トップ画像:ロタ島にある天然のプール「スイミングホール」。ロタブルーに輝く海の美しさがすごい!©マリアナ政府観光局/MVA
ガクセイ基地は4月6~8日に東京・池袋で開催された、「マリンダイビングフェア2018」にお邪魔してきました!
この日本最大規模のダイビングイベントに、ひと際目立つブースで出展されていたマリアナ政府観光局のPRマネージャー澤田さんにお話を伺いました。
―よろしくお願いします!
最初に、マリアナ政府観光局についてお教えいただきたいです。
私たちは2016年10月から、新体制のもと、マリアナ政府観光局として日本での活動を始めました。マリアナと日本は歴史的に結びつきが強い一方(*)、日本人観光客数は1990年代後半を境に残念ながら減少しており、唯一の直行便も今年の5月をもって運休(**)という厳しい状況を迎えています。この現状を打破するため、あらためてマーケティングやプロモーションを活発にし、本来の魅力をより多くの方々に伝えたいと考えています。
*スペイン、ドイツによる統治後、1920年から1945年までの間、日本の委任統治領となり多くの日本人が移住した。第二次世界大戦時は日本海軍の重要拠点となり、多数の犠牲者を出した。戦後60年の平成17年には、戦争で亡くなられた方々の慰霊と平和祈念のため、天皇皇后両陛下がサイパン島を訪問している
**デルタ航空による成田―サイパンの直行便は2018年5月6日をもって運休
サイパン島から高速船で10分のマニャガハ島。サイパン一有名なこの島はマリンスポーツのメッカ。パラセーリングはなかでも大人気。 ©Junji Takasago / MVA
―マリアナ政府観光局はどのようなお仕事をされているのですか?
マリアナは、正しくは北マリアナ諸島と呼ばれ、14の島々からなります。そのうちのサイパン島・テニアン島・ロタ島の3つの島へ観光客を誘致するためにPRを含め、様々な活動を行っています。
現地の情報を色々なツールに載せ、情報として配信することはもちろん、「マリアナ」や「サイパン」というデスティネーションのイメージや価値を高めるブランディング、イベントや各種プロモーションの実施等も業務の一つです。観光局のみで行うのではなく、旅行会社、エアライン、現地ホテルやランドオペレーター等のマーケティングパートナーとなる各社と常々情報共有し、ともに企画を実施したり、ということも行っています。
―企画を考える際に気を付けていることは何ですか?
魅力の発掘と、それをいかに伝えるかでしょうか。マリアナにはまだまだ日本の方々に知られていない奥深い魅力がたくさんあるのですが「埋もれてしまっている魅力」を見出すこと、そして、その情報を日本マーケットになじむように伝えることです。現地ではその土地の魅力を当たり前に感じていることが多く見落としがちなんです。一方で、日本のトレンドや、マリアナが日本からどう見られているのかを正確に知ることは難しいと思います。ですので、現地にできるだけ赴き、情報を教えてもらったり、逆に日本人が求めているものは何かを伝えたりしています。
―今までどのような企画をされたのですか?
企画は小さいものから大きいものと色々あります。1980年代後半の海外旅行ブーム以降、日常的に海外に行く方が増えるとともに日本からの航空路線は拡大しました。選択肢が増えたことで、海外旅行先としての競争は年々激しくなっている分、差別化が重要になってきます。他にはない魅力、マリアナだから叶う旅、をわかりやすく伝えたいと考えています。
活動開始以降、PRしていたのは、「3連休で行ける海外」という点です。日本から3時間半のフライトで、3日のお休みがあれば、気軽に行ける3つの島。「3」という数字や「3連休はマリアナ。」というタグラインを用いて記憶に残る工夫をした記事を、20代・30代女性に人気の雑誌やオンラインを通して広めています。今年の2月には雑誌Sweet(宝島社)で特集を組み、コラボツアー商品をJTBに造成・販売して頂き、売行も好調で話題になりました。
その他にも、3つの島の特徴を分かりやすくするため、島ごとにイメージカラーを作りました。サイパン島は海の青、テニアン島は世界一辛いといわれる名産品の唐辛子から赤、ロタ島は手つかずの自然が緑豊かに残っていることから緑としています。マリアナに限らず南洋の島々は太平洋戦争の影響を受けていますが、ロタ島は奇跡的に被害を受けず、昔ながらの美しい自然が残されています。稀少な生物もたくさんいるんです。
2ページ目:サイパンと聞いたときにどのようなイメージがありましたか?
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