インカレ/サークル/学生団体

国内外でカンボジアを支援/学生団体SWITCH

大学生になって何か活動をしたいと考えたときに「ボランティア活動」と思い浮かべませんか?しかし、ボランティア団体は全国に数えきれないほどあり、どれに参加すればいいのか悩む学生もいるでしょう。ボランティア活動をしたいけどお金や時間の問題でできないこともありますよね。そこで、国内からでも海外からでもカンボジアに支援することができる学生団体SWITCHの取材をご紹介します。以前は運動会について取り上げましたが、今回はカンボジアのスタディツアーに焦点を当てて取材を行いました。

 

 

学生団体SWITCHとは
大学生が運営する社会貢献団体。様々な大学の1~3年生が集まり、活動している。年に一度行われるチャリティー運動会開催と春休みに行うスタディツアーが主な活動内容であり、チャリティー運動会のお客様の参加費の全額をカンボジアの子供たちの教育支援に充てている。

 

 

-どのような学生がスタディツアーに参加しているのですか?

ボランティアに興味があって活動する人もいれば、興味はないものの、長期休暇を有意義に過ごしたい、何か活動したいと思う人も参加しています。参加者は毎年30人前後です。誰でも気軽に参加できるのがこの団体の魅力です。

 

 

-スタディツアーの内容を教えてください。

 内容は、現地を知るための観光、児童・生徒との交流、カンボジアの歴史を学ぶことの3つです。観光では首都プノンペンへ行き、観光地を巡りました。ただボランティア活動をするのではなく、現地を知ることも大切だと思います。児童・生徒との交流では、体育の授業がないため、運動会を開催し、体を動かすことの楽しさ、皆で協力することの大切さを教えました。また、サッカーボールとゴールもプレゼントし、一緒にプレーしました。加えて、本を寄贈するにあたり、本棚の製作も行いました。他にもキリングフィールドという場所へ行き、以前カンボジアで大虐殺があった歴史も学んだりもしました。現地だからこそ学ぶことのできた、貴重な経験です。

 

-スタディツアーを通して自身の変化はありますか?

「幸せとは何か」を考えるようになりました。スタディツアーに参加する前は、カンボジアは貧しい、つらい生活を送っている人が多いのではなどといった、マイナスなイメージばかりありました。しかし、実際にカンボジアへ行ってみると、イメージとは全く異なりました。私達日本人よりも貧しい生活をしているはずなのに、笑顔が絶えないのが印象的でした。また、スタディツアーを通じて、私たちの生活のありがたみを感じることもできました。

 

 

-スタディツアーをして現地の変化は感じられますか?

スタディツアーの内容は毎年異なるものの、行く場所は同じ村です。その村のインフラ整備が年々良くなってきています。また、昨年度、子供たちに夢を与えるために図書支援を行いました。将来の夢は何かと質問すると、医者や教師という回答が多いのが現状でした。しかし、図書支援の結果、子供たちの夢の種類が増え(ガイド、パイロット、歌手など)、達成感を感じております。

 

-スタディツアーに参加したからこそ言える、カンボジアの魅力とは何ですか?

カンボジアというと、遺産を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、私は人の優しさに心を打たれました。どんな暮らしをしていようとも、誰に対しても明るく、フレンドリーに接してくれます。また、思いやりの心も感じられました。具体例として、ツアー参加者の私達がお風呂に入るためにわざわざ井戸から水を汲んでくれました。現地の人たちにとって水は貴重なものですが、自分たちの分を犠牲にしてまでもてなしてくれる優しさに感動しました。

 

-活動を通じて、カンボジアの課題をどう解決していきたいですか?

課題は大きく二つあります。一つ目は水不足解消です。現在、カンボジアでは、井戸の数が少なく、また、すぐに枯れてしまうのが現状です。井戸を増やすことで少しでも多くの水が供給できるようにしたいです。二つ目は、教室の修復です。ペンキの塗り替えだけでなく、天井など、破損している部分を修復します。私たちが実際に行うのではなく、現地の大工さんが修復します。私たちは、イベントで集めた支援金を修理費として現地へ送っています。

ボランティアは常にニーズに合った活動を行うことが大切だと考えます。

 

 

-活動をしていて苦労した点はありますか?

この団体はボランティア活動を行いたいという目的以外に、学生生活のうちに何か挑戦したいという思いで入ってくる人もいます。誰でも気軽に参加できるというメリットがある一方、その人たちにどうボランティア活動に興味を持ってもらえるか、活動へのモチベーションの統一、また、カンボジアの魅力を伝えることに苦労しました。しかし、活動を通じて、多くの人に何かを始めるきっかけを届けられたらと思いながら活動しています。

また、現在1、2年生の計50人で活動していますが、人数が多い分、意見をまとめるのはとても大変なことです。

 

 

-学生だからこそできるボランティア活動は何だと思いますか。

現地のニーズに応えるのが第一ですが、歌やダンス、運動会を開催するなど、若さを活かした活動をすることだと考えます。SWITCHでは、楽しいから始まる社会貢献をテーマにしています。活動を通じて「楽しい」を見つけ、人のために行動する人を増やし、主体的にボランティア活動を行うことが大切だと考えます。

 

 

-これからの活動の意気込みを教えてください

学生団体SWITCHは、「一人でも多くの人に切り替わるきっかけを届け、社会を活気づける波を起こす」というミッションを掲げています。カンボジア支援は、人生のターニングポイントのきっかけを作る一つの手段です。きっかけを届け、その人たちが何かやりがいを見つけて、次の行動に活かせたら嬉しいです。また、私はこの春2回目のカンボジアへ行き、活動を行います。現地の変化を感じると共に、常にニーズに合った活動ができるよう、学んだことを後輩たちに受け継いでいきたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

編集後記
ボランティア活動と言うと、東南アジアを中心とした国へ行き、活動を行うことを想像する。しかし、この団体は、国内でも間接的に支援が行える、誰でも気軽に支援をすることができる点が魅力的だと感じた。運動会参加を通じて、学生が社会貢献をしたい、何か新しいことを始めたいと思うきっかけを作ることができるのではないかと考える。
 
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