―インスタ映えするフォトスポットは、具体的にどのような場所ですか?
マリアナ政府観光局サイト内の専用ページやインスタグラムを見ていただくのが一番ですが、例えばガラパンの街中にあるカラフルなウォールアートであるとか、巨大なSAIPAN文字のオブジェ、女子受けしそうなスイーツ、おしゃれなプールサイドや美しいビーチなどを紹介しています。特に女子受けしそうなかわいい場所を選んでいます。いまのところ成果は上々といったところ。古いサイパンのイメージしかない方にはこんなおしゃれな場所があるんだと驚いてもらえると思います。
サイパン島に新しくできた巨大なSaipanの文字アート。「i」の文字がチャモロ文化を象徴するタガストーンに! ©マリアナ政府観光局/MVA
今までお話したように写真はもちろんですが、最近は動画コンテンツにも力を入れています。「マリアナ、30の宝もの。」は2016年に写真でスタートしたのですが、昨年に動画ver. を作りました。こちらはYou Tubeの公式チャンネルで配信しています。最新カメラ機材だけでなくiPhoneでも撮影しているので、似たような動画をどうすれば撮れるのかなと想像しながら見てもらうのも楽しいと思います。
―澤田さんが初めて北マリアナ諸島を訪れたときの印象はどのようなものでしたか?
そうですね…。田舎でのんびりしていること、人が優しいこと、海の綺麗さが尋常じゃないことが印象的でした(笑)。あと、食べ物がおいしいことです。海外に行くと日本人の口には合わないお料理ってたくさんあると思うのですが、マリアナでの食事は安いと美味しいが両立していて魅力的です。
―どのような料理が有名なのですか?
伝統的なものとしてはチャモロ料理が有名です。シーフードやココナッツミルクを使った料理が多く、ケラグエン(*)と呼ばれるマリネ風のお料理は素朴ながらレモンの爽やかさとココナッツの風味が合ってとても美味しいです。またサイパンには移民が多いためか、各国の料理を食べることができるのもうれしいですね。フィリピン料理のレストランもあれば、中華、韓国、メキシカンにタイ、ベトナムと、たくさんあります。ローカライズされた日本食も受け入られています。アメリカの自治領ということもあり、ボリューム感のあるハンバーガーもありますし、ローカルが大好きなBBQはレストランでも美味しくいただけます。
(*)伝統的なチャモロ料理の一つ。火を通した鶏肉や牛肉、またはタコなどのシーフードをレモン汁、削ったココナッツ、塩、唐辛子などであえたマリネ風のお料理。
―様々な種類の料理を食べられるのはとても良いですし、日本食が恋しくなっても安心ですね! 最後に、集客の安定を図るために工夫していることはありますか?
私たちにとって2018年はピンチをチャンスに変えるチャレンジの年だと思っています。2016年以降、プロモーションの効果があらわれはじめ注目度も次第に上がっていた矢先の今年5月、デルタ航空の直行便が運休となり観光客数の面で大きな打撃を受けることになるでしょう。シーズンピークの8月にはチャーターフライトが計28本飛ぶこと(*)が決定しているものの、今後の鍵となるのはやはり新規エアラインの就航です(**)。「直行便がない=人気がない」と思われがちですが、そうでもありません。今日のイベントにいらっしゃっているようなダイバーの方々には根強いマリアナファンが多いですし、2018年2月以降は渡航者数も3か月連続でプラス。サイパンに行きたいけど、満席でエアが取れないという声も多々ありました。直行便運休の報道の後には、観光局にたくさんの就航復活を願うメッセージも寄せられました。そういった方々の期待に応えるためにも、直行便再開のため航空会社との関係性を強固にしながら、新たな需要喚起の施策を継続的に行っていくつもりです。
*7月にはチェジュ航空が中部国際空港発を運航、8月にはアシアナ航空、ジンエアーによる成田発のチャーター便が決定し、各旅行会社からツアーが販売されている。詳細はこちら。
**5月6日付の国内メディアによると、スカイマークがサイパンを国際線就航地の一つの候補として検討を進めていると報じている。
―お話しいただきありがとうございました。3つの島をまとめてPRすると同時に、それぞれの島にイメージをつけるブランディングのお仕事はとても興味深かったです!
「マリアナ、30の宝もの。」サイトページ:https://japan.mymarianas.com/30treasures/
「マリアナジェニック」サイトページ:https://japan.mymarianas.com/marianagenic/
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