休みの日の過ごし方

【イベントレポート】SDGsを体験できるゲームイベントに参加してみた!

国連が2030年までの目標として掲げたSDGs(Sustainable Development Goals)。もうすでに国内外で多くの活動がなされています。そうした流れの中で、SDGsの重要性を学び、体験したりできるイベントが各地で行われています。

 

今回はその中の一つに行ってきました!

今回の参加者はそれほど多くなく、20数名程度。ですが、このイベント、とても頻繁に行われているみたいで、需要はたくさんあるんだとか。

 

驚いたことに、参加者のほとんどは大人で、会社員・教師・専門職の方々などがいらっしゃいました。特に人事・広報に携わるということで、SDGsを学びにきたという方が目立ちました。話には聞いていたけれども、会社がここまで注目していることに改めて驚きました。

最初はSDGsの簡単な説明。熱心にメモされている方々もいて、特に企業向けの話になるとスライドにカメラを向ける人が大勢いました。

 

次にSDGsのゲームをしました。ここでは、1人もしくは2人が「国」となって、それぞれの国の目標を達成するという、SDGsのシミュレーションゲームのようなものでした。そしてここが重要なところなのですが、自分以外のすべての国の目標が達成できて、ミッション成功です。つまり、自分の目標さえクリアできていれば良いわけではありません。

実はこれ、SDGsの理念を反映させているのだそうです。1カ国も取り残さず、全体で目標を達成する。特にSDGsの最後17番目の目標である「パートナーシップ」がそれをよく表しています。

 

ゲームでは、各国が持つプロジェクトを、資源を使いながら達成して、最終的な目標に近づけるというものです。また、自国の動きは世界全体の状態に反映されて、経済・環境・社会のポイントが変動することによって、他国の動きに影響を与えます。ここで難しかったのは、目標も、プロジェクトも、各国で大きく違っていることです。例えば、自国の目標達成に貢献できるようなことでも、実は他国にとってはあまり好ましくないものであったりするのです。そのため、国同士で話し合ったり、資源やプロジェクトを交換したりという交渉があったのが面白かったです。

ゲームは前半と後半とあったのですが、結果的に、前半はやはり自国の目標達成のために行動する人がほとんどでした。前半終了時には、全14カ国中4カ国が目標達成を果たしていて、10カ国が取り残されている状態でした。ゲーム中はそのようなことに気がつくことができないほど、視野が狭くなっていたのだと思います。けれども、前半終了時に各国の様子を把握できたのは、後半の良きスタートにつながりました。

後半では、多くの国が率先して、他国を手助けする行動をとるようになりました。特に資源や進捗に余裕がある国は、自国にとって不利になるプロジェクトも積極的に手伝う姿が見られました。世界全体の経済・環境・社会のバランスも良くなって、これは良い流れだと思っていたのですが、最後、思わぬ不注意によってすべての国の目標達成を逃してしまいました。

それは、多くの国が「休む」ことを忘れていたことです。言い換えるならば、何か行動をしていないといけない、と思い、それほど必要ではないプロジェクトをすることで結果的に無駄に資源を使っていたのでした。そのことによって、全体終了時も全14カ国中4カ国は目標達成することができませんでした。

 

今回のイベントでは、SDGsの取り組みを少し複雑なゲームを通して学びました。けれども実際の世界では、このゲームよりもずっと複雑なのだろうと考えさせられました。自分が日常的に行っていることが世界のどこかで誰かの苦しみに繋がっている、そんなことは数え切れないのでしょう。だからこそ、目の前にあるものだけではなく、その奥にあるもの、全体を俯瞰できるような視野が大切なのだということを学ぶことができました。

 

このゲームは、やる人や場所によって随分結果が変わるようなので、今回私が体験したようになることはないかもしれません。とてもSDGsを学ぶにしても、社会人と交流する場所としても良い機会ですので、是非参加してみてください!イベントによっては、学生ボランティアになることで参加無料になるものもあります。

SDGsイベント情報

 

 

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gakuseikichi

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