みなさんこんにちは!
気温の高い日も多くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
旅行とゲストハウスが超大好きな私。
前回の山形でのゲストハウス泊に続き、今回は山梨県甲府市に行ってきました!
(山形でのゲストハウス泊の記事はこちら)
本記事では、甲府での自然とグルメと人情に溢れる旅の様子をお届けします!
目次
【1日目】武田信玄ゆかりの地で歴史に触れる
舞鶴城公園
基本旅はノープランの私。
甲府駅を出ると『舞鶴城公園』と記された道案内があったので、「こんな近くに城があるのか?!」と思い、早速行くことにしました。
しかし着いてみると、そこにあったのは城跡…。
「なんだよ…」と思っていると、ボランティアのガイドさんが面白い話を聞かせてくれました。
どうやらこの城跡は、豊臣秀吉が徳川家康を監視するために建てた甲府城の跡。
更に、鯱(シャチホコ)は発見されたけど、鯱が装飾されていたはずの天守閣に関する記録が一切見つかっていない、なんていう謎もあるそうです。
歴史は過去で完結しないから面白いですよね〜^^
奥藤本店
城跡を後にして、ガイドさんに教えてもらった蕎麦屋『奥藤本店』でお昼ご飯をいただきます。
ここはお蕎麦も美味しいですが、甲府名物「鳥もつ煮」の発祥の店としても知られています。
(食べかけの蕎麦と鳥もつ煮)
ちなみに、私に鳥もつはまだ早かったようです。(笑)
武田神社
お次は『武田神社』に向かいます。
甲府は、その地(甲斐)を治めたとされる武将・武田信玄でも有名。
駅前には3mを超える公銅像もあります。
『武田神社』は、信虎・信玄・勝頼の武田家3代が、63年にわたって居住した武田氏館跡に鎮座し、御祭神として武田信玄公がお祀りされています。
私はとにかく歩くことが好きなのですが、甲府駅から雨の中、緩い上り坂を3.40分歩いたのはさすがにキツかった(笑)
甲府駅から武田神社まで行かれる方にはバスをオススメします!(帰りは下り坂なので歩いても楽しい)
また神社内には『宝物殿』という武田家ゆかりの品々が展示された施設があるのですが、日本史の知識がほぼ皆無な私には何が何だかわからず、だんだん眠くなってきてしまいました(笑)
でもいい散歩になりました!戦国武将など好きな方は絶対楽しめると思います。
喜久乃湯温泉
歩き疲れたので、帰りに『喜久乃湯温泉』に寄りました。
昭和初期に創業された銭湯で、あの太宰治も通っていたとされます。
脱衣所や浴室はレトロ感満載!(でも清潔)
喜久乃湯温泉HPより(https://yamanashi.k-o-i.jp/koten/kikunoyu/)
体の芯から温まりました(^о^ )
ただ、番台さん(男女の脱衣所の間で受付してる人)が男性の方だったことには驚きました。
最初は「こういう文化なのか〜」と思って裸のまま脱衣所をほっつき歩いてましたが、後から特にそのような文化はないことが判明。(笑)
私、海外行ったら騙されそうだな…。
ゲストハウス『FORESTINN』での最高の一夜
お待たせいたしました!
今回泊まらせていただいたゲストハウスは『FORESTINN』です。
荒川の土手沿いに建つ一軒家。
オーナーの深澤さんが息子さんと古民家をリノベーションしたそうで、1階はカフェと息子さんが経営されているカメラ屋さん、2階がゲスト用の部屋になっています。
ゲストとオーナーさんの談話室やカフェスペースなどに利用されている。部屋のいたるところに販売しているカメラが並べられている。
オーナーとの話が止まらない
6時過ぎにチェックインしてすぐ、オーナーの深澤さんと一緒に、オススメしていただいた定食屋さんで夕飯を食べました。
海はないけどマグロ消費量が日本一の山梨。美味しいマグロの定食をいただきました!(写真撮り忘れた^^)
その後『FORESTINN』に戻り、夜の10時近くまで深澤さんとずっとお話してました(笑)
旅や仕事、趣味の話から、政治や環境の話まで沢山語り合いました。
深澤さんがゲストハウスを始めたのは、若い世代にもっと旅をしてほしいという想いから。
2,500円という破格の宿泊費も、学生を歓迎する深澤さんのお気遣いなんですね…。
色々なことに挑戦されてきた深澤さんのお話は本当に刺激的で面白かったです…!
私も、何歳になっても心は若くありたいなと思いました。
お酒大好きな深澤さんがお手製の梅酒を入れてくださったのですが、これがめちゃくちゃ美味しかったです…。
お開きにした後、ベランダで残りもいただきました。酔いました(笑)
お部屋はとにかく最高で、なんとハンモックがありました…!
秘密基地のようなつくりで、なんとも子供心をくすぐられる空間でしたo(^o^)o
手前にはこたつ、二階がベッドになってます。
火起こし体験!朝ごはんは山梨名物のほうとう
翌朝は深澤さんに手伝っていただいて、火を起こして山形名物のほうとうを作りました!
なんとFORESTINNでは宿泊の他にエコ体験を提供しており、火を起こして調理や足湯ができたり、自転車発電やソーラークッキングなども体験できるんです。
ゲストハウスのテラスには、コンポストや雨水を貯めるタンク、缶で作ったウッドガスストーブ、手作りソーラーパネルなどが並んでいる。
これは深澤さんの「より多くの個人が持続可能な社会に対する意識を高めてほしい」という願いから始まった取り組み。
深澤さんご自身も普段から、消費を増やさず資源を生かす生活を心がけておられるそうです。
さて、ほうとうをつくっていきましょう!
材料はインスタントのほうとうと、油揚げ、椎茸、そして河原で摘んだ野蒜(のびる)という野草です。
早速火を起こして、適当に切った具材を煮込んでいきます。
10分くらい煮込みます。
完成しました〜!
めちゃくちゃ美味しかったです。
旅行中に沢山ごはんを食べましたが、手作りという興奮も相まってこのインスタントのほうとうが1番美味しかったように感じます…(笑)
チェックアウトの時間まで、また深澤さんと色々な話をしました。
本当に充実した時間をありがとうございました!また必ず行きたいです。
【2日目】日本一の渓谷美と山梨の新緑を堪能
昇仙峡
甲府といえば外せないのが『昇仙峡』!
甲府駅からバスに乗り、約1時間で到着しました。
昇仙峡マップはこちら
落石の影響で「石門」の手前が通行止めになっていたので、滝上バス停で下車しました。
まずロープウェイに乗ってパノラマ台まで。
『昇仙峡』ってめちゃくちゃ評価が高いので勝手に期待値を上げてしまったのが悪いのですが、率直な感想は「…山だな」でした。笑
残念ながらこの日は雲が出ていたので富士山は見えませんでしたが、快晴の時にはよく見えるそうです。
その後ロープウェイを下り、「仙娥滝」や「石門」を見て歩きました。「日本一の渓谷美」と言われるだけあってその景色は圧巻でした。
思いがけない出会い
バスが来るまで散歩していると、風鈴の音色が聞こえてきました。
音の出所に目を向けると、『手づくり倶楽部 ほたる』という看板を掲げたお店が。
ガラスアート工房 ほたる Facebookより
導かれるように足を踏み入れると、そこには綺麗なガラス細工の品々が並んでいました。
ガラスアート工房 ほたる Facebookより
実際に商品を作っているという店主であり、造形職人の平山さんにお話を聞きました。
実は平山さんがガラス細工を始めたのは60代で退職をしてから。それまでは全く違う分野で活動していたようです。
更にこのガラス細工は、どれも廃瓶を再利用して平山さんご自身がデザインしたものだといいます。
ゲストハウスの深澤さんと同じで、物や資源を無闇に消費しないという意識、そして実行力にはただただ感嘆するばかりでした。
その後も一時間近く、夢や生き方についていろいろな話をしました。
私は、話の中でおじいさんが言っていた
「必要なのは豊かな知識ではなくて、豊かに感じること。いつでも原点にある感覚を忘れないこと。」
という言葉をずっと覚えています。
また彼は
「ニーチェの『謎以外に何を愛せよう』という言葉のように、“なぜ”を持ち続けることが大事。」
とも話していました。
常に『何をしたいのか』『何を感じているのか』という自分の声に耳を傾けよう。
疲れたり自分を見失いかけたりした時には、必ず『原点にある感覚』を思い出そう。
思いがけない出会いが大切なことを教えてくれました。
甲州ほうとう 小作
甲府駅に帰ってきました!
東京に帰る前に本場のほうとうを食べようということで、『甲州ほうとう 小作』へ。
「ほうとうと言えば小作」と言っても過言ではないほどの有名店。
お昼時はいつも店外に列ができていますが、この時はすでに2時すぎだったので並ばずに入れました。
名物のかぼちゃほうとうを注文。
野菜がこれでもかというほど入っていて美味しかった…。
空腹も満たされ、帰りの電車では2日分の疲れが押し寄せてきたので爆睡しました(笑)
楽しかった〜!甲府!
最後に
2日間にわたる一人旅。様々な出会いや経験を経て、多くを吸収してきました。
一人旅をしたあとは、いつも少しだけ成長した気持ちになります。
足を運ばずとも、機械ひとつでなんでも知ることができる世の中。
そんな現代だからこそ、旅をしてみませんか。
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