、キャンパス周辺のレストランにも提供されており、国際貢献を行う機会を多くの人に与えています。

 

TFTにはUA(大学連合)があるのをご存知でしたか?TFT-UAは全国120以上の大学が加盟し、支部を作っています。各大学は地方ごとに分類されており、それぞれの地方には運営の中心となるコアメンバー、さらにTFT-UAの全体的な活動を企画し運営する全国代表のコアメンバーがいます。

 

今回はその「TFT-UA」の全国代表の田中風太(大阪府立大学2年)さんと関東代表の岡田明香里(千葉大学2年)さんにお話を聞いてきました!

 

 

–今現在されている活動について教えてください。

 

田中さん

「コロナウイルスの影響もあってなかなか今までの活動ができていません。現在はおうちTFTプロジェクトを主に活動をしています。これはお家で作ったヘルシーな料理をSNSに「#おうちTFTプロジェクト」をつけて投稿すると一つの投稿につき40円分(給食2食分)の寄付金が開発途上国に届くという仕組みです。外出自粛で家から出られない状況の中でもSNSの運用やオンラインでの勉強会を行ったり、メニュー案を出し合ったりなどして、自粛中も活動は絶やさないようにしています。」

 

–TFT-UAに入ろうと思ったきっかけはなんですか。

田中さん

「浪人生だった頃に国際支援に興味を持ち、大学に入ってたまたま見つけたのがTFTでした。」

岡田さん

「私もきっかけは単純で、大学に支部があってその活動に興味を持ったところから始まりました。最初からモチベーションがあったわけではなかったです。」

現地訪問をして気づいたこと

–お二人とも参加されたのは「国際貢献をしてみたい」という気持ちがきっかけだったんですね。活動にのめり込むようになった出来事などはありますか?

二人「TFTが直接支援しているフィリピンの小学校に訪問する、スタディツアーです。

 

岡田さん

「実際に現地の方の声を聞いてからだいぶモチベーションが変わりました。支援が行き届いていることを確認しつつ、実際の栄養状態なども目の当たりにした上で、日本で自分に何ができるだろうかと、より考えるようになり、団体の活動にもっと関与したいと思うようになりました。」

 

田中さん

支援先を目にして活動するのとただお金を発生させるために活動しているのとでは活動に取り組む姿勢に大きな差が出ます。ツアーでは、支援先の子供たちのお母さんたちに感謝をされたことがあったのですが、その時は本当に感動しました。また、ツアーでは普段は会えない他大学の支部のメンバーも参加しているので、他の支部との交流を持つことも刺激になりました。現地の声を直接聞いたり、同じ活動をする仲間と交流をしたりすることで、より活動を頑張ろうと強く思うようになりました。」

 

大変だからこそ感じられる達成感

–活動のやりがいはなんでしょうか。

岡田さん

「支部での活動はメニュー提供が主な活動になります。なのでメニューが食堂の棚に学食として陳列されているのを見るときはやっぱり嬉しいです。自分たちが一から考案し、試行錯誤しながら提供するものなので、自分が知らない学生がそのメニューを購入してくれているのを見ると、やってよかったなと思います。

関東代表として活動していると、今はコロナの影響でどうしてもオンラインでの活動が主流なんですけど、今までオンラインの企画などやったことがなかったので、経験がない分企画するのが大変でした。UAミーティングや合同説明会などのオンラインイベントでは、参加してくださった方々に事後アンケートをとって、よかった点や改善点などを教えてもらい、自分たちのこれからの課題を見つけることができました。」

 

田中さん

「大学の支部での活動では、メンバーでやり遂げる楽しさというのが強いです。学祭などのイベントではみんなで企画を盛り上げ、支援や啓発活動もできるので、達成感もありつつ活動を楽しむことができます。管理職の面では企画書をたくさん作ったりと、支部での活動よりしんどいと思うことが多いのですが、だからこそ感じる達成感は本当に大きいし、また挑戦したいと思わせてくれます。」

–田中さんは全国の、岡田さんは関東の代表をそれぞれされていますが、代表になったことで、心境に変化はありましたか?

田中さん

「代表になったことが頑張るモチベーションになっているのはもちろんですが、ただ単に漠然と国際支援をしたいと思っていた頃よりも国際貢献に対する考え方がいい意味で現実的になった気がします。自分が管理職になったことで、しっかりとした組織運営があるからこそ支援ができているのだなと気がつきました。国際貢献をするという気持ちは大事だけど、自分一人の活動で支援できているのは本当にごくわずかで、活動を一緒にしてくれているメンバー、考案したメニューを買ってくれる方やイベントに協力してくれる方の協力があってやっと支援と呼べるものができているんだなあ、と。」

 

Win-Winな国際支援 

–TFTと他の国際支援との違いはなんでしょうか。

田中さん

「TFTは開発途上国への支援だけでなく先進国での活動、すなわち食生活の改善と1:1の比率で重きを置いているということが他の団体と異なるところです。私たちは国際貢献に気楽に携わる機会を人々に提供しているという特徴があります。食堂で提供しているのも、あくまでも我々はメニューを提供しているだけで、買ってくださる方がいて初めて寄付金が発生するので、私たちが行う国際貢献は自分たちだけでなく買ってくださる方がいてこそできることです。その点が他の支援系の団体とは異なるのではないかと思います。」

 

岡田さん

「支援する側も支援される側もメリットがあるということだと思います。「食べることは生きること」と言う言葉があるように、食べると言う必要最低限なことをすることで国際支援と食生活改善という二つのメリットがあり、決して支援が一方的なわけではないということが目に見えてわかるのは大きな特徴だと思います。」

 

–大学生が国際貢献をすることの意義はなんだと思いますか。

 

岡田さん

大学生はこれからの人生の中で海外情勢や国際問題に目を向け、自分が将来どんな仕事をしたいかを見極められる絶好の機会なのではないかと思います。高校生の頃から国際支援に関わってみたいと思っていましたが、なかなか機会がなくて行動に移すことができませんでした。しかし、大学でTFTの活動をしたことで国際支援について深く考え、将来もそういう仕事をしたいと思えるようになりました。なので、大学での国際支援の活動は間違いなく私の中で人生の糧になっています。」

 

 

—団体の今後の目標について教えてください。

田中さん

「コロナウイルスの影響で活動が延期になっているので、メンバーのモチベーションをいかに維持していくかというのが今の課題です。あと、発展途上国への支援は学食での提供ができていないという状況にあります。今後もこの状況はまだ続くと見込んでいるので、今は支援が十分にできないからこそ、理念の一つでもある先進国の啓発と食生活の改善に目を向けることが大事だと思っています。」

 

–最後に、「国際協力に興味があるけれど、何から始めたらいいかわからない」という学生に一言お願いします。

田中さん

「誰でも最初の一歩を踏み出すのは難しいですが、とりあえずやってみようという気持ちで手を出すことで後々後悔することはほとんどないと個人的には思っています。知識や経験がないから踏み出すことが怖いのであって、その一歩の勇気を踏み出すことでわかることはたくさんあると思います。ぜひ勇気を振り絞って頑張ってください!」

岡田さん

「国際支援の様々な情報を自分で収集し、それを通して自分のやりたいこと、自分らしくできそうなことや団体を見つけていくことが一番にできることだと思います。TFT-UAは国際支援や食のことに興味がある方はどなたでも入れるので、興味がわいたらぜひ支部に入ってみてください!(笑)」

 

編集後記

TFTの活動に参加するのは本当に簡単で、国際貢献をより身近に感じることができます。そして、その背景には活動を運営している方達の国際支援に対する熱意が背景にあることがわかりました。田中さん、岡田さん、貴重なお話をありがとうございました!みなさんもTFTのメニューを見つけた時はぜひ購入してみてくださいね!

 

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