休みの日の過ごし方

ピカソ、セザンヌ、モネ、ロダン、、、無料で見れる「サマーナイトミュージアム『宵の美』」とは?/国立西洋美術館

©上野則宏

オーギュスト・ロダン《考える人(拡大作)》 1881-82年(原型)、1902-03年(拡大)、1926年(鋳造)松方コレクション

サマーナイトミュージアム「宵の美」が始まりました!都内にある国立、都立の美術館と博物館で7月中旬~8月の週末の夜に指定された展覧会を無料で観覧できるとのこと。

一体、美術館は大学生でも楽しめるものなのか。

高校時代美術3だった僕でも楽しめるものなのか…。

今回は、

 国立西洋美術館

 

国立西洋美術館に近づくにつれて、ちらほら見えた文字が「世界遺産」の文字。

そうなんです!実は国立西洋美術館は建物自体が世界遺産なんです…!

さすが世界遺産だなぁ、と思いながら門をくぐります。

国立西洋美術館 世界文化遺産登録
2016/7/17に国立西洋美術館を含む7カ国17資産「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」が世界文化遺産に登録された。
ル・コルビュジエ(1887-1965)は近代建築の巨匠。近代建築の三大巨匠のひとりと位置付けられる。近代建築の五原則を提唱した。地上部分が柱のみで構成される「ピロティ」が代表的。

門をくぐり前庭を覗いてみると冒頭の写真、オーギュスト・ロダンの《考える人》(拡大作)が。

これは拡大作ですが、有名な作品を早速拝見。さすが、リアルな体つきをしています。

そして、次に目に付いたのが同じくオーギュスト・ロダンの《地獄の門》 。

©上野則宏

オーギュスト・ロダン 《地獄の門》 1880-90年頃/1917年(原型)、1930年-33年(鋳造) 松方コレクション

その大きさにも圧倒されますが、実はこの門のどこかに先ほど見た「考える人」がいるんです!

この門は13世紀のイタリア詩人、ダンテの作品『神曲』に登場する地獄への門なのだそう。

考える人はそのダンテだろうとも、はたまたロダンではないかとも言われています。

さて、ここからは館内に入り、常設展をご紹介します!

実は国立西洋美術館の常設展は国内の美術館では珍しく、写真撮影OKなんです!(無料観覧日を除く)

それに、常設展だからと言って侮ることなかれ。ピカソ、セザンヌ、モネ、、、誰でも一度は聞いたことのあるような巨匠たちの作品を鑑賞することができます。

 

クロード・モネ

印象派の巨匠と呼ばれるクロード・モネ(1840-1926)の作品。

クロード・モネ《舟遊び》 1887年 松方コレクション

モネは「光の画家」とも呼ばれ、ほとんど同じ構図で光の効果だけを変えた連作を描くなどもしています。

この《舟遊び》も、水面に反射した光が作品の雰囲気を演出しているように感じますよね。

 

ポール・セザンヌ
ポスト印象派として紹介されることが多く、近代絵画の父とも呼ばれることの多いポール・セザンヌ(1839-1906)の作品も展示されていました。

ポール・セザンヌ《ポントワーズの橋と堰》 1881年

セザンヌは1880年代から遠近法のような単視点ではなく、多視点の構図で絵を描き始めたといいます。

この作品はその最初の方の作品ですが、奥の橋や丘が遠くにありながら存在感があるように感じるのもそのせいなのでしょう。

 

ジャン=フランソワ・ミレー
ジャン=フランソワ・ミレー(1814-1875)はバルビゾン派の代表的な画家の一人とされ、《種を播く人》や《晩鐘》などの農民画で有名です。

ジャン=フランソワ・ミレー《春(ダフニスとクロエ)》 1865年

『ダフニスとクロエ』は古代ギリシャの詩人ロンゴスが書いたとされる恋愛物語です。

この作品はミレーの作品の中では古典的な傾向が強く、同じく古典的な傾向の強い《夏》《冬(凍えるキューピッド》との連作です。(《秋》は焼失してしまっています)

古典的ですが、農民画に見られるような柔らかい印象の絵ですね。

 

ウジェーヌ・ドラクロワ

《キオス島の虐殺》や《民衆を導く自由の女神》で有名なウジェーヌ・ドラクロワ(1798-1863)の作品も展示されていました。

高校で世界史選択をしていた人には、名前に聞き覚えがあるのではないでしょうか?《民衆を導く自由の女神》は『レ・ミゼラブル』でも舞台となるフランス7月革命(1830)をテーマとして書かれた作品です!

ウジェーヌ・ドラクロワ《墓に運ばれるキリスト》 1859年 

ドラクロワは、19世紀ロマン主義を代表する画家と言われていて、戦争をテーマにするなど自身の内面的な激情を作品に反映させることが多いのだそう。

この作品は晩年に書かれた作品ですが、親しい友との別れを経験し、死を身近に感じる彼の悲劇的な感情が内包されているのかもしれません。

他にもフィンセント・ファン・ゴッホピエール=オーギュスト・ルノワール、そしてもちろん、さまざまな画家の作品が展示されていました。

オーディオガイドも300円で借りることができ、約20点の作品を説明ありで鑑賞することができます。

私は高校のころ世界史選択だったからでしょうか、時代背景なども含め説明を受けながらじっくり見ることができたので楽しんで回ることができました。

画家や作品について下調べてから見て回るのも面白いかもしれませんね!皆さんもせっかくの無料の機会!是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

※ 今回ご紹介した作品が展示されているとは限りませんのでご留意ください。

※ 写真撮影をする場合は案内されている撮影ルールをよく確認してから行ってください。

 

寄り道:ジュゼッペ・アルチンボルド

今回企画展として「アルチンボルド展」(2017/6/20-9/24)が開かれていましたので、ちょこっとご紹介。

企画展は無料ではありませんが、常設展とは違った面白さがあるのでおすすめです。

ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593)は16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍したイタリア・ミラノ生まれの画家。

なんといっても、肖像画が特徴的です!不思議な肖像画だなと思って近づくと、それは全て果物や花、はたまた魚や動物たちのみで書かれた絵。寓意的な肖像画は素人の私が見ても、圧巻の作品ばかりでした!

企画展区間に入ってすぐには野菜やフルーツで”あなただけの肖像画”を作る記念撮影のコーナーがあります。

この時代だからこそできる面白いコーナーですね!

企画展はもちろん期間によって違うものが行われていますが、常設展にはない面白さがそれぞれあります。余裕のある方はこちらも覗いてみてはいかがでしょうか。

※企画展の作品は写真撮影禁止になっていますので、ご注意ください。

 

〈サマーナイトミュージアム「宵の美」〉

7月21日~8月26日の毎週金曜日・土曜日はサマーナイトミュージアム「宵の美」として、21時まで開館しています。国立西洋美術館においては、常設展は17時~21時は学生も含め、どなたでも無料です。

*国立西洋美術館においては、9月30日まで(「宵の美」期間外含む)の毎週金・土曜日は21時まで開館しています。

*国立西洋美術館においては、金・土曜日の17時以降は通年常設展が無料です。

詳細は、サマーナイトミュージアム「宵の美」特集サイト(https://www.rekibun.or.jp/nightmuseum/index.html)と国立西洋美術館のHPをご覧ください。(http://www.nmwa.go.jp/

 

写真提供:国立西洋美術館

 

 

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