こんにちは!海外特派員の古川友理です。
前回は、なぜアメリカの大学に進学を決意したのかについてお話ししました。
今回は、私が通うSmith Collegeでの大学生活についてお伝えします!
目次
Smith Collegeの様子
Smith Collegeは少人数精鋭型の教育が行われるリベラルアーツ大学であり、且つ女子大という少し特殊な大学です。
キャンパスは美しい建物と芝生や湖などの自然に囲まれ、天気のいい日には外で勉強をすることもあります。2600人ほどの生徒が1年生から4年生まで在籍し、教授対生徒の割合は1:9で、教授と生徒との距離がとても近いです。
海外の大学ではよく勉強するという話を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、その通り平日は勉強と生活が密接しています。授業と授業の合間は基本的に図書館やクラスルームで課題などに取り組み、課外活動などを挟んだあと、夕食後も深夜まで勉強づけです。
授業について
アメリカの大学は日本の大学とは違い、何個も授業をとりません。一般的には一学期4〜5つです。ただ週に4~5コマしかない訳ではなく、1つの科目の授業が週に2~3回あります。
私は大学でGovernment(政治学)とStatistical and Data Science(統計データサイエンス)を専攻しており文理どちらも学んでいます。
文系科目はリーディングやエッセイが課題として出されます。リーディングは1週間で200ページほどの課題が出されます。授業のメインはディスカッションであり、課題のリーディングをこなさないとついていくことができません。
限られた時間でいかに膨大な量の文献を読み込むかが鍵になってきます。情報処理能力や、タスクを効率よく終わらせる力が伸びる環境です。理系科目はLabという実践演習を行う時間も設けられ、生徒の主体的な参加が求められます。
教授のきめ細やかなヘルプが、大学で最も好きなところです。Office Hourという、教授が一定時間オフィスをあけ生徒が自由に訪問していい時間があるのですが、そこで授業中に理解ができなかった点、リサーチでつまずいている点などについて話すことができます。教授との仲も深まりますし、授業を最大限に自分のものにできる一つの手段でもあるため、私は頻繁に利用しています。
米国女子大
ここまではアメリカの大学の大まかな特徴を紹介してきましたが、次は米国女子大についてお話したいと思います。
Smith CollegeはSeven Sisters(アメリカの名門女子大学7校の総称)の一つで、数々の女性リーダーを輩出しています。以前、私の出身高校でSmith Collegeの紹介をした時には、「全員が学級委員長みたいな大学」と話しました。みんな自分の学んでいることや課外活動に熱心に取り組んでいて、それぞれのやり方で人を引っ張るのが得意な生徒が多いです。卒業生との繋がりも強く、ロールモデルにも恵まれています。
また、リベラルな大学ということもあり、LGBTQの生徒も多くいます。日本では馴染みが薄い概念ですが、自己紹介の時に自分の代名詞を言う習慣があります。 “What’s your pronoun?” という質問に対して、 自分のジェンダーを表す代名詞を答えるのです。She/her, he/him 以外にもジェンダーを表す代名詞は数多くあり(they/them, ze/hirなど )、日本で教育を受けてきた私にとっては新鮮でした。
最後に
現在、アメリカでの大学生活2年目を終えました。1年目はアメリカの授業スタイルや文化についていくことに精一杯で自信も持てませんでしたが、今ではSmith Collegeが第二のホームと言えるほど、友達、教授、授業が大好きですし、この選択をしてよかったと心から思えています。
先ほども少しお話しましたが、GovernmentとStatistical and Data Scienceという文理どちらも同時に専攻することは、アメリカの大学に行かなければできなかったことでもありますし、ましてや二つの一見全く違う分野を融合させた学問の世界に出会うこともなかったと思っています。
高校時代から自分の勉強したい分野が分からず彷徨っていた私ですが、ようやく「好き」と思える学問に出会えた気分です。そう思わせてくれたのは、周りのパッションに溢れる友達、常に鼓舞してくれる教授、キラキラしている卒業生の存在だったと感じています。この環境にいられることに感謝しながら自分のペースで貴重な大学生活を送っていきたいです。
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