「平和学習=広島・長崎・沖縄」という前提を持っている人に言いたい。
そんなことはありません!実は東京にも戦争に関連した資料館がたくさん!
戦争について考える機会は東京にもたくさんあります。
多くの情報も手に入れることができるでしょう。
けれども私の経験上、これだけは自信を持って言えます。
「机上での平和学習をどれだけ積み重ねても、実際に肌で体験する平和学習に及ぶことはない」
これは平和学習でなくとも、多くのことに当てはまると思います。
つまりは、百聞は一見に如かず。
資料館巡りは学ぶことだらけです!ネットに載っていない情報もたくさんあります。
けれども個人的には、情報を吸収しに行くというよりも、五感で感じることが大切です。
また、いくつかの資料館に行くことで、より広い視野、さまざまな視点から戦争について考えることができます!
東京で平和を考え、学べるおすすめの場所を紹介していきます!
それではスタート!
目次
平和祈念展示資料館(総務省委託)
新情報の多さ 4
所要時間 1時間弱
名前的にも「平和!」って感じはしますが、戦争全般の資料館だと思ったら間違い!
ここでは太平洋戦争で苦しい思いをした日本人を「兵士」「戦後強制抑留者」「海外からの引揚者」の3つの視点から、紹介しています。
総務省委託というのもあり、全体的に被害者としての日本がやや強調されている感じがしましたが…、それでも事実を学ぶという意味では知っておくべきだと思いました!
人間の模型がリアルすぎて、怖いというか、かなり引き込まれる展示もありました。
また、兵士が実際に持ち歩いていた荷物を持ち上げることのできるスペースがありました。言っておくと、めっちゃくちゃ重いです!
当時の過酷さを肌で感じることができました。
HP:https://www.heiwakinen.go.jp
女たちの戦争と平和資料館
新情報の多さ 5
所要時間 1時間
ここでは「慰安婦」について展示してある資料館です。2019年に公開された映画『主戦場』で紹介されています。
とても小さい部屋を資料館にしてあるという印象ですが、展示物の質はとても高いです!!
「慰安婦」は知ってはいたが、その実態については知らなかったと強く感じるはず!
展示とは別に資料室もあり、膨大な量の本が部屋一面に。
深く調べようと思ったら、1ヶ月引きこもれるほどです!
また、スタッフがとってもフレンドリー。資料館と事務所の敷居がまったくなく、観ている時にもスタッフの私語がはっきりと聞こえます笑
お願いしていないのに、スタッフ自らガイドをしてくれることも!率直な疑問を投げかけることができるのが、他の資料館との決定的な違いでしょう。
昭和館
新情報の多さ 3
所要時間 1時間強
平成生まれ&令和に生きるあなたは「昭和」という言葉に少し古臭さを感じるかもしれませんが…、
いいんです。私もそう思います笑
しかし昭和館は古臭くないです!!
昭和館では、一般人がどのように昭和を過ごしたかについて、紹介・展示されています。
といっても、やはりクローズアップされるのが「太平洋戦争下の生活」です。
特に一般人の戦前〜戦後の生活について、分かりやすく説明されています。
ただ生きるのに必死な当時の雰囲気が伝わってきました。
あと、今回巡った中で最も「政治臭さ」を感じなかった場所でした。
嬉しいのが、音声資料を無料で借りられること!
文字を読む労力が省けて、内容も入ってきやすかったです!
しょうけい館
新情報の多さ 3プラスα
所要時間 1時間強
しょうけい館の名前は「承継」から来ています。大人にも子供にも親しんでもらうために、平仮名にしたのだとか。
ここでは、戦傷病者のその家族が過ごした苦悩について展示してあります。
とにかく痛々しい展示が多かったです。
痛いの嫌いな私は、見ることさえできないものもありました。
「しょうけい」という名の通り、展示には他の資料館とは違う展示の特徴がありました。
それは、体験者の声の多さです。(それが「プラスα」!)
もちろん、他の資料館にも体験者の声はありますが、しょうけい館は比にならないくらい多い!
一つ一つの言葉の重さが違いますね。
僕らが言う「戦争をしてはいけない」と、
体験者が言う「戦争をしてはいけない」は、
まさに月とスッポン。
HP:https://www.shokeikan.go.jp
遊就館(靖国神社)
新情報の多さ 5
所要時間 2〜3時間
ここはあの、靖国神社の敷地内にある資料館です。
戦争の資料館というよりも、もう、日本の歴史についての資料館といったほうが良いかもしれません。
なので、資料の量はものすごいです!初めて行くという方には、すべてを見て回るというのは個人的にはオススメしません。いくつかのルートがあるので、興味のある部分だけを鑑賞するというのでも良いと思います。
正直、マニアックすぎて分からないものまであったり…。
ここだけ行く!というのはオススメしませんが、資料館巡りの中で立ち寄って、他の資料館との違いを見つけるのはよいと思います。
相当な違いを見つけることができるでしょう!(意味深)
HP:https://www.yasukuni.or.jp/yusyukan/
戦争関連の資料館巡りについて
1つの資料館に行くのと、いくつかを巡るのは、平和の視点や感じ方がまるっきり違います!
今回、私が感じたのは「被害者意識の多さ」。
資料を見て、とても苦しい・悲しい思いに触れましたが、
例えば、「被害者としての」日本兵に焦点を置く資料館があれば、「加害者としての」日本兵に注目する資料館だってあります。
そうなると、被害者意識の先にある、平和への思いに目を向けざるを得ないんです。
だから資料館巡りは素晴らしいんです!!
感じ方は人それぞれかもしれませんが、皆さんも是非足を運んでください〜!!
※資料館巡りは頭も身体もなかなか疲れます。ゆっくり休みながら、途中にカフェでリラックスするのがいいでしょう。
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