食品業界

『お菓子は人生を彩るもの』キャラメルコーン開発担当者が語る、商品開発のやりがいとは/株式会社東ハト

今回取材に応じて下さったのは、株式会社東ハトにてキャラメルコーンの商品開発をご担当されている前田雅也さんです。

お菓子を生み出すお仕事の業務とやりがい、お菓子業界の魅力など様々なことをお話して下さいました。

将来お菓子メーカーで働きたいと考えている方はもちろん、大学生に向けて数々の温かいメッセージもいただきましたのでぜひ最後までご覧ください!

 愛されるお菓子を生み出す、”商品開発の仕事”とは?

ー現在担当されているお仕事の業務内容を教えて下さい。

マーケティング本部の商品開発1課で、新商品のスナック菓子の開発を行っています。
「キャラメルコーン」「ビーノ」「ふわうま」といった商品が私の担当です。

 

ー1週間のおおまかなスケジュールをお伺いしたいです!

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
開発1課のMTG 資料作りなど 工場とのMTG マーケティング本部の会議 木曜日の会議を受けて、再度工場とのMTG・次の会議の準備など

月曜日には開発1課のメンバーでチームミーティングをし、案件の進捗や課題の共有、次に進めていく事項の確認等を行います。

水曜日のミーティングは、工場(東ハト中央研究所)の開発スタッフとの打ち合わせです。開発中の試作品の進捗状況を確認したり、依頼事項の共有を行ったりします。

木曜日のマーケティング本部の会議は、開発した商品の進捗報告や発売に至っても良いかの確認を部内で行う会議です。試作品の試食、パッケージデザインや原価計算、利益の見積報告をしています。

毎週木曜日の会議に向けてミーティングや他部署との打ち合わせを行い、開発準備を進めていくというサイクルで1週間を回しています。

ーたくさんの部署の方との話し合いを重ねながら、開発が進められているのですね!

 

 500種類以上のラインナップ!キャラメルコーンのフレーバー開発の裏側

ー定番のキャラメル味に加えて、スイートポテト味やマンゴープリン味などのユニークなフレーバーを定期的に世に送り出し、多くのファンを楽しませているキャラメルコーンシリーズ。こうした季節限定のフレーバーは年間で何種類ほどリリースされているのでしょうか。

毎月発売する時もあるのですが、大体の場合は2ヶ月に1回ほどの頻度で発売しています。なので1年間でおよそ10数品の季節フレーバーがリリースされている計算になりますね。

いつ新フレーバーを発売するかという大枠の年間スケジュールはあらかじめ決まっていて、その発売のタイミングに向けて半年より少し前くらいから開発を進めていくイメージです。

 

ー開発を進めていく中で特に大変なポイントはありますか。

よく同僚が「商品開発は障害物競争だ」という表現をしているのですが、まさにそうだなと思っていて。ものが作れるか、値段に見合うか、社内の承認が得られるか、本当に売れるのか。そういった様々な障壁が開発の各ステップで生じてくるので、それをクリアしていくのは大変だなと感じます。

もう一つ、別の観点で感じる大変さは、プレッシャーを感じながら商品開発を進めていくところです。特にキャラメルコーンのようなロングセラーブランドになると、ものすごくたくさんのファンの方が商品に期待をして下さっています。嬉しいと同時にその期待を裏切ってはいけないなという気持ちはやはりありますね。

 

ー定番の赤いキャラメルコーンは、昨年50周年を迎えられたとお聞きしました。

季節ごとのフレーバーもそれぞれ旬の味わいが楽しめてとても美味しいのですが、この主力のキャラメル味を超えるフレーバーを作るというのはなかなか難しいです。時代に合わせて少しずつリニューアルはしているものの、基本の味は変えずに50年間愛され続けている商品となっています。

 

ーキャラメルコーンといえば、フレーバーや季節感に合わせた可愛らしいパッケージも特徴的です。このパッケージデザインを考える際に何か意識されていることはありますか

パッと見て美味しそうと感じるか、商品の特徴が瞬間的に伝わるかという点を大切にしています。そういった観点では、外食店のメニューやテレビで放送される情報などもとても役に立っています。「いかに一瞬で必要な情報を伝えて魅力的に思わせるか」という部分において、日々の暮らしの中の色々なものが参考になっていると思います。

 

ー日常生活の中から無意識のうちに様々なインスピレーションを得ていて、それが味やパッケージを考える上でのアイデアの源泉となっているのですね。

人間、忙しくなると仕事以外のことになかなか余裕がなくなるものですが、普段から色々なインプットをしていると、新しい物を作ろうとしたときに生きてくるものが必ずあります。なので「必ず仕事に活かさなきゃ」とは思わずに日々楽しく刺激を受けて暮らすというのが実は大事なのかなと感じますね。

 

 前田さんのキャリアについて

ー前田さんは大学卒業後、最初は大手印刷会社に就職されたそうですね。

大学時代はデザイン系の学科を専攻していたので、デザイン関係の職種という観点で就職活動をし、印刷会社に就職しました。パッケージやプロモーションのクリエイティブの仕事をすることができたので、学生の時にやりたいと思っていた職種に就くことができてよかったなという感じでしたね。

 

ーそこから東ハトに転職をされたのですね。

私が子供の時に一番好きだったお菓子はキャラメルコーンでした。本当に自分がやりたいことを考えて選んだ結果、縁あって東ハトに入社することができ、自分が好きだったお菓子を今こうして開発することが出来ているなんて10年前には夢にも思っていなかったといいますか。すごく運がいい、ラッキーだなと思っています。

 

ー入社してすぐ開発の部署に配属されたのでしょうか。

最初は広報・広告宣伝の部署にいました。実は昨年までそこに所属していたので、商品開発のキャリアはそこまで長くはなくて。結構うちの開発の部署にいるメンバーはキャリアの流れが様々なんです。工場で製造をしていたところから開発に来た人もいれば、営業から開発に配属になった人もいますし、私のように他の会社から転職をしてきた人もいますね。

 

ー実際に東ハトで働きながら感じる、このお菓子業界の魅力はどういったところだと思われますか。

お菓子は生きるにあたって絶対に必要不可欠なものではありません。でもやっぱりお菓子があると人生は豊かになるし楽しくなるし、素敵になると僕は思っていて。そういった「無くても生きてはいけるけれど、あるとより人生が楽しくなるもの」「人の暮らしをより彩ることができるもの」を提供できる仕事というのはとても素敵だなと感じます。

 

 学生へメッセージ

ーお菓子メーカー志望の学生に向けて、メッセージをお願いいたします。

お菓子って「こんな発想もあったか!」みたいに、ある意味で”遊び”の部分から生まれてくるようなものでもあると感じています。なのであまり自分の視野を狭めすぎずに、幅広く色んなことに面白さや魅力を感じられるようになって欲しいです。そうして、自分の心を豊かにしておいていただけるといいのではないかなと思いますね。

 

ーこれから就職をして社会に出て働くすべての大学生に向けて、メッセージをお願いいたします。

就職活動というのはあくまで『人生ゲーム・社会人編』の1コマ目です。その時自分の志望したところに行ける人もいるし、そうではない人もいると思います。でも私自身も色々なキャリアを経て今に至りますし、その先々にもっと楽しい人生を自分で切り開いていこうとさえ思っていれば大丈夫です。「ゴールではなくスタートだから」という気持ちで前向きに突き進んでいってもらえたらなと思います。

 

 編集後記

東ハトのお菓子たち

前田さんが心から楽しそうに開発のお仕事についてお話されている姿がとても印象的でした。そして、忙しい日々の中でわずかであってもリラックスしたり心を落ち着かせることのできる時間、大切な誰かと過ごす楽しいひと時。そういった人の幸せや癒しの時間に寄り添う商品を生み出すお仕事というのはとても魅力的だなと改めて感じさせていただきました。

東ハトのお菓子には、本記事で取り上げたものの他にもたくさんの商品があります。「どれも本当に美味しいので、ぜひ若い世代の方々にも手に取っていただけたらなと思います。これからも東ハトのお菓子たちをよろしくお願いします」と前田さん。ぜひティータイムのお供や自分へのご褒美に東ハトのお菓子をセレクトされてみてはいかがでしょうか…!

>>株式会社東ハト公式ホームページ

ガクセイ基地・企業取材記事
 

 

 

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