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日本で唯一の業務を担う!?日本証券金融株式会社

みなさん、「日本証券金融株式会社」、通称「日証金」という社名を知っているでしょうか?
一般人ではなく、証券会社などの金融機関を相手にしている会社なので知らない人も多いかもしれません。
でも実はこの会社、日本で唯一、「貸借取引」という業務を担うことができるすごい会社なんです!
今回は主に社員研修や採用を担当している人事部の矢守さんに日証金がどんな会社なのかをお伺いしました。

 

よろしくお願いいたします!矢守さんは人事部ということですが、日証金には他にどのような業務があるのでしょうか?

日証金の核となる業務は、証券会社に株券やお金を貸す「貸借取引」業務です。
この貸借取引業務は金融商品取引法に基づく免許を受けた証券金融会社にのみ認められていますが、日本では日証金が唯一指定されているんですよ。
他には自分たちで投資する業務や、日本国債を使って取引を行う業務などがあります。

「貸借取引業務」について詳しく教えていただけますか。
証券会社とその顧客は「制度信用取引」をしています。
制度信用取引とは、顧客が証券会社に担保を差し出す代わりに、証券会社が株券やお金を貸す仕組みのことです。
証券会社は顧客に貸すためにはお金や株券が必要ですが、常にたくさん持っているわけではないんです。
だから証券金融会社が証券会社と顧客が安心して取引できるように株券やお金を貸して証券会社をサポートしています。
日証金は証券会社にお金や株券を貸すという意味では「証券会社の銀行」と呼ばれることも多いんですよ。

それでは日証金自身は、お金や株をどのようにして調達しているのでしょうか。
金融機関同士が資金の融通をする市場からお金を借りてきたり、株券は証券会社や機関投資家から株券をお借りしたりします。

なんだか難しいですね。日証金に入社するためにはそのような知識が必要なのでしょうか。
貸借取引の制度をばっちり知って入社してくる人は少ないですよ。
金融業界なので、ビジネス系の学部が相対的に見て多いですが、採用をするときに学部で絞っているわけでは決してありません。工学部や外国語学部出身の社員もいます。

では入社後にどんどん学んでいくということなんですね!
はい。どの部署も覚えることが多く大変ではありますが、少人数体制で先輩が後輩に教えてくれる文化があります。
入社1年目の社員が配属される部署には、2年目や3年目の年次の近い先輩社員が必ずいるようになっていて、先輩社員から仕事を教わります。
また、会社全体としても「学ぶ」ことをサポートする制度が整っています。

学びをサポートする制度とはどのようなことでしょうか。
まず日証金では、証券市場に関する知識の習得を目的として証券アナリストの資格習得を推奨しています。
資格取得のためには日本証券アナリスト協会の通信教育を受ける必要がありますが、希望者は全員、会社の負担で受講することが可能です。
他にも外部の資格専門学校や、国内大学院(早稲田大学、一橋大学)でのMBA取得も希望者には支援をしています。
最近では海外の会社とやり取りする機会も増えてきたので会社の支援制度を使い英会話教室へ通う人も増えてきました。
さらに「海外トレーニー」という制度もあります。海外に支店を持つおおきな銀行に協力していただき、1年間英語で仕事をしに行く制度です。これまで香港とロンドンへ渡航した実績があります。

社員の皆さんも勉強熱心な方が多いのですか?
そうですね。このような学びは決して会社から強制されるものではなく、自分で学びたいと思う社員が自発的に学んでいます。

それでは日証金の特徴を教えてください。
少人数体制がまず特徴のひとつとして挙げられます。
社員数は260名弱なので、入社して1,2年もすれば全員の顔を覚えることができますよ。だからこそ、他の部署の社員とも交流があったり、先輩後輩で仲が良かったりして、風通しがいいんです。
また世の中の変化にしっかり対応する会社だと言えます。
1950年に創業し、そこから60年間時代に対応しながら業務を続けてきました。その甲斐もあり、日証金は60年間黒字経営(単体)をしています。

60年間ずっと黒字なんですか!すごいですね!
貸借取引自体がよくできた仕組みだと思います。証券会社にお金や株券を貸すときには必ず担保を取るので、貸し倒れをする可能性が低いんですよ。
そもそも貸借取引を利用できるのは証券取引所の売買参加者のみで、取引所の審査を受けているので信頼性が高く、健全性もあります。
そのおかげでリーマンショックなど変動の激しい金融業界の中でも業務を続けることができました。

就活生にはとても魅力的に聞こえます。日証金の年間就活スケジュールを教えていただけますか。
2019年卒採用の流れは次のとおりです。

3月上旬 広報解禁、学内説明会
3月中旬 日証金フォーラム…会社説明に加え、若手社員と懇談することができる
4月中旬 遠隔地の就活生のためのwebセミナーを開催
4月~5月 web上でエントリーシートを提出
5月下旬 エントリーシートの通過者に対する会社説明会…採用担当役員からの講話や、紙に自己アピールを手書きして提出する。その場で面接の予約も取る
6月 面接開始、その後内々定

日証金の特徴は、全員に1対1で面接をしているところです。
いわゆる入社試験などは特になく、面接を通して人柄を知ることを大切にしています。

矢守さんは面接も担当されているということですが、どのような大学生に入社してほしいと思いますか。
私は、お話をしている中で「この人と一緒に働きたい」と思える方を採用したいです。具体的には、変化に柔軟に対応できる人や難しいことでもとりあえずやってみる人です。
日証金の社員はみんなで何かを一緒にやっていこうという思いのある人や協調性のある人がとても多いです。
また人数が少ないのできちんとコミュニケーションが取れる方はいいと思いますね。

それでは最後にガクセイ基地の読者に向けてメッセージをお願いします。
まずは目の前のことを一生懸命にやってください。
日証金に興味を持ってくださっている方も、日証金について勉強をしてくださることもいいことですが、まずは勉強やサークル活動、バイトなど自分のやりたいことに全力で取り組んでみてください。
また、「就職活動」と意識して取り組むと大変なことだと感じてしまうかもしれませんが、一種の社会勉強だと思っていろいろな業界を幅広く見てほしいと思います。そして知らなかったことに触れ、視野を広げる機会にしていただければと思います。

矢守さん、ありがとうございました!

 

取材協力 日本証券金融株式会社 公式HP https://www.jsf.co.jp/ 

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gakuseikichi

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