今回ガクセイ基地では、スペイン政府観光局の風間さんにお話を伺いました。
取材内容を対談形式でお伝えします!
ガクセイ基地(以下、基地):本日はよろしくお願いします。
風間さん(以下、風間):よろしくお願いします。
基地:スペイン政府観光局のお仕事について教えて下さい。
風間:まず、スペイン政府観光局の仕事について説明します。スペイン政府観光局では他国の観光局と同じように、日本の人々にスペインの観光情報を広める役割を担っています。また、私たちは、日本だけでなく台湾・韓国におけるスペインのプロモーションも行っています。
私自身はスペイン政府観光局のプロモーションマネージャーとして業務を行っています。イベント・ワークショップ・セミナーの運営や、メディアの対応が主な仕事内容です。スペインの各地方観光局などの観光促進活動として、日本の旅行会社の方やメディアの方を対象にしたワークショップやプレゼンテーションを開催もします。また、航空会社と共催で、旅行会社の企画担当の方を対象にスタディツアーも実施しています。
私たち観光局は、スペイン全土において強弱をつけないプロモーションをしています。様々な地域の魅力を『ガストロノミー(美食学)』や『世界遺産』など、テーマ別に分けて宣伝することもあります。
↑マドリッドのマヨール広場
基地:宣伝の際に工夫していることはありますか?
風間:視覚的にインパクトのある物をテーマにし、見る人の興味をひいてから「ここに行きたい!」と思ってもらえるようにしています。例えば、スペインは明るいイメージがあると思うので、色彩のきれいな写真を使うことで気分を高め、スペイン旅行に行きたくなるように工夫しています。
↑バルセロナのグエル公園
また、さまざまな角度からスペインの魅力をお届けできるように、観光地としての見どころの紹介にとどまらず、スペインの芸術や文化、食文化、生活スタイルなども交えながらご案内するようにもしています。
基地:季節によって観光客数にばらつきが出ると思うのですが、年間を通して安定させるために行っていることはありますか?
風間:スペインは年間8,000万人を超える外国人観光客を受け入れていますが、その大半の方々が「Sun and Beach」を求め、沿岸部のリゾート地を訪れています。そのためオフシーズン対策として内陸部の文化的な魅力の発信を強化することで、観光客数の安定を図っています。
基地:内陸部の文化とは具体的にどういったものを示すのでしょう?
風間:食文化はもちろん、ショッピングといった観光地的な魅力を発信しています。スペイン独自の食文化として「タパス文化」というものがあります。「タパス」とはおつまみや小皿料理を指しますが、そのポーションが少ないことから「色々な物を少しずつ食べる」ことができる食事スタイルなのです。
多くのスペインの街角にはバルが集まっている一角があります。そういったバルでお酒とタパスを楽しみながらバル巡りするのがスペイン流です。スペインでは良質のワインが生産され、一般的に広く親しまれています。ランチセットで水かワインかを選べるくらい、リーズナブルで生活に根付いています。
基地:最後に、スペイン旅行でおすすめの回り方を教えて下さい!
風間:スペイン観光の際は2都市以上を訪れることをおすすめします。スペインは地域性が豊かなため、是非いろいろな地域を訪ねてその多様性を実感して欲しいと思います。
風間さん、ありがとうございました!
スペイン政府観光局HPはこちらから