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どんな仕事があるの?おもちゃ・ゲーム業界の業界研究!

 

みなさん誰しも子供のころにおもちゃやゲームで遊んだ経験があることでしょう。

そしてそのおもちゃを作ってみたいという夢をお持ちの方もいるでしょう。

 

たしかに自分が子供の頃に夢を与えてもらっていたものを、今度は自分が作り、子供に対して夢を与えられる側となったら、とても嬉しくやりがいを感じることだと思います。

でも、どこに行ったら、どの部署なら、そういうことができるのか知っていますか?

今回はそんなおもちゃ・ゲーム業界を調べてみました!

 

目次
1-1 おもちゃとは?
2-1 おもちゃ・ゲーム業界の仕事(経営管理、販売・流通関連、開発・生産関連)
2-2 おもちゃ・ゲーム業界に少しでも携わりたい人の仕事
3-1 テレビゲーム業界
3-2 テレビゲームを作るときの仕事
4-1 おもちゃ・ゲーム業界の市場動向
4-2 テレビゲーム業界の市場動向

 

 

1-1 おもちゃとは?

そもそもおもちゃとはどういうものがあるのでしょうか?

おもちゃの種類は多く、大きく分けて14種類あります。

・マルチソフト対応電子ゲーム(家庭用テレビゲーム、携帯型電子ゲーム)

・ゲーム(ボードゲーム、ジグソーパズル、手品グッズ、パーティグッズ、ミニ電子ゲーム他)

・カードゲーム、トレーディングカード

・ハイテク、ロボット、カメラ、携帯関連、キッズパソコン、カラオケ

・男児キャラクター(ヒーロー、特撮・アニメ関連)

・男児玩具(ミニカー、レールトーイ、レーシング、電動玩具他)

・女児玩具(着せ替え人形、ままごと、アクセサリー、女児キャラクター、女児化粧品他)

・ぬいぐるみ(キャラクター、ノンキャラクター、和洋・アンティーク人形)

・知育・教育(ブロック、積み木、ベビー用品、楽器、絵本、遊具他)

・季節商品(花火、夏物、スポーツ用品他)

・雑貨(ギフト、インテリア、ファンシー、アパレル、クリスマス用品他)

・ホビー(プラモデル、ラジコン、鉄道模型、モデルガン他)

・新分野(食玩、フィギュア。カプセル玩具他)

・その他。

これらから見てもわかるように玩具会社以外の会社もおもちゃ・ゲームを手掛けているんです。最近では、食品・出版・放送・家電・文具・映画産業など、ほとんどの業界がおもちゃの開発に参入してきています。

2-1 おもちゃ・ゲーム業界の仕事

おもちゃ・ゲームを、企画・制作するだけでは製品を流通させることはできません。おもちゃ・ゲームクリエイターたちは様々なセクションの人々に支えられているのです。

どんなセクションがあるのか紹介します。

<経営管理(事務)>

法務:著作権や特許、商標など自社の知的財産の管理や、契約関係を総括するセクション。版権管理はマルチメディア展開の要にもなる。

広報:会社に対する取材や問い合わせに対応し、企業イメージアップに努める部署。ビッグタイトルを持つ会社の動向は、投資家に大きな影響を与えるので重要な仕事になる。

 

<販売・流通関連>

マーケティング:マーケティング・リサーチを通じて、販売計画を立てるセクション。

宣伝:雑誌広告、テレビCM、イベント、販促物関連など商品のPR活動を行う。テレビゲームの場合、誤った情報は販売のマイナス材料になるので、記事や攻略本のチェックを担当。情報が必要以上に出てしまうと、ゲームの面白さが半減し、また他者にまねをされる危険があるため、情報コントロールも担当する。

物流:生産した商品の輸送や在庫管理(倉庫)などを担当。

*広報・宣伝・マーケティングの分担は会社によって大きく異なる。マーケティングは企画と協力して仕事を進めることも多い。

 

<開発・生産関連>

企画:どんな商品を作るか考案する。男の子と女の子、大人と子供などそのおもちゃで遊んでくれる人のことをよく考えて企画しなくてはならない。

制作:おもちゃの設計・仕様を決めたり、ソフト(遊び方)を作ったりする仕事。

パッケージデザイン作った商品のロゴ作りや図版選びからマニュアル関連などを担当。広告や販促物関連を手掛けることもある。販売と政策の双方の意見のバランスをとる必要がある。

生産製品を作る工場部門。おもちゃ・ゲーム会社の要。テレビゲームのようにハードメーカーに委託して生産するパターンと、自社で工場を持つパターンがある。どちらのパターンでも、生産管理は自社で行う。自社工場では資材調達や品質管理、コスト管理などを行う。おもちゃ・ゲームの需要は読みにくく、商品が突然売れ出した場合には増産も急がれる。クリスマスやゴールデンウィークなど、おもちゃ・ゲームがよく売れる時期やイベントに商品を切らすわけにいかないので、コストアップ覚悟で増産することもある。

企業の例)バンダイナムコホールディングス、タカラトミー

2-2 おもちゃ・ゲーム業界に少しでも携わりたい人の仕事

おもちゃ・ゲーム販売店

おもちゃコンサルタント:おもちゃ選びが楽しく豊かになるように支援する。

広告代理店:おもちゃ・ゲーム会社の広告やCMを仕事の一つとして手掛けることができる。また、それだけではなく、テレビアニメ、特撮番組のスポンサーや、版権窓口として商品に強く関与している。また、イベントの開催と運営も広告代理店の仕事である。

おもちゃドクター:壊れたおもちゃを直す。職業としてのおもちゃドクターは少数派で、ほとんどはボランティアが行っている。

専門誌、業界紙記者:専門誌の中にはソフトの売れ行きを左右するほど影響力のある雑誌もある。

3-1 テレビゲーム業界

テレビゲームにはハードとソフトがあります。ハードウェアを持てば、ソフトビジネスを有利に展開できますが、スタンダード機にならなければ、ビジネスの成功を見込めません。そのため、ほとんどのテレビゲーム会社はソフト制作に専念しています。

3-2 テレビゲームを作るときの仕事

まずは図を見てください。この図はテレビゲームの作り方です。

このようにテレビゲームは作られていきます。ではもし自分がテレビゲーム作りに携わりたいのなら、どういう仕事があるのでしょうか。紹介します。

 

<企画職(ゲームデザイナー)>

プロデューサー:プロジェクトの責任者。ゲームの企画を決め、ソフトの生産管理と予算の配分・管理に責任を持つ仕事。外部スタッフ(イラストレーター、作曲家など)との交渉も担当することが多い。ディレクターとの職域の分担はまだ確立されておらず、双方を兼務することもよくある。担当する仕事が多く大変な仕事だが、信頼できるディレクターがいれば後方支援に徹することも可能。

ディレクター:ゲーム制作の現場を総括し、クリエイティブ面の責任を負う現場監督であり、1本のゲームを作り上げる監督のこと。シナリオ担当者と一緒に企画を進め、ゲームの仕様を作り上げていく。作りたいゲームをどんなシステム構成で作ればいいかを把握するために、プログラミングやシナリオの知識があった方が有利である。グラフィックや音楽から昇進した例もある。

シナリオドラマ部分のシナリオ作りにとどまらず、ゲームの全体像を見通すことになるので、企画職の分野に入る。ゲームの規模や内容により仕事の内容は異なる。外部のシナリオライターに依頼する場合ももちろんあり、また、大作RPGではメインのシナリオとイベントのシナリオとは別のライターが分業することもある。逆に小規模なソフトだと、専任のシナリオを置かないこともある。

 

<制作職>

グラフィックデザイナー(グラフィッカー)

ゲーム画像づくりお仕事。2D、3D、ムービーの三種類がある。

2Dグラフィック:点を組み合わせて画面上に絵(ドット絵)を表示したり、スキャナーで取り込んだ手書きの絵を用いる。携帯用ゲーム機やモバイルに多いパターン。大量の作画作業を必要とするが、温かみのある独特の味わいは見直されている。

自動生成型3Dグラフィック:テレビゲーム画像制作の主流。事前に多面体(ポリゴン)モデルで骨組みを作り、表面に質感をつける絵(テクスチャー)を貼っていく。さらに、キャラクターやメカの動きのパターンをプログラミングで作っておく。高度な画像処理を、プレー中にゲーム機が自動的に行う方式。映画並みのハイエンドCGを比較的安価、大量に作ることができる。

ムービー:オープニングやエンディング、イベントなど、プレイヤーの操作によらず進行する動画面のこと。アニメーションや実写を用いる場合、専門のプロダクションに発注する場合がほとんどである。

 

◎サウンドデザイナー(サウンドコンポーザー):この人の仕事は効果音やBGMを作ることだ。プレイ画面にオーケストラやバンド演奏を使用することは、コストがかかる上に使い勝手がよくないのでめったに使われない。音声記号をCD並みのグレードでメディアに保存する場合、容量も多く必要とするので、ゲームでは、内臓(PCM)音源と呼ばれる方式が一般的だ。これはソフトにサウンドのプログラムを入れ、ハードに内蔵されたシンセサイザーに似た働きをするチップにより音を出すシステムのことである。限られた音の数でメロディを組み立てる能力が求められる。

 

◎プログラマー:ゲームの要であるプログラミングを行う仕事。グラフィックやサウンドなどを組み合わせ、企画担当者が作ったゲームの仕様に合わせて、システムを制作する。プレイヤーがどのような操作をするかは全く予想がつかず、誤作動(バグ)が引き起こされることもあるため、制作の最終段階にはバランスの調整と並行して、バグを消す作業(デバッグ)を行う。

企業の例)任天堂、スクウェア・エニックス・ホールディングス

4-1 おもちゃ・ゲーム業界の市場動向

グラフを見ると、2015年度は2014年度と同じくらいの売上高であるということがわかります。2014年度は「妖怪ウォッチ」「アナと雪の女王」という大ヒットキャラクターによって売り上げが上がりました。それに対し、2015年度は「トミカ」「アンパンマン」など定番商品は大きく売り上げを伸ばしたようです。

このことから、大ヒットキャラクターを生み出さなくても売り方しだいでは既存のキャラクターを使えば、おもちゃは売れることが分かります。

国内の玩具業界は少子化や市場の成熟により、今後市場全体の縮小が懸念されていますが、大ヒット商品の有無によって市場規模の動向は変わる可能性を秘めています。

*グラフは日本玩具協会、2015年度玩具市場規模データより

4-2 テレビゲーム業界の市場動向

最近になるにしたがって、家庭用ソフトやハードの売り上げが下がり、オンラインプラットフォーム(ゲームアプリ、フィーチャーフォン、PC)市場が成長を続けています。特にスマホ向けアプリが急成長しており、これからもこの傾向は続きそうです。

 

*グラフはファミ通ゲーム白書2016より

 

 

 

 

自分が昔遊んでいたおもちゃやゲームを作ることに携わることになれたら、本当に夢のようですね!

今度はあなたが子供に夢を与える番になれるかも?

 

 

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gakuseikichi

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