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【宿坊に泊まろう】煩悩まみれの女子大生がひとりで京都の世界遺産のお寺に泊まってみた

みなさんは「宿坊」を知っていますか?

宿坊というのは、お寺や神社にある僧侶や参拝者のための宿泊施設のことで、僧侶だけでなく私たち一般の人でもお寺に宿泊することができるというものです。
私たち若者にはお寺に泊まるという概念がそもそもないと思いますし、お金を出して泊まるならおしゃれで綺麗なホテルに泊まりたいと思うのは当然です。
しかし、私はあれが食べたい、これが欲しいという煩悩にまみれた生活をどうにかしたいと思い、いろんな覚悟を決めて京都の宿坊に泊まってきました。

今回はこれから宿坊に泊まる予定のある人や最近煩悩まみれだなと感じている人にぜひ知ってもらいたいので、宿坊についてレポートしていきたいと思います。

宿泊した宿坊
世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺 御室会館
住所:京都府京都市右京区御室大内33 仁和寺内
チェックイン:16:00〜22:00
チェックアウト:9:00まで
宿泊費:
HP:https://ninnaji.jp/syukubou/

 

仁和寺について

仁和寺は仁和4年(888)に創建された寺院であり、現在は真言宗御室派の総本山です。 境内には五重塔や二王門など江戸時代に建立された建造物が並びます。 同時期に植えられた御室桜は4月中旬に見頃を迎えますが、建物と同様、 当時と同じ姿を現在に伝えています。平成6年には世界遺産に登録されました。
(仁和寺HPより抜粋)

https://www.youtube.com/watch?v=FJhUSEDOAT4

仁和寺の「仁和」は元号からつけられた名称で、元号が名前になっているお寺は全国でも4つしかない珍しいお寺なんだとか。

また、2021年10月22、23日の第34期竜王戦七番勝負第2局で、藤井聡太三冠(当時)と豊島将之竜王(当時)の対局が行われた場所でもあります。

竜王戦が行われた和室

仁和寺到着〜チェックイン

嵐電北野線を使って御室仁和寺駅へ向かい、そこから一本道を歩いて2分で仁和寺に到着!
ドドーン!と大きな門を目の前にして圧倒させられたのがファーストインプレッションでした。この門をくぐり、ちょっと進んで右に歩いて行くと今回宿泊した御室会館が見えてきます。

仁和寺 二王門

建物は結構古くてホテルというよりは旅館に近い、修学旅行で泊まるような感じの雰囲気でした。

仁和寺御室会館

入ったらすぐチェックインをします。部屋の鍵をもらうところまでは普通の旅館と同じです。鍵をもらったあと、宿坊ならではの「朝のお勤め」の説明がありました。

仁和寺の御室会館では、朝のお勤めとして僧侶の朝のお勤めの見学ができる宿泊者限定の体験が提供されています。ただ、6:00開始と朝が結構早く、遅寝遅起きの大学生からすると起きれるか不安な時間が設定されています。その点でお坊さんって早起きしてすごいなあ…と尊敬しちゃいます。

お部屋へLet’s Go!〜お風呂

今回宿泊したお部屋は、8畳の本来なら定員3名のお部屋で結構広かったです。ぱっと見は旅館と同じような感じですね。


しかし、ホテルや旅館のように眺望があるわけでも、アメニティーが揃っているわけでもないのが宿坊です。煩悩を捨てて、最低限のもので生活するという仏教的な教えが反映されているように感じます。一般人からすると毎日こんな生活は難しいかもしれませんが、たまにこういう生活をするのはいいですよね。

さて、次にお風呂へ向かいます。仁和寺御室会館のお風呂は宿泊者限定で16:00〜23:00の間、入浴することができます。私は19:00くらいに入浴しに行ったのですが、その日、宿泊者が少なかったのか、誰も入浴していなかったのでラッキー!という感じで、いざ入浴しようと思ったら…お湯がめっちゃ熱い!!!「ナンジャコリャ!!!!」って呟いてしまいました。これも一種の修行なのか…?とさえ思いましたが、幸い、お昼に温泉へ行っていたので湯船に入ることは断念して、シャワーだけ浴びることにしました。

朝のお勤め

朝6:00のお勤めに絶対参加したかったのでタイマーを5:20から5分刻みに設定して寝過ごさないように対策しました。実際、起きることができました。(よかった…)


仁和寺の境内は結構広くて、朝のお勤めが行われる金堂(国宝)に向かう途中にもたくさんのお堂があり、それぞれのお堂で僧侶が朝のお勤めをしており、朝の清々しい時間にお経を聞くとなんだか神聖な気持ちになりました。また、開門前で人が全然いないので世界遺産を独り占めしているような気分になりました。

朝のお勤めに向かう僧侶

金堂に到着し、用意されていた椅子に座ると朝のお勤めが始まりました。

朝のお勤めが行われる国宝の金堂

お経に集中していたら途中で、お焼香をするように勧められましたが、人生で3、4回くらいしかやったことがなかったので「やば…お焼香の所作ってどんなんだっけ…」とめちゃくちゃ焦りました。お焼香の順番の譲り合いが始まり、「せめて2番目…!」と思っていましたが、譲り合いに負けて1番最初にすることになり、恐る恐る前へ出て自分が薄っすら覚えているやり方で済ませ、2番目の人の所作をみたら同じ感じにやっていてめちゃくちゃ安心しました。お焼香の所作は事前に調べて覚えておいた方がいいですね(笑)。

時間は僧侶の説法を含んで約40分でしたが、体感では実際の時間よりも早く感じました。

朝の精進料理

おそらく一般的な精進料理なんだと思うのですが、精進料理自体初めて食べたのでナンジャコリャな料理が盛りだくさんでした。量が多くて、美味しいので朝から贅沢な気分でした。

右奥が湯豆腐、右の手前が煮物、奥にはご飯のお供系、写ってないけどお櫃に入ったご飯とお味噌汁

覚えておいて欲しい、宿坊のススメ・注意点

お風呂場にボディーソープとシャンプー&コンディショナーしか備え付けがなかった
→洗顔料を持参すると◎

アメニティーが浴衣、フェイスタオル、歯ブラシだけだった
→ヘアブラシやフェイスケア用品を持参すると◎

朝のお勤めが早朝の場合がある
→早く寝る!

部屋の扉が薄いので廊下の音が聞こえてうるさい

○門限がある

ホテルや旅館と比べるとそこまで綺麗じゃないのを覚悟して行く

宿坊に宿泊するメリット

本来、有料の拝観料がタダになる場合がある!
→仁和寺御室会館の宿泊者は「仁和寺御殿」の拝観料が無料

開門前、閉門後の誰もいない時間に世界遺産を独り占めできた!

朝のお勤めがある場合、早起きするから1日のスケジュールの始まりが早くなって時間効率が良い!

宿坊検索サイト「テラハク」

全国の宿坊をまとめて検索できるサイト「テラハク」は、朝のお勤めや写経など、自分がしたい体験ごとで宿坊を探すことができます。私も宿坊を探す際、利用して便利だったので皆さんにも共有します!


テラハク公式ホームページ:https://terahaku.jp/

まとめ

今回の旅で宿坊はメリット、デメリットの両面を持っていることを身を以て体験しました。しかし、貴重な体験ができるという点で、やはりメリットが大きいのは確かです。

不便さこそ、物に溢れる今の時代を生きる私達には贅沢で、貴重な体験かもしれません。

皆さんにも人生で1度は経験して欲しい体験ですので、ぜひ泊まってみてください!

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