「社会人と学生とのギャップがあまりにもありすぎて、働いている自分を想像できない」「そもそも何から始めればいいのかわからない」「一度、社会人にインタビューしてリアルな体験談を聞きたい…!」
そこで社会人の方にインタビューをして、就職活動のお話、お仕事のお話を聞けば、何かわかることがあるのではないかと思いました。
今回は総合コンサルティング会社「アクセンチュア(Accenture)株式会社」の4人の社員の方に取材させていただきました。今日のインタビューのお相手は、デジタルコンサルタントの佐藤 麻由(さとう まゆ)さんです。就職に対して不安を抱いている人、コンサルティング会社に興味がある人は必見です。ぜひ最後まで読んでください^ ^
第1回〜第3回のインタビュー記事はこちら↓
【アクセンチュア取材Vol.3】コンサル/IT志望の人必見!今の就活生は何をすべき?ソリューションエンジニアにインタビュー
関西学院大学 経済学部卒業。2017年、アクセンチュア新卒入社。関西オフィス所属。学生時代、ゼミの先生からアクセンチュアの先輩社員による学内イベントの案内をもらい、参加したことがアクセンチュアとの出会いだった。入社後、東京オフィスで製造・流通業におけるシステム導入後の業務改善プロジェクトを経験。その後、関西オフィスへ異動し、現在は製薬業界の営業システム改革プロジェクトに携わっている。
目次
アクセンチュアに入るまで:どんな学生時代を過ごしていたの?
―学生時代はどんなことをしていましたか。
佐藤さん:勉強面では、経済学部のゼミでディベートを行っていました。部活は古美術研究クラブと、宗教総部でパイプオルガンをやっていました。またカナダや中国に留学したり、家庭教師や塾講師のアルバイト、学生団体での活動など、勉強だけでなく様々なことをやっていたので忙しくも充実した毎日を送っていました。大学生活を充実させたいという思いがあったので、忙しいことは苦ではありませんでした。
―なぜアクセンチュアに就職しようと思ったのですか。
佐藤さん:元々は大学時代に所属していたゼミの教授からアクセンチュアを紹介してもらったのがきっかけでした。「アクセンチュアの社員が学生へインタビューをしてみたいという依頼があるんだけど佐藤さんどう?」と提案され、お伺いした形です。確か他の人よりも早い時期から就職活動を始めました。具体的には2年生の秋か冬ごろからですね。
―2年の秋から…!やはり就活は早くから始めた方が良いのですか。
佐藤さん:そうですね。私がしっかり準備しておいたのは、そうしたいからというよりは、やらなくてはという危機感の方が強かった気がします。「自分のやりたい仕事ができる会社に就職したい」と強く思っていたので、就活には必然的に早くから取りかかりました。
―具体的にどんなことから始めたのか、教えていただけますか。
佐藤さん:面接・GDの練習会やESの見せ合いなど、ボランティア団体が実施している就活のためのワークショップに参加していました。
―就活中はどんなことを心がけていましたか。
佐藤さん:エントリーシートにしても面接にしても、自分を少しでも格好良く見せることはできます。もちろんアピールすることも大事なのですが、そこに力を入れすぎると嘘をついていることになってしまいます。そのため自分の良いところをアピールしながらも「素を出す」ことを意識していました。「志望する企業に評価されたい」という思いではなく「ありのままの自分を受け入れてくれる会社を探そう」という思いで就活に挑んでいたと思います。
アクセンチュアに入ってから:会社の魅力とデジタルコンサルタントについて
―ズバリ、アクセンチュアの魅力はなんでしょうか。
佐藤さん:アクセンチュアの魅力は2つあると思います。一つ目は、デジタル技術を強みにしているところです。総合コンサルティング会社はたくさんありますが、その中でもアクセンチュアは特にデジタル・テクノロジーを強みに様々な分野・産業に対してコンサルティングを提供しています。デジタル化のニーズは時代が進むにつれて、どんどん高まっています。アクセンチュアは今の時代にまさに合っていますし、そこが一番の魅力かなと思います。
二つ目の魅力は、社内の連携力(の強さ)と社員の豊富な知見によるサポート体制がしっかりしているところです。直属の上司からのサポートはもちろん、自分のチーム外の方からサポートしてもらうこともたくさんあります。アクセンチュアには様々な領域の専門家がたくさんいて、わからないことに対して彼らが答えてくれる社内掲示板のようなものがあります。そこで「このシステムのここがわからない」と聞いてみると、遅くともその日のうちに対処方法を教えてくれます。これは多種多様な分野に精通している専門家が社内にたくさんいるからこそできることですし、自分の部署だけでなくアクセンチュアという大きな組織の中で、支え合うカルチャーが大勢の社員の中でもしっかり共有されているからだと感じます。
―佐藤さんの現在のお仕事についてお聞かせください。
佐藤さん:今は製薬会社のお客様に対して、営業支援システムの保守運用をしています。
―営業支援システムとはどんなものなんでしょうか。
佐藤さん:まずお客様がどんなことをしているかを説明しますね。製薬会社が薬を作ったら、製薬会社の「MR (Medical Representative)」という薬を売る専門の資格を持った方たちが、医師や薬剤師に対して営業に行き、薬の保存方法や接種方法に関する様々な制約を説明します。発注を決めた医師や薬剤師はその薬を売る卸業者に薬を発注し、そこで初めて製薬会社の売上が成立します。
MR:和訳をすると「医薬情報担当者」。 病院の医師や調剤を行なう薬剤師の方々に、「自社の薬に関する情報を提供」するお仕事です。
私たちのチームは、MRの方々がどの病院の先生に説明をしに行ったか、その説明をしに行った時に先生がどんなリアクションをしていたか、などの情報・データを統括して管理するシステムを作りました。このシステムによって「この類の薬はどの時期にどの病院に行けば売れるのか」が分かるようになりました。
システムが完成してからも、例えば、お客様から「このシステムの表示方法を変えて欲しい」といった細かい内容を聞いて修正するなど、保守運用の作業があります。
またこの他にも、「こういうシステムを導入したい」というお客様に対して、お客様にどんな課題や要望があるのか、それをまとめてシステムを一からつくるエンジニアに連携したり、実際にシステムを運用するときに確認作業をしたりと、システムに関する業務の中でも他職種のメンバーと連携してお客様を支援する役割を担っています。
―お仕事の中で心がけていることはありますか。
佐藤さん:デジタルコンサルタントは「お客様の業務とシステムを繋ぎ合わせる架け橋のような立場である」と思っています。そのため、日々1000人以上のユーザーが使っているシステムを管理する上で最も意識しているのは「私の失敗でシステムを止めないこと」です。その上でお客様の要望を最大限叶えるため、改善要望をお伺いし、時には提案活動を行いながら日々の業務に取り組んでいます。
―学生時代に想像していたことと、実際に働いてみて分かったことでギャップはありましたか。
佐藤さん:入社してわかったことは、自分が声を上げれば手を差し伸べてくれる環境があることですかね。入社前は、そんな環境があるとは思っておらず、良くも悪くも「THE外資系」といったドライな雰囲気をイメージしていました。社員同士でそこまで互いに干渉せず、自分の実力だけで仕事をするような感じです。私はすごく社交的なわけではないので、そのドライな雰囲気に合っているのかなと思っていました。ただ、任されたことがうまく進められなかった時に自分の責任だと思い込んで、誰にも相談できずに自分の首をしめて後々辛くなってしまうというタイプの人間なので、会社が自分にちゃんと合っているのかどうかという不安は正直ありました。しかし実際に入社してみると、各種研修や、上司、プロジェクトのメンバー、そしてキャリアカウンセラー役の先輩社員によるサポートが予想以上に手厚く、悩んでいる時や、わからないことがある時には声をあげやすい環境があることを実感しています。
アクセンチュア社員として言えること:今の就活生は何をすべき?
―取材を受けてくださり、本当にありがとうございました。最後に、これから就活が始まる学生にアドバイスをお願いします。
佐藤さん:就職活動中にOBOG訪問などをすることがあると思いますが、この機会を活用して積極的に直接社員と会話すると良いと思います。
合同説明会などで業種の雰囲気をつかんだら、自分が気になった会社・業種の社員の方に直接話を聞くことが一番「働くこと」のイメージがわきやすかったと今となっては思います。参加者の多い説明会では質問することが難しい場面も多いため、少人数で比較的会話がしやすい座談会などに積極的に参加するほうが効率的だと感じます。頑張ってください!
-取材は以上です。ありがとうございました。
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