「ユーザーの皆様に感動をもたらし、
人々の好奇心を刺戟する会社であり続ける」
ソニーは上記をミッションと掲げている。このミッションを達成するには、社員が元気で、クリエイティブでなければ、感動をもたらす商品やサービスは生み出せない。そこでソニーは、社員を元気にしたいという思いから、2015年5月、福利厚生のひとつである社員食堂をリニューアルした。これにより今までの大企業のイメージを覆し、ワクワク感のある空間を創り上げることに成功した。
堅実なイメージのあった大企業の変革に注目していただきたい。
目次
ビュッフェアイランド
◯和洋中20食の日替わりメニューから、好きなものを好きなだけ選べるワクワク感のあるビュッフェスタイルを導入。
◯料理は「1g=1.2円」と重さで計算。一人の平均は400~500円。
この機械で重さを量り値段を決めお会計。
◯社員の多様性に合わせ外国人社員へも考慮した、ベジタリアンメニューを用意
*緑のマークがベジタリアンメニューを表しています。
◯テイクアウトも可能
ビュッフェ形式を採用することで、食堂をもっと楽しく、社員に元気を与える空間を実現した。
リラックスゾーン
今回、「ビュッフェアイランド」「リラックスゾーン」のデザイン・設計、施工を担当した乃村工藝社によると、「リラックスゾーン」のデザインのポイントは次の通りだ。
◯家具や植木で目線を遮ることで、リラックスできるプライベート空間を構築
◯一人での作業や社員間のコミュニケーションも可能
◯リビングをイメージしたミニハウス
◯家具の移動は自由自在。コミュニケーションの形に合わせて活用できる。
◯ポップな色と形状で、公園で遊ぶようなワクワク感を演出
◯景色を眺めながら利用できるリフレッシュ効果の高い空間
◯遊び心溢れる家具など、好奇心を刺戟する仕掛け
「ビュッフェアイランド」の1日の利用者数が80名から528名と約7倍も増加し、導入後の効果は大きい。
社員が元気になり、クリエイティブになれるような環境を提供するために行なわれた今回のリニューアル。そのコンセプトは2つ。
・社員の健康を考え、安心・安全な食事提供を行う
・社員のモチベーション・働きやすさに寄与することで、ビジネスに貢献するサービスを提供する
このコンセプトのもと、ワクワク感・リフレッシュ・global対応・社内交流などの強化が行われた。
こういったリラックス空間や発想への刺戟などへの挑戦は、ベンチャー企業にはよく見られたが、大手企業にはまだ浸透しきれていない。そんな中先陣を切り改革を見事成功させたソニーの今後の活躍に注目し、またこれに続いて他の企業にも改革が広まることを期待したい。
〈編集後記〉
今までベンチャー企業が中心と考えられていたこのような取り組みを、いわゆる大企業であるソニー様が先陣を切って実現してくださり、大変驚きました。同時に、我々学生にとってソニー様の取り組みは、未来の日本企業への希望のように感じました。
ソニー様、この度はメディアツアーにご招待いただき誠にありがとうございました。
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