ポッキー、プリッツ、ビスコ…子どもから大人まで、お菓子を食べれば笑顔になれる!
そんなお菓子の「イメージ」は、どのように創り上げられるのでしょうか?
江崎グリコ株式会社広報担当の落合平八郎さんにお話を伺いました!
目次
江崎グリコ株式会社
—グリコにはどのくらいの従業員がいるのですか?
約5000人です。中国をはじめ、タイやインドネシアなどのASEAN地域、その他アメリカなどにも市場を伸ばしており、各地域で当社のスタッフが頑張っています。
—グリコで一番売れている商品は何でしょうか?
様々な商品についてお客様よりご好評いただいていますが、やはり人気があるのはポッキーですね!5種類の定番ポッキーに加え、期間限定商品もあります。合計すると年間20種類以上発売していますね。
ロングセラー商品です。
—広報担当とは、具体的にどのような業務内容ですか?
新聞やテレビ、雑誌やWEB媒体などのメディア記者からの取材を受けたり、新製品の発表を準備したりしています。
1日のスケジュールはこのような感じです。
6:30 起床 家でニュースのチェック(ちなみに日経電子版や朝日デジタルをチェック)
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8:00 出社 各社の新聞を読んで、政治や経済など様々な業界に関する情報収集
一日のスケジュールを確認。
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9:30 会社全体で、グリコに関する情報の共有
社内から外に出す情報、世間で流れている情報、どちらも共有します。また、気になるニュースについては記者に聞いたりするなど情報収集もします。
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午後 広報業務(商品発表、取材など)、会議、出張など。
19:00頃 退社 その後、他企業との懇親会などが有ることも。
グリコで働くということ
—思い出深い業務はありますか?
地域限定のお土産ポッキーに関する記者発表ですね。地元のJAさんと共同で取り組んでいます。
グリコの、地域活性化への貢献を肌で感じられて嬉しかったです。
—普段から、お菓子を買うときはグリコの製品を選ぶのですか?
好きですね。小さなパッケージのものはカバンの中に入れて持ち歩いています。
しかし、売れる要素を知るという意味で他の企業のものを食べることも大事ですから、他社さんの人気商品があれば、もちろん食べますよ。
—グリコのお菓子は、他の企業のお菓子とどのような違いがあるのでしょうか。
お菓子の差別化は難しいものです。そこで、付加価値が必要となってきます。
例えば、工場見学などの体験を通じて「グリコは楽しそうだ!グリコの商品を食べてみたい」と思っていただき、それが結果的にブランドイメージをアップすることにつながれば、と考えています。
—11月11日はポッキー、プリッツの日ですよね。どのような思いが込められているのでしょうか。
今年でポッキーは生誕52周年を迎えますが、ロングセラーとなった商品にもう一度振り向いてもらおうと考え、1999年(平成11年)11月11日に制定されました。
今でいう記念日マーケティングの一環です。
※記念日を認定、登録し、その日を広く周知させることで、消費行動の発展を促進すること。
—「ポッキーvsプリッツ」と話題になりますが、両方売れて思惑通りでは?(笑)
発祥はプリッツの方が先なんですね。プリッツにチョコを足したものがポッキーです。
ただ単に話題集めを望んでいるわけではなく、こうしたイベントを通じて、お客様が自分たちごとのように喜んで参加してくださっていることが嬉しいです。
グリコ入社の経緯
—落合さんご自身は、大学時代何をされていたのですか?
大学では理系の工学部で勉強していました。半導体などを扱っていて、ものづくりがどう社会で役立つのかに興味がありましたね。
—理系のご出身だったのですね!そこから、なぜ食品業界へ行こうと思ったのですか?
もともとは半導体が好きだったこともあり電機メーカーに就職しましたが、志望した開発部ではなく生産部に配属になりました。ただ、現場のものづくりに直面しその大切さを教わりました。
そこから、この大切さを世に広めたいという気持ちが湧き広報部門へ異動し、そして中途採用で江崎グリコへ入社したのです。
—なぜ、途中で別の業界へ行く決心がついたのでしょうか?
ずっと一つの仕事を継続することも大切ですが、そこで自己満足をするのではなく、スキルアップをしなくてはと思ったのです。広報という仕事にとても魅了されたので、今度は別の業界でチャレンジしようと食品業界を選択しました。一からの勉強で、自分の振り返りになりましたよ。
—最後に、この「ガクセイ基地」を見ている学生へ伝えたいことはありますか?
人生はたった一回しかありません。続ける勇気も必要ですが、辞める勇気も必要な場合もあります。振り返ると後悔することもあるでしょう。でも、成功も失敗もチャレンジあるからこその結果です。行動しなければ、自己の成長はないと思います。
私は理系で半導体の開発者になりたかったのが、いろいろな出会いや経験を通じて志が変わり、今はバリバリの文系の仕事をしています。挑戦し続けて良かったと思っています。私自身広報という仕事がとても好きで、苦手だった文章作成も負けたくない!という気持ちを持ち続け、勉強や努力をすれば必ず報われると実感しました。流した汗に嘘はありません。幅広くいろいろなものに触れ、新たな可能性を切り拓くことで、新たな可能性がきっと広がります。
常に謙虚に「挑戦」する気持ちを忘れず、突き進むことが大切だと思っています。
ありがとうございました!
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