IT業界

Facebookのいいね!で、“公共革命”の足がかりに/gooddo株式会社

ソーシャルビジネス特集第4弾です!

 Facebookの記事に「いいね!」をするだけでNPOを支援できるすごい仕組みがあるのを知っていますか?今回は、そんな画期的な仕組みを考え、様々なNPOを気軽に支援できるプラットフォームを作った、gooddo株式会社さんです!

 社長の下垣圭介(しもがきけいすけ)さんに、gooddoの仕組み や 将来の壮大な展望などについてお聞きしました!

“公共革命”を目指す
事業内容について教えてください。

 Facebookでの「いいね!」というワンアクションがNPO団体への支援になるという、ソーシャルグッドなプラットフォーム「gooddo(グッドゥ)」を運営しています。

 「gooddo」では、教育、医療、貧困など、ジャンル問わず様々な社会課題の解決に向けて活動をしているNPOが登録しています。
その活動に関係した動画をgooddoのFacebookページで流しており、それを見た人が「いいね!」をすると、一回の「いいね!」につき一定額がそのNPOに支援金として渡されるという仕組みです。

 ユーザーが直接お金を支払うのではなく、協賛企業が負担することになります

 

「いいね!」をしただけで、その人はお金を払わないのにNPOを支援できるのですか?

 そうです。クリック募金というのが最近流行になっていますが、その「いいね!」バージョンだと考えてもらえれば分かりやすいかと思います。
gooddoのホームページには広告が掲載されているので、ユーザーが「いいね!」をすることで、その広告主から広告費を頂き、そこからNPO団体に活動支援金が支払われるという仕組みです。

 

なるほど!
ですが、「いいね!」で支援できる仕組みは他にないと思います。どうしてこのようなサービスを始めようと思ったのですか?

 もともとはセプテーニに新卒で入社して5年くらいネット広告の営業を担当していました。
その後、日本ではまだ一部の人しかFacebookを利用していないような頃に、ソーシャルメディア領域の広告を扱う部署の立ち上げを任されることになり、2010年10月に立ち上げました。

 事業に携わる中で、これまでは多くの人に周知させるには費用がかかりましたが、ソーシャルメディア上では、「誰」が言ったということよりも「何」を言ったかが重視されること、また、「良い事」は自然と広まっていくという点に大きな可能性を感じていました。
また、同時期にプロボノとしてNPO向けにFacebookページの開設や運用支援を行っており、NPOとの触れ合いを通じてその取り組みの重要性を強く感じるようになっていきました。

 2年程本業とプロボノ活動を並行して取り組んだ後、事業として本格的にソーシャルメディアを活用したNPO支援を行いたいと思うようになり、会社に提案し、挑戦できることになりました。

 具体的な事業プランを考えている時に、内閣府が発表した「社会貢献・寄附等への意識調査」で、9割の人が「社会のニーズや課題に対して市民の自主的な取組みが大切であると考えている」という回答する一方で、「NPO法人に寄附したい」と思う人の割合は2割にとどまるという結果を目にしました。社会課題に対して問題意識を持ちながらも、実際に行動に移せていない人がこんなにいるのであれば、その人たちが何かしらのアクションをできるようなサービスを作りたいと思い、この仕組みを考えました。

 だから、「gooddo」では支援金をいくら集めるということよりも、社会貢献に繋がるアクションを起こす人を1人でも増やすことを目標に掲げています。社会貢献のハードルをできるだけ下げて、日常的に社会貢献できるようにすることで、社会問題に対する市民の関わり方が変わるような公共革命を起こしたいと思っています。

 

 

社会貢献が「かっこいい」と思われるような世の中にしたい

 

とてつもなく壮大な展望ですね!
日本では寄付文化があまり根付いていない中、gooddoの事業はそうした文化の壁をとっぱらうきっかけになるのではないかと思います。寄付文化を醸成するには何が重要だと思いますか?

 実は自分自身も、5年位前までは「寄付なんて・・・」と思うタイプの人間で、街頭募金を見かけても素通りし、社会課題に対してもあまり関心がありませんでした。
しかし、今は寄付文化を根付かせるためには、寄付や社会貢献活動は「かっこいいことだ」という価値観を世の中に広めることが重要だと考えています。

 そのためにも、gooddoを通じてユーザーの社会貢献活動への参加を促すと共に、NPOの活動をもっと発信し、NPOの社会的地位の向上の一助を担っていければと思っています。

  

では最後に、学生へのメッセージをお願いします!

 誰にでも胸を張って自分はこれを伝えたいと思えるようなものを持った社会人になってほしいなと思います。

 「何かやりたい」と言う人(思っている人)はたくさんいるのに、実際に実行できるのは少数になってしまいます。「いつか本当にこれを成し遂げたい」と言うものに出会った時に、是非行動できる人になって欲しいです。

 

下垣さん、ありがとうございました!

 

HP:http://gooddo.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/gooddo.jp

 

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第二弾:強い経営で、障がい者雇用に対する理解を伝える/日本理化学工業

第三弾:みんなの夢を実現する伴奏者でありたい/ソーシャルビジネス・ドリームパートナーズ

(第四弾:Facebookのいいね!で、“公共革命”の足がかりに/gooddo株式会社)

第五弾:発達に課題があっても受け入れられる社会を目指して ハッピーテラス株式会社

第六弾:多様な経歴やハンデがある人を雇用する/アイエスエフネットグループ

 

(編集後記)

下垣さんのおっしゃった“公共革命”が実現した世の中を想像したらワクワクが止まらなくなってしまいました。その足がかりとなるgooddoの事業では本当に気軽に社会問題を知れるし、支援もできる。本当に素晴らしい仕組みだと思います。皆さんも、Facebookでgooddoの記事を見かけたら、「いいね!」をしてみてはいかがでしょうか?(久保)

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