IT業界

【アクセンチュア独占取材③】ソリューション・エンジニアの仕事内容や気になる就活情報について

「社会人と学生とのギャップが大きすぎて、働いている自分を想像できない」「そもそも何から始めればいいのかわからない」「一度、社会人にインタビューしてリアルな体験談を聞きたい…!」

そこで社会人の方にインタビューをし、その方の学生時代の就職活動やお仕事のお話を聞けば、何かわかることがあるのではないかと思いました。

今回は総合コンサルティング会社「アクセンチュア(Accenture)株式会社」の4人の社員の方に取材させていただきました。第3回目のインタビューのお相手は、ソリューション・エンジニアの伊藤 由莉香(いとう ゆりか)さんです。就職に対して不安を抱いている人、コンサルティングやIT企業に興味がある人は必見です。ぜひ最後まで読んでください^ ^

 

アクセンチュア株式会社
アクセンチュアは、戦略策定からテクノロジーを活用したオペレーションの実行まで一貫したサービスを提供し、特にデジタル、クラウドおよびセキュリティ領域において卓越した能力で世界をリードするプロフェッショナル サービス企業。全世界で53万人以上の社員を擁し、世界50カ国 200都市以上に拠点を置いている。

 

伊藤 由莉香(いとう ゆりか)
職業:ソリューション・エンジニア
小樽商科大学 経済学科卒業。2017年、アクセンチュア新卒入社。アクセンチュア・イノベーションセンター北海道所属。自身の市場価値を高めるため、ITに携わる仕事がしたいと考えていた。成長スピードの速さとグローバルに働くことができる環境を魅力に感じて入社。これまでに製薬、通信、エネルギー系のお客様に対してシステム導入を行うプロジェクトを経験。現在は、大手通信会社の顧客管理システム導入プロジェクトに携わっている。

 

アクセンチュアに入るまで:どんな学生時代を過ごしていたの?

学生時代はどんなことをしていましたか。

伊藤さん:学生時代は3年間コールセンターのアルバイトをしていました。どうやったら契約を増加できるか仮説を立てて、それに沿って相手の年齢や話し方に合わせて自分の話し方のトーンや伝え方を変えていました。そういった工夫を施すことで契約増加に繋げられるのに面白さを感じていました。他にも長期ボランティア、ワーキングホリデー、海外旅行など、とにかく気になることがあれば考える前に即行動するフットワークの軽い学生だったと思います。

 

アクセンチュアになぜ就職しようと思ったのですか。

伊藤さん:就職活動中は、将来自分がどんな姿になりたいかを常に探していました。そのイメージ像が具体的に定まって初めて、志望業界や職種が決まってくると考えていましたが、当時は中々定まりませんでした。そこで、何か具体的になりたい姿を見つけた際にすぐにアクションが出来るよう、ビジネススキルやITの知識を全般的に身に付けられるアクセンチュアに入りました。

 

他にも候補となるコンサルティング会社はたくさんある中で、アクセンチュアにした決め手はなんだったのでしょうか。

伊藤さん:当時は、とりあえずITをやっておけば今後自身のキャリアもなんとかなるのではないかという安易な考えを持っていました。しかし、社員の方からお話を聞いたり自分で調べていくうちに、ある2点に魅力を感じました。

1つは成長スピードの速さです。まずアクセンチュアは教育制度が充実しており、2万4千以上のオンライントレーニングコースが存在していると共に毎日のように勉強会が開かれています。オンライントレーニングでは、社内ウェブサイト上でいろんな専門知識に関するプログラムを受講することができます。トレーニングや勉強会には隙間時間を見つけて参加することができるため、自分が身に付けたいと思うスキルを好きな時に会得することができます。また仕事の中では、若手のうちからチームをマネジメントするリーダー経験をさせてもらえる事が多いです。スケジュール管理・作業管理などのマネジメントスキルを身に着けることができ、他社よりも成長できるスピードが早そうだと感じました。

もう1つはグローバルに働けるところです。アクセンチュアで「グローバルに働く」とは2種類あります。一つは「国外のお客様向けのプロジェクトに従事すること」で、もう1つは「海外オフィスメンバーの人と協働するプロジェクトに従事すること」です。私は1年目から後者のような仕事を任されました。このように、若手のうちからグローバルに働ける環境があることに魅力を感じました。

 

アクセンチュアに入ってから:「ソリューション・エンジニア」として働いてみて思ったこと

伊藤さんの現在のお仕事についてお聞かせください。

伊藤さん:現在は、通信会社のお客様向けに Salesforce を使ったポータルサイトシステム導入プロジェクトに参画しています。

Salesforceというのは、クラウドのシステムのことです。例えば企業の営業部の人たちは、いろんな顧客を抱えていますよね。今まではその顧客の管理は紙やExcelなどで行なっていました。それをクラウドシステムにまとめることでどこにいても顧客の情報を誰もがリアルタイムで管理・閲覧できるというものです。顧客がどういう商品を買ったのか、どの商品に興味があるのか。通信会社に限らずいろんな業界で、業務効率化のために導入されています。

お客様が実際にそのシステムを使えるようになるには、新しいシステムを導入するための移行作業をしなければいけません。私はその移行チームリードとして、開発したシステムが移行当日にスムーズに稼働できるように準備をします。具体的には、お客様への説明資料の作成、説明、その他スケジュール管理、配下メンバーの作業管理、レビューなどを主に行っています。

 

先ほど「グローバルに働けること」を魅力の一つとして挙げられていましたが、具体的にどんなことをしていたのですか。

伊藤さん:入社1年目で初めて携わったプロジェクトで、インドオフィスのメンバーと協働し、現在もフィリピンオフィスから日本に長期トレーニングで来ているメンバーと協働しています。移行チームリードとして働く前は、システムを実際に開発するチームに属していました。フィリピンオフィスのエンジニアたちはSalesforceに関する知識やスキルが高い人が多いです。そのためプログラミングをしてシステムを作る作業はフィリピンのメンバーにお願いしてやってもらっています。私は、システムの仕様に関する課題を取りまとめ、フィリピンのメンバーに仕様の説明や改修の依頼などを行ったりしていました。

 

学生時代にはワーキングホリデーなどにも参加されていたようですが、アクセンチュアでは英語力を求められるのでしょうか。

伊藤さん:正直言ってあまり求められません。今後のために最低限英語は話せるようにならないと、という思いから本場の英語を学べるワーキングホリデーに参加しました。そこである程度の日常会話はできるようになりましたが、ビジネス英語などは身につけられないまま就職活動が始まりました。外資系だからと言って英語ができなくてはいけないという訳ではありませんが、アクセンチュアでは英語ができた方が活躍の幅が広がるので、英語を学生時代に学んでおくのは良いと思います。また、入社前は英語ができなかったけれど、入社後に英語を学び始めて今プロジェクトで英語を使って働いている、という事例もよく聞きます。

 

学生時代に想像していたことと、実際に働いてみて分かったことでギャップはありましたか。

伊藤さん:ありましたね。やはり常に自分のスキル以上のことを求められるところは想像以上でした。例えば、初めてのプロジェクトでは、お客様へのデモンストレーションや、インドオフィスメンバーとのやり取りなどを任せられました。当時はインド英語を聞き取れず苦戦しながらも、探り探りでやっていました。無事システムをリリースすることができたのですが、「一年目でこんなに裁量を持たせられるんだ」と驚きました。

また、3年目でチームリードの役割をやらせていただきました。3名の中国人スタッフ+1名の日本人スタッフを率いてメンバーの作業のサポートや全体のスケジュールを管理しました。大学の同級生と仕事について話していると、他社ではこの年次ではなかなかできないことを任せてもらえているんだなと感じます。常に自分の持っているスキルよりも上のことを求められますが、もちろん上司にしっかりとサポートしてもらえるので、大変ですが成長はかなりできると思います。

 

その大変さの中に感じるやりがいとは、なんでしょうか。

伊藤さん:システム開発という一種のものづくりをする上で、自分で作ったものが実際に動いたとき、さらにそれをお客様に使って頂き、喜んで頂けたときに達成感を感じます。

システムを開発した後に、UAT(受け入れテスト)と言って、お客様に実際にシステムに触れていただく最終確認があります。その際に「使いやすいですね」とか「これが導入されたら本当に便利だろうな」といった意見をいただくことがあります。その時にはシステムを作って本当に良かったと思うし、時間をかけて開発した自分たちのシステムが何万人という単位の方に使って頂けると思うと、多くの人の役に立ったんだと嬉しくなります。

 

「外資系」と聞くと競争世界をイメージしてしまいがちですが、その風潮はありますか。

伊藤さん:そのような部分ももしかしたらあるかもしれませんが、個人的な意見としてはチームワークの方がより重要だと感じます。どんな作業もチームで行なっていくので、意見・疑問の共有は絶対必要ですし、チーム以外の人に助けを求めてもすぐに返事が返ってきます。会社全体で支え合いながら一つのゴールに向かっていくというスタイルなので、周りの人とコラボレーションして仕事をする力が大事だと思います。

 

アクセンチュア社員として言えること:今の就活生は何をすべき?

伊藤さん自身、就活生の時に志望する業界や職種が決まらなかったそうですが、コンサルティング会社、特にアクセンチュアではそれが決まっていなくても大丈夫なのかなという印象を受けました。

伊藤さん:そうですね、皆さん会社でどのように働きたいか、というのはある程度考えた上で就職先を選んでいると思います。もちろんコンサルティング業界で、あるいはコンサルティング会社のこの職種で働きたいと、ある程度考えが決まっている人はその目標を目指していただければ良いと思うのですが、具体的にどの職種でどんなことをしたいかまではイメージしづらいですよね。逆に定まっている人の方が少ないのではないでしょうか。その上で、コンサルティング会社では一般的なビジネススキルや、アクセンチュアではさらにIT系の知識を身につけられますし、自身のキャリアアップや成長を見込める場だと思います。何をやりたいかは決まっていないけど、社会人として成長したいと思っている人にとって、コンサルティング会社を就職先として検討するのはすごくおすすめかなと思います。

 

取材を受けてくださり、本当にありがとうございました。最後に、これから就活が始まる学生にアドバイスをお願いします。

伊藤さん:ES、グループディスカッション、面接、全てにおいて論理的に相手に伝える準備をすると良いと思います。結論ファーストで、どうしてそのような結論に至るかを理由付けする、というのは基本ですが、相手に物事を伝える上でとても大切なことです。ネットや本で学ぶことをおすすめします。またできるだけ沢山の社員と会話し、自分のなりたい姿がその会社で実現できるかをすり合わせても良いと思います。入社前後のギャップをできる限り無くすために、人事の話を聞いたりHPの記事を見て、それだけで結論を出すのではなく、現場の社員の話を聞き、自分が求めることとその会社が合致しているのかを確かめることが大切だと思います。

 

-取材は以上です。ありがとうございました。

 

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