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グルメだけじゃない!人気の街福岡ってどんなところ?

<シリーズ企画:都道府県の魅力を発信!>

人気の街、福岡ってどんな県?

 

みなさん、福岡と言われると何を思い浮かべますか。

明太子、もつ鍋、めんべい、屋台、福岡ソフトバンクホークス、、、

 

地方離れが問題になっている今、福岡市では人口が増加しているそうです。また、訪日旅行者の訪問地満足度全国第一位、年間売り上げ数においてギネス記録に認定された『博多通りもん』など、福岡県は様々な面で注目を集めています。

 

そこで、福岡の魅力を探るべく、福岡県東京事務所の井上さんと杉本さんにお話を伺いました!

 

 

福岡県基本データ
県庁所在地:福岡市(東京から飛行機で約1時間半、新幹線で約5時間)
政令指定都市:福岡市、北九州市
人口:5,101,556人(全国第9位)
世界遺産:明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業(2015年)
     「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(2017年)
キャッチコピー:『ご来福しよう』
        『アジアの福岡アタリがおもしろい』
        『いただきます!福岡の美味しい幸せ』

 

 

―本日はよろしくお願いいたします。まず初めに東京事務所ではどのようなお仕事をされているのでしょうか。

(井上さん)

私たちは福岡よかもん・よかとこプロモーションセンターという部署で勤務しています。私は福岡の名産品を首都圏のホテルやレストランに提供してもらおうとPR活動をしています。

また、旅行会社がツアーを計画するのですが、より良いツアーになるようにおすすめの場所を紹介しています。

(杉本さん)

私は主に情報発信を担当しています。例えばFacebookに観光情報や福岡県に関するイベント情報を掲載します。また、東京事務所の建物の一階には福岡県のアンテナレストラン「福扇華」があるのですが、そこではイベントの開催を通じて、福岡の食や文化を発信しています。

 

福岡県で暮らす魅力

―福岡で暮らすことの魅力について教えてください。

福岡県の中でも福岡市の人口の流入が多いのが特徴です。その理由として挙げられるのが、「コンパクトな街」だからです。ショッピングだけでなく、大学や会社も市内に多くあります。また、都心圏に近いながらも家賃が安く、交通のアクセスがいいのも魅力だと感じています。

 

―福岡市はどのような街なのですか。

福岡市は地方都市としては珍しく、若者の割合が高く、特に女性が多いのが特徴です。福岡出身の方も多いのですが、大学や専門学校への進学を機に学生が集まり、そのまま福岡で就職するケースもあります。今仕事の場所を選ばないITの仕事も人気で、程良い都会的な環境を好んで福岡に拠点を置く企業もあります。LINEなどが代表例です。

 

―地方での人口減少が問題となっていますが、人口が減らないために取り組んでいることはありますか。

主な活動として、首都圏向けのUターン政策が挙げられます。有楽町の交通会館にある、ふるさと回帰支援センターに相談員が常時いるので、いつでも気軽にUターンについて相談することができます。これだけでなく、移住セミナーを開催し、首都圏でできない福岡の魅力を発信しています。各自治体が様々な取り組みが行っているのですが、中でも面白いのが「お試し居住です」。いきなり移住するというとハードルが高いですが、気になる地域に一週間程度、マンションや一戸建てに居住し、住まいの環境などを体験できます。福岡県内は大きく4エリアに分かれるのですが、地域によって食文化や生活スタイルがことなるので、実際に体験できる機会があるのは魅力的ですよね。

 

―お試し移住は面白い取り組みですね!移住セミナーでは具体的にどのような内容なのですか。

先日行ったセミナーは、福岡と東京を行き来する生活をしているIT企業の方をよび、IT関連会社で働く方向けに福岡の暮らしやすさを伝えました。暮らしに関しては、物価が安いだけでなく、地元の食材を多く扱っているのも魅力的だと話していました。こうした移住に関する取り組みの結果、首都圏からは少なくとも年に50人から100人ほど移住しています。

 

―福岡県はアジアに近いため、つながりも強いと感じています。実際どの国との交流が盛んなのでしょうか。

空の便で言うと、福岡―ソウル便が圧倒的に多いです。国際線は毎週670便発着しているのですが、そのうち236便がソウル行き、102便が釜山行きです。その他の路線もやはりアジアとのつながりが強いです。また、空の便だけでなく、博多港から高速船で釜山に行く人もいます。最近はアジアを周遊する客船の寄港地として福岡県が選ばれています。

 

韓国とのつながりで言うと、明太子も韓国のスケトウダラの辛子漬けをヒントに開発されたのですよ!戦後釜山から引き揚げてきた方が、韓国の明卵漬に着想を得て、漬け込み明太子が誕生しました。9月に明治座で『めんたいぴりり』という明太子の誕生を描いた舞台が博多華丸さん主演で上映されます。ぜひチェックしてみてください。

 

 

―福岡の名産品は明太子以外に例えばどのような物あるのですか。

・あまおう

あまおうは全国の市場や香港などの海外市場での流通にも力を入れています。フルーツはデリケートであり、鮮度が命なので、美味しく食べてもらうために鮮度を保ちながら輸送する技術開発も進めています。

・水産物

海産物で言うと、玄界灘では鯛、フグ、やりいか、有明海の海苔の生産量も盛んです。有明海は佐賀県をイメージすると思いますが、佐賀県、熊本県、福岡県にも面しているのですよ。

・畜産

畜産で言うと鶏肉が有名です。福岡県は鳥食文化であり、中でも久留米市では全国的にも人口当たりの焼き鳥屋が多い街と言われています。

・ラー麦

更に福岡県はラーメンが有名ですが、「ラー麦」と言われる、ラーメン専用の小麦も開発しています。麺にした時に、コシが強く、色が明るく、ゆで伸びしにくいのが特徴です。

 

福岡観光

―福岡はグルメでも人気ですが、福岡に来たらこれを食べてほしいというものは何ですか。

・ゴマサバ

福岡県は海産物も有名で、「ゴマサバ」は東京ではなかなか食べられないと思うので、是非食べてほしいですね。サバは足がはやいので、東京ではしめさばとして食べることが多いと思います。しかし、福岡は市場に近いため、新鮮な生のサバにゴマと醤油で味をつけて食べます。

・うどん

一般的にはコシの強い讃岐うどんが食べられますが、福岡のうどんは他県に比べてやわらかいのが特徴です。首都圏の方が何も知らずに食べると、「ゆですぎでは?」と思われるほど柔らかいのです。おすすめのトッピングはごぼ天(ごぼうの天ぷらで福岡のソウルフード)です。

―東京にはない食文化がたくさんあるのですね。地元の人だからこそ知るローカルフードはありますか。

福岡県は炭鉱で栄えた旧炭鉱地でもあり、安くてお腹にたまるものや疲れた身体を癒すために甘い物が食文化として残っています。前者だとお好み焼きやホルモン焼きが、後者はひよこ、さかえ屋の饅頭、千鳥饅頭の発祥の地です。「ひよこ」は東京土産としてのイメージが強いと思いますが、実は福岡県飯塚市で生まれたもので、福岡限定であまおうや八女茶のフレーバーなども販売しています。

・日本酒

実は日本酒も有名なのですよ。西の灘と言われる城島では酒蔵開きが2月頃盛んに行われ、福岡県外からもお酒好きが集まる場所です。また、九州の古い建物も多く残っているので建築に興味がある人にもおすすめです。

 

―旅行として福岡の魅力を伝えるとしたら、何を自慢しますか。

・大牟田市(おおむた)

熊本県との境に位置する大牟田市は炭鉱で栄えた街です。そこには、世界遺産に登録されている竪坑櫓という構造物があり、かつて荷物や人をつって地下に下していました。

また、三池港も有名です。この海域は干満の差が激しく、大型船が入港した際に潮が引いてしまうと動けなくなってしまいます。この問題を解決するため、明治時代に可動式の閘門を作りました。この門によって海の水を港に閉じ込め、いつでも船が停泊できるようになりました。これは世界遺産の後世遺産として残っており、日本の近代化の歴史を学ぶことができる街となっています。

・相島

癒しスポットとして猫好きにおすすめしたい島です。福岡市のお隣の町、新宮からフェリーで約20分で島に到着します。猫たちも人懐っこく、向こうから寄ってくる猫もたくさんいます。最近、猫好きな方はもちろん、写真が好きな方にも注目の島となっています。猫だけでなく、島で取れた新鮮な地魚を堪能できる食堂やお土産のお店もあるので一日のんびり楽しめる島となっています。

・能古島

手軽に行きたい場合、能古島がおすすめです。福岡市内からフェリーで10分で行くことができます。能古島アイランドパークというフラワーガーデンでは青い海をバックに季節ごとにたくさんのお花を楽しむことができます。もちろんインスタ映えもしますよ!名産品としては能古島サイダーや甘夏などの柑橘類が挙げられます。

 

 

観光客増加のための取り組み

―観光客増加のためのPR方法や取り組みを教えてください。

首都圏の方々に福岡のいいところを沢山知ってもらうために、物産展などのイベントを行っています。また、広報面では東京事務所のFacebookにイベント情報を掲載しており、イベントの際にはFacebookへのいいね!を呼びかけたり、いいね!してくださった方には福岡県の名産品にまつわるノベルティをプレゼントしたりして、より福岡県のことに興味を持ってもらえるように工夫しています。

広報活動で気を付けていることは、福岡でしかできないこと、かつ首都圏ではあまり知られていないことを知ってもらえるように情報を厳選して発信することです。

―日本人と外国人では志向が違うと思いますが、外国人観光客に対してはどのようなPRをしているのでしょうか。

地域によって旅に求める順位が違うので、そのニーズを分析してPRをしています。日本人は癒しや娯楽を求めて旅行する傾向があります。一方で欧米の人は冒険をしに旅に行きたいという人が多く、伝統工芸品の体験やサイクリングなどアクティビティを中心に紹介しています。アジアの方は食やショッピングなどが中心です。

福岡市内だけではなく、他の地域の食や伝統工芸品などをお土産として持ち帰ってくれると嬉しいです。

 

―ありがとうございました。

 

 

編集後記
福岡県というとやはりグルメの街と思っていたが、食以外にも様々な魅力があり、話が尽きなかった。時間がたくさん取れる学生の内に様々な所へ旅をし、地方の魅力を発見したいと思った。

 

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gakuseikichi

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