ポセイドン神殿、ギリシャ
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寄港地での過ごし方編・「現役大学生がピースボートで世界一周」シリーズ

一回の旅で様々な国を訪れることができるのはピースボートの魅力の一つ。
船内で「乗船前にもっとこれをしておけばよかったと思っていることは?」という質問をしたときに、高確率で帰ってきた答えが「もっと寄港地について調べておけばよかった」ということ。これから乗船する皆さんが同じことを思わないよう、この記事では寄港地でどんなことができるのか、何を準備すればいいのかをお届けします!

 

どこに行けるの?

・香港、シンガポール、※スリランカ→ペナン島、エジプト、サントリーニ島、ピレウス、カタニア、バレッタ、モトリル、タンジェ、ポンタデルガータ、ニューヨーク、※ハバナ→ジャマイカ、カルタヘナ、パナマ、イースター島、タヒチ、フィジー、ブリスベン、ケアンズ、ラバウル

※元々訪れる予定の寄港地が、テロ・経済制裁の影響で変更になりました。

私が乗船した101回クルーズでは以上21の港に寄港しました。寄港地はクルーズによって様々です。

今回のように五大陸を回るクルーズもあれば、ヨーロッパメインの北半球コース、アフリカや南米への寄港がメインとなる南半球コースなどがあります。

 

一つの港にどのくらい滞在する?

寄港地に滞在できるのは、ほとんどの港が半日、長くて2日です。ほとんどの寄港地に午前中のうちに入港し、その日の夜に出港するというパターンでした。入国手続きの関係もあり下船できるのは入港の約一時間後です。帰船リミットは寄港地によってまちまちですが大体19時から22時の間です。

 

寄港地ではどうやって過ごすの?

ピースボートでは、オプショナルツアー(有料)に参加するかフリー行動をするかのどちらかを選ぶことができます。

オプショナルツアーは旅行会社のジャパングレイスから全寄港地の情報がまとめられた冊子が送られてくるので、どれを取るのか、またどの寄港地をフリーでまわるのか選びます。

船内でも申し込みは可能ですが、人気のツアーは事前申し込みの段階で定員に達してしまうので、パンフレットに書いてある申込日当日にファックスを送ることをお勧めします。

 

オプショナルツアーについて

オプショナルツアーは大きく分けて4種類。

・観光ツアー

・見聞、検証ツアー

・交流ツアー

・オーバーランドツアー

エジプト ピラミッド ピースボート

 

観光ツアー

個人的な感想ですが、観光は自力でどうにかなるので寄港地で観光をしたいならツアーを取るよりも自由行動がおすすめです。

観光ツアーを取るのはシニアさんが多く、自分を含めて若者が2人しかいないというツアーもありました。しかし、スペインのアルハンブラ宮殿のように個人で予約をするのが難しい観光地や、治安に不安がある寄港地は観光ツアーを取るのがいいでしょう。

過去乗船者やピースボートスタッフに話を聞くと、どのツアーを取ればいいのかアドバイスが貰えるので、悩んでいる方は相談してみては。

 

見聞、検証ツアー

見聞ツアーでは世界の様々な事柄を自分で体験することができ、検証ツアーは社会問題や歴史などを学ぶことのできるツアーです。

101回クルーズには、ラバウルで日本軍にゆかりのある戦績を巡るツアーや、豊かな文化と共に差別の歴史を持つロマ族(ジプシー)の人々と交流するツアーでがありました。

 

交流ツアー

交流ツアーはピースボートならではの経験なので、今の所興味がないと思っている人も交流ツアーは一つでも多く取っておいた方がいいです。現地の人と一緒にご飯を作ったり、クリーンアップ活動をしたり、文化交流、スポーツ交流をするなどのことは、個人の「旅行」では難しいと思います。

私はコロンビアのカルタヘナで、貧しさから子どもたちが非行に走ってしまうのを止めるために、若者のエネルギーをダンスに向けるという団体との交流ツアーに参加しました。コロンビアはスペイン語が話されているので、ダンサーの若者と言葉で交流することはできませんでした。ですが、一緒にダンスを踊って仲良くなったことで、芸術は言語の壁を簡単に超えて良い関係を築くことのできるツールであることを実感しました。

私の周りでは交流ツアーを取って後悔した。という声は聴かなかったので、もしツアーに迷っているなら交流ツアーを取ってみてください。

 

 

オーバーランドツアー

ピースボートクルーズの航路には入っていない地域に、飛行機などを使って訪れるツアーです。代表的なのは、カンボジアの地雷検証ツアー、アウシュビッツ訪問ツアー、マチュピチュ観光、オーストラリアのエアーズロック訪問ツアーです。

オーバーランドツアーは費用が高く、他のツアーがおおよそ~2万円くらいなのに対して大体20万円前後です。しかし、ホテル・食事・飛行機の手配をしてくれるので手続きに煩わされることがありません。また、ピースボートスタッフと通訳スタッフが同行してくれるので、訪問先のことを日本語でしっかり理解できるのも嬉しい部分です。

特にカンボジアツアー・アウシュビッツツアーの見聞・検証オーバーランドツアーに参加した人たちは、多くの刺激を受け色々なことを考えます。たった一週間会っていなかっただけにも関わらず、一皮も二皮も剥けて帰ってきたのでとても驚いたのが印象に残っています。

 

私は、ツアーにかけられるお金があまりなかったのでほとんどツアーを取りませんでした。なので、乗船してから「あの寄港地は治安が悪いからツアーを取ったほうがいい」という話を聞いて慌ててツアーを取ったり、そう聞いたもののツアーが取れずほとんど何もできなかった寄港地もあります(泣)オプショナルツアーは船内でキャンセルをすることができる(2週間前までのキャンセルなら全額キャッシュバック!)ので、最初の申し込みの段階では予算の許す限りツアーをたくさん取っておくことを強くおすすめします。

 

 

フリー観光について

 

寄港地を自分たちで自由にまわり観光をするフリーを選択する場合は、日本にいる時にある程度の情報を調べていった方がいいと思いました。船内で「地球の歩き方」の貸し出しや、ピースボートスタッフによる寄港地紹介企画もあるのですが、どちらも有名どころの紹介になるので、興味のある寄港地だけでもしっかりと下調べした方が楽しめるかもしれません。

ちなみに私は、「1000人もいればみんな調べてきるでしょー」と思って、ほとんど何も調べずに乗船しました。いざ船の中で話を聞いてみると、みんな同じように考えたのか何も調べてきていないという人が多く、最初の寄港地である香港でフリーWi‐Fiを探し、必死に寄港地情報を調べることになりました。人頼みは良くないですね(笑)

 

これまでは寄港地の情報を調べてから乗船した方がいいと言ってきましたが、何も調べないからこそ思い出に残ることもあります。

私は最後の寄港地であるパプアニューギニアのラバウルのことを何も調べていませんでした。下船許可を待つ間に何気なく地図を見ていると、港から約5㎞の所に「旧ラバウル空港跡」という場所を発見。その日一緒に行こうと約束していた友達が、飛行機が大好きな人だったので歩いてそこに向かうことに。途中で出会った現地の人に道を聴いたことがきっかけとなって会話がはずみ、その人たちの住んでいるところを見せてもらったり、道の途中にある戦跡を見たり、話しかけてくれた子供たちと一緒に写真を撮ったりと、とてもたくさんの思い出が出来ました。

これは私の話なのですが、フリー観光を充実させるポイントは「○○に行く。○○を食べる。○○で写真を撮る。」のように、一つ具体的な目標を決めることだと思いました。私のラバウルの場合は「旧空港跡に行く」ことですね。一つ目標が決まっていると、なんとなく一日が終わってしまったということにはなりません。もし一日の大半が面白くなかったとしても、目標は達成出来たから良い旅だったな。とポジティブに考えることが出来ます。

目標が一つということもポイントかもしれません。数人で寄港地をまわる際にも、この目標だけ達成できれば後はどこで何してもいいよ!というスタンスだとトラブルが生まれにくいですし、目標の他にこれもできたしあれもできた!と少し得をした気分になれます。みなさんも良ければ実践してみて下さい。

 

離脱について

ピースボートクルーズでは離脱をすることが可能です。離脱とは、一度船を離れて個人で旅行をし、別の港で再び船に戻ってくることです。ホテルはどこに泊まるか、移動手段、何をするか、など離脱中の行動に関する書類を提出し、離脱費を支払えば誰でも離脱することが出来ます。

101回クルーズに乗っていた私の知り合いでは、スペインのモトリルから離脱してバルセロナのサグラダファミリアを見に行き、飛行機で次の寄港地であるタンジェに向かい再び船に合流する人。ニューヨークの一つ前の寄港地ポンタデルガータから離脱し、一週間ゆっくりとニューヨークの街を観光してから船に戻る人などがいました。

船内生活中にも離脱申請をすることはできますが、未成年の場合は親の同意書が必要となるので乗船前に手配してください。

 

 

いかがでしたでしょうか。
普段の個人旅行では行けないような場所を訪れることが出来るのも、船旅ならではの醍醐味です。みなさんが寄港地で素敵な思い出を作ることを願っています~。

 

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