「お酒が苦手だけど、あまり飲めないけれど、バーで乾杯を楽しみたい。」
そんな思いに寄り添うかたちで生まれた「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」。
100種類以上のおしゃれなドリンクから、自分にぴったりな味とアルコール度数が選べる新感覚のバーとして、20代の若者を中心に話題を集めています。
「一体どんなバーなの…?」ということで今回は、スマドリ株式会社ブランドマネージャーの加藤さんに、「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」のあれこれから開発の裏話まで伺ってきました!
「スマートドリンキング」の理念に共感し、2022年3月にアサヒビール社・スマドリ社へ中途入社。ブランドマネージャーとして、「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」の立ち上げ等に携わる。
目次
飲めない人も、心から乾杯を楽しめるバーに
ー「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」の特徴を教えてください。
「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」は、100種類以上の中から自分にぴったりの味とアルコール度数(0%・0.5%・3%)を選べるバーです。
アサヒビールが掲げる「スマートドリンキング」を体験できる拠点として、2022年にオープンしました。
バーのコンセプトは、「飲めない自分のままでいい。飲めても飲めなくても、みんな飲みトモ」。
「飲める人ばかりいつも楽しめてずるい!」「どれを飲もうかな、と選べる選択肢が多くて羨ましい!」といった声から、飲めない人も心から乾杯を楽しめるバーを作っていきました。
ー飲める人・飲ない人の両者がプロジェクトチームに入って、バーの具体的な構想を練っていかれたと聞きました。
最初はアサヒビールの「飲める人」たちが中心で考えていたので、どうしても酒飲み発想の案になってしまっていたところがあります。(笑)
例えばメニューとして、ラムベースやテキーラベースのドリンクを考案していたのですが、飲めない人からすると「そもそもラムとかテキーラって、苦手だし怖いし嫌だな…」という気持ちがありますよね。
でも「ソフトドリンクとは少し違った味わいを楽しみたい…!」といった声を参考に、飲み慣れたコーラやレモネードをベースにしたカクテルなどを作りました。
ー「マーブリング レイン」などの映えを楽しめるドリンクも、SNSで話題を集めていますよね!
マーブリング レインは、「飲める人も飲めない人も交じり合って楽しめる」という、「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」のコンセプトを体現したドリンクです。
おかげさまで1番人気のメニューになっていますが、開発にはめちゃくちゃ時間がかかりましたね。
初めは地層のようなドリンクで、【交じり合い=マーブリング】を表現することも考えたのですが…。
最終的にグラスの上にわたあめをのせて、そこに炭酸水を注ぐことで虹色の雨が降り注ぐようなドリンクに行きつきました。
メニューだけに留まらないこだわり
ーバーの外観や内装に関して工夫された点はありますか。
「薄暗いバーは怖い」「敷居が高そうで入りづらい」といった声があったので、外から見えるガラス張りの外装にしました。
また、お酒の弱い方からは「酔って顔が赤くなるのが恥ずかしい」という声もあったので、顔の赤さが気にならないライティングに調整をしています。
ー飲めない方の気持ちに徹底的に寄り添って細部までこだわられたのですね。その他にも工夫をされた点があれば伺いたいです。
「自分だけソフトドリンクってバレたくない」「ストローを刺されるのが嫌だ…」といった声から、コースターやグラスにもこだわりました。
コースターに関しては、デザインは全て一緒です。0%・0.5%・3%などの度数表示はグラスの底から透けて見えるようにすることで、同じ価値を楽しめるように工夫しています。
グラスについても、カクテルのようなおしゃれな見た目を楽しめるものを揃えました。
ーオープンからおよそ1年が経ちましたが、改良を加えた点などはありますか。
飲めない方にとって、これまでお茶かジュースだった選択肢が100種類以上に増えたことで、「逆に迷ってしまう」という状況が出てきました。
そこで、より選びやすくするために「診断」のようなチャートをメニューブックの中に新しく組み込んでいます。
ー最後に、今後の「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」の展望を教えてください。
モバイルオーダーという強みを活かし、飲めない・飲まない方の嗜好性を理解して、そんな方が心から楽しめる「新商品」を作りたい、という目標まで見据えています。
「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」は、マーケティング的にはゴールではありません。
このバーを拠点に、飲み方の多様性=「スマドリ」を体験いただき、そのカルチャーを当たり前にしていけたらなと思っています。
ーありがとうございました!
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。なお本記事は、飲酒を推奨するものではありません。