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知らなかった!THE世界大学ランキングのこんなこと!

 先日、有名な世界大学ランキングの一つであるTimes Higher Education (THE)が発表されました。おそらくもう既に見ている方もいると思いますが、今回はこのTHEのランキングの仕組みについて紹介したいと思います。

ランキングと言えども、ただ数字を鵜呑みにしてはいけない、ということがわかると思います。

 

 まず、最新の2019年度の日本の大学ランキングを発表…、したいところなのですが、その前に伝えなくてはいけないことがあります。

それは、同じTHEが発表しているランキングでも、世界ランキングの日本の大学の順位と、日本版のランキングの順位が異なっているということです!THEはいくつかのランキングを公開していて、世界大学ランキング(以下、世界ランキング)はもちろん、アメリカやヨーロッパなど、独自の地域のランキングもあります。日本の大学ランキング(以下、日本版ランキング)もあるのですが、これが世界ランキングと結果が違うのです。とても不思議ですよね。

 なぜこのようなことが起こるか、というと、国によって重視する項目が異なるからです。これは「大学」という場所をどのように捉えるかと言い換えることもできます。例えば、下記の世界ランキングの指標を見ると、「研究機関」として大学を評価していることがわかります。それに対して日本版ランキングでは、大学を「教育機関」としてより強く認識していることがわかります。ちなみに今回初めて、日本版ランキングにて京都大学が初の単独トップになったことが話題になりました。

 世界ランキングでは、「教育(教育環境)」「研究(量・収入・評判)」「被引用論文(研究影響力)」「国際性(教職員・学生・研究)」「産業界からの収入(知の移転)」でランキングが定まっています。

 日本版ランキングでは、「教育リソース(どれだけ教育システムが充実しているか)」「教育充実度(どれだけ教育への期待が実現されているか)」「教育成果(どれだけ卒業生が活躍しているか)」「国際性(それだけ国際的な教育環境になっているか)」という項目にしたがってランキングが決められています。

 

 このように、ランキングの指標が違えば、全く異なる順位が出てしまいます。ですので、ランキングの順位だけではなく、その指標や項目ごとのスコアなどに注目することで、より性格な情報を得ることができます。また、調査の年によっても指標が大きく変わることも珍しくありません。

ちなみに、世界ランキングにランクインしている藤田医科大学と帝京大学は「被引用論文」のスコアが高いです。けれども、それが大きなポイントになっていない日本版ランキングではそれぞれ150位、140位と随分ランクを下げています。

逆に、国際基督教大学(ICU)は「教育充実度」と「国際性」のスコアの高さにより、日本版ランキング11位となっていますが、世界ランキングでは「ランク外」という結果になっています。

 

 このランキングは主に、大学経営や大学教育の資料として使われるほか、高校で進路を選ぶ際に推奨されている基準でもあります。「偏差値」で大学のレベルを判断している日本は、世界でも極めて珍しいですから、このような流れが歓迎されるのかもしれないですね!

 皆さんの大学がランクインしているか、何位なのか、おそらく気になる人も多いとは思いますが、数字だけではなく、その裏にある意味も一緒に知っておくと良いと思います。

 
 
Times Higher Education
 

 

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