食品業界

ギルトフリーで健康な生活を/マルコメ株式会社

皆さんは「ギルトフリー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ギルトフリー=罪悪感のない食事

という意味です。

健康にいい食べ物ほど美味しくなさそう・・・

そんなイメージをもつ学生も多いのではないでしょうか?

そんなあなたに朗報!

大豆ミートならヘルシーに美味しく簡単に食事ができるのです!

 

今回はマルコメ株式会社の尾田さんに大豆ミートについて取材させていただきました。

 

―本日はよろしくお願いします。まず初めに日本で大豆ミートを使い始めたのはいつ頃なのでしょうか。

日本で唯一の大豆ミート料理研究家でいらっしゃる坂東万有子先生は1998年から使われているそうですが、それ以前のことは定かではありません。元々、大豆ミートは乾燥タイプしかなく湯戻しする手間が必要でした。そこでマルコメでは、味噌づくりで培ってきた原料の大豆に対する知見を活かす形で、2015年に湯戻しを必要としないレトルトタイプの大豆ミートを商品化しました。

 

―本物のお肉と大豆ミートの栄養価はどれくらい違うのでしょうか。

畜肉に比して低カロリー低脂質、さらにコレステロールフリー高たんぱくなのが特徴です。また、脱脂大豆の栄養がそのまま含まれていますので食物繊維も豊富です。

【調理例:ハンバーグの場合】

合挽き ハンバーグ1個分・・・266kcal

大豆ミートハンバーグ1個分・・・189kcal

カロリー約3分の1カット

※合いびき肉50g(牛:豚=7:3)、大豆ミート50g(湯戻し後約3倍になったもの)で計算

引用元:大豆ミートのヘルシーレシピ/大豆ミート料理研究家 坂東万有子著

 

―栄養面以外で大豆ミートの魅力はありますか。

はい。お肉と違って長期保存が可能なため、栄養価の高い非常食にもなります。普段食べる美味しいご飯がそのまま非常食になるということで、マルコメの大豆ミートは美味しい防災食プロジェクト、“DAILY STOCK ACTION”からも推奨されています。

 

―大豆ミートを食べている方はやはりヴィーガンやベジタリアンが多いのでしょうか。

大豆ミートを取り巻く環境が以前と異なるのは、大豆ミートがヴィーガンやベジタリアンの方だけの選択肢ではなくなっている点にあります。ベジタリアンではないけど「最近、少し食べすぎたから今日はカツカレーじゃなくて大豆ミートのキーマカレーにしよう」といった、まさに罪悪感のない食事、ギルトフリーのニーズにお応えする食材が大豆ミートではないでしょうか。

―他の企業でも大豆ミートを販売していますが、貴社ならではの特徴は何でしょうか。

マルコメの大豆ミートは乾燥タイプとレトルトタイプ、それぞれにお肉の形状がミンチ、フィレ、ブロックとあります。そして、ミンチは冷凍タイプもあります。また、レトルトタイプの大豆ミートを使用した惣菜の素シリーズと全部で19品、ラインアップの広さが当社の特徴です。

▼マルコメ株式会社のダイズラボ商品はこちら

〇湯戻し・水切り不要レトルト

・大豆のお肉ミンチ100g

・大豆のお肉フィレ90g

・大豆のお肉ブロック90g

〇お好みの量を調整しやすい乾燥

・大豆のお肉乾燥ミンチ100g

・大豆のお肉乾燥フィレ90g

・大豆のお肉乾燥ブロック90g

〇市販向けでは初となる冷凍

・冷凍大豆のお肉ミンチ200g

〇レンチン(電子レンジでチン)可能

・麻婆豆腐の素(甘口/中辛)

・キーマカレー(甘口/中辛)

・ボロネーゼ

〇サラダにかけるフレーク

・サラダにかけるベーコン風味フレーク

・サラダにかけるチーズ風味フレーク

〇レトルトミンチと専用タレがセットに。野菜と炒めるだけ

・回鍋肉

・麻婆茄子

・きのこのキーマカレー

・ガパオライス

・タコライス

 

―乾燥タイプよりもレトルトタイプの大豆ミートの方がやはり人気なのでしょうか。

グラム単価は乾燥タイプが安いこともあってリピーターの方には乾燥タイプが人気かもしれません。煮込み料理などであれば湯戻しせず、調理の際にそのまま加えれば味を吸い込みますし。一方、開封後にそのまま炒めたり揚げたり調理ができるレトルトタイプは便利ですし、やはりトライアル層にはレトルトタイプが人気です。化学調味料も不使用で、健康意識のある方から支持されている商品になります。

 

―大豆ミートを開発する上で苦戦したことはありますか。

やはり食感です。お肉と同じような食感を生み出すのはとても大変でした。しかし、この食感ができたからこそ、代替肉を食べたいという人に好まれる商品になったと感じています。

 

―なぜ欧米では代替肉が流行っているのでしょうか。

日本人の食に対するニーズは「美味しい、ヘルシー」に終始しがちですが、海外では動物愛護や宗教上の理由以外に「エコ、サスティナブル」というニーズが存在します。例えば、1kgの牛肉に必要なエサ、穀物は11kgと言われています。一方、世界の人口は増え続け、この10年にアジアだけで3倍、今後も増え続けます。穀物の生産適地は今と変わりませんから、人口一人当たりの収穫面積が限界に近付きつつある、畜肉だけに頼れなくなる日が遠からず訪れるタンパク質クライシスが海外では喫緊の課題として扱われています。ゆえに、添加物を加えた培養肉や植物肉であっても、欧米では「エコだから」というニーズで支持されています。

 

―日本ではまだ大豆ミートはそこまで浸透していないような気がします。今後どのように大豆ミートをプロモーションしていくのでしょうか。

アメリカではfoodie generationと呼ばれる人たちがいます。これまでのように単にお金を払って美味しい食事を楽しむグルメと違い、食に対してファッション性や地球環境も意識して美味しい食事を楽しむという価値観です。この価値観は今の日本人、特に若い世代の方にも受け入れてもらえるのではないかと考えています。問題は大豆ミートの認知度が、まだまだ低い点にあります。当社が2018年に調査した大豆ミートの純粋想起率では、おかげさまでトップでしたが、わずか8.7%です。逆に想起できないという方が7割でした。ゆえに、テレビ等のメディアで取り上げられる度に反響も大きいですね。

 

―メディアはやはり大きな反響を与えるのですね。

そうですね。テレビで放送された直後は売り上げが大きく伸びましたし、今年5月にアメリカのフェイクミートの会社が上場した際もメディアの露出が増えました。

 

―ダイズラボ商品への思いをお聞かせください。

ダイズラボのコンセプトは「ヘルシーを、もっと美味しく」です。私たちは、お肉の食感に近づけることも大事だと考えていますが、それ以上にヘルスコンシャスであるべきだと考えています。脱脂大豆には余計な添加物は加えず、それでいてお肉のような美味しさに近づけていくことに今後も注力していきます。ヴィーガンやベジタリアンの方から美味しい選択肢として存在できる商品づくり。そして、ゆるやかな糖質制限、ロカボもそうですが、お肉も食べるけど健康を考えて第四のお肉、大豆ミートも時々食べる、くらいな美味しいギルトフリーとしてご提案していきたいです。

 

―ありがとうございました。

 

 

 

編集後記
健康志向の人が増えてきているものの、それに対応したレストランの数が少ないことや、値段が高いために継続することが難しいのではないかと考える。一方、大豆ミートは家庭で気軽に楽しむことができ、ヴィーガンやベジタリアンだけでなく、誰もが楽しめる食材である。
来年に迫るオリンピックでは様々なバックグラウンドを持った人たちが来日する。日本食はもちろん美しい文化であるが、異なる価値観を持った人に対しても優しいメニューを提供することが大切だと考える。

 

 

 

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