「お酒が飲めないことに、引け目を感じる…」
「自分だけが飲めると、何だか肩身が狭い…」
皆さんは、飲み会でこんな思いをした経験はないでしょうか。
引け目や肩身の狭さを感じることなく、誰もが自分の体質や気分、飲む時のシーンに合わせて思い思いのドリンクを選んで楽しめる。
そんな飲み方の多様性を実現しようと、アサヒビールは2020年12月に「スマートドリンキング宣言」を提唱しました。
「でもスマートドリンキングな飲み方って、どんな飲み方だろう…?」と、イメージがつきづらい人も多いかと思います。
そこで今回は、スマドリ株式会社取締役CMOの元田済さんに、取り組みについて詳しくお聞きしてきました!
目次
飲める人・飲めない人両方の選択肢を広げる
ーそもそも「スマドリ」とは、どのような取り組みなのでしょうか。
アサヒビールはこれまで、「お酒を飲める人」をターゲットにビジネスを展開してきました。
でもよくよく考えてみると、体質的に飲めない人も多いですし、飲める人でもお酒を飲みたい時もあれば飲みたくない時もありますよね。
また、「ソバ―キュリアス」といって、飲めるけど飲まない選択をする、健康志向からあえてローアルコールやノンアルコールを選ぶ人たちも世界的に増えてきています。
そういった方々を含めて、誰もが体質や飲むときのシーンに合わせて、適切なドリンクをスマートに選べるように選択肢を広げていきたいよね、というのがスマドリの取り組みです。
ー飲み方の選択肢を広げていく取り組みなのですね。
例えば、飲みの席での「すみません、お酒が飲めないのでウーロン茶で…」といった言葉。
どうして飲めない人が「すみません」と謝らなきゃいけないんだろう、と疑問に感じたことはないでしょうか。
そういった意識を変えて、飲める人も飲めない人もお互いが理解をし合い、共に楽しめるような文化を作っていきたいと我々は考えています。
そのために、まずはスマートドリンキングについて知ってもらい、飲めない人も選べる商品を拡充したり、売り場を作ったりといった取り組みを行っています。
スマドリの輪を広げていくために
ースマドリの取り組みに際して、新しく展開された商品はありますか。
2021年に、微アルコール飲料の「ビアリー」を発売しました。
「ビールを作った後にアルコールだけを抜く」という製法で作った商品で、アルコール度数は0.5%です。
ビールを飲んでいる満足感はそのままに、摂取するアルコール量を減らすことができます。
こういった商品は、毎年どんどん拡充していきたいと思っていますね。
ー最近「スマドリ」のロゴマークが付いたアサヒビールの商品を、スーパーなどでよく見掛けます。
アサヒビールとして、健康的な観点から「缶商品の全販売量の20%を、アルコール度数3.5%以下の商品にしたい」という目標があります。
そこでアルコール度数が3.5%以下の商品に、「スマドリ」マークを付けることにしました。
お客様に「このマークの商品、私にちょうどいいかも」と、思っていただけるような工夫でもあります。
一部店頭では、「スマドリ」マーク商品の売り場を設けたり、0%、0.5%、3%と度数別の売り場を展開したりして、スマートドリンキングの認知拡大に務めています。
ーアルコール度数で選べる売り場は魅力的ですね!スマドリの認知拡大に向けた取り組みについて、他にもぜひ教えてください。
今年は吉本興業さんとコラボレーションし、プロジェクトを実施しています。
スローガンは、「飲めても飲めなくても、みんな飲みトモ。」
飲める芸人さんも、飲めない芸人さんもいるなかで、わかりやすくスマドリについて共感いただけるようなメッセージをCMやSNSを通して発信しています。
昨年オープンさせた、「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」も認知を高める取り組みの一環です。
スマートドリンキングを体験できる、ノンアル・ローアルバ―となっています。
スマドリを体験できる新感覚バー「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」の魅力に迫る!
ーお酒を飲める年齢に達した20歳以上の大学生へ向けてメッセージをお願いします。
まずはパッチテストなどで、ご自分の体質をぜひ知っていただきたいなと思います。
そのうえで体質にあった飲み方やドリンクを、適切に選べるようになって欲しいですね。
飲み会のゴールにあるのは、お互いに仲良くなりたい、わだかまりを解消したいといった「コミュニケーション」ではないかと感じています。
翌日に後悔するような飲み方ではなく、振り返って「いい飲み会だったね」と思えるように、ぜひ安全に楽しんでいただけたらと思います。
ーありがとうございました!
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。なお本記事は、飲酒を推奨するものではありません。
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