IT業界

世界トップクラス!急成長の外資グローバル企業で働く日本人女性のキャリアとは?

 

グローバルなキャリアって憧れますよね。でも実際に自分が向いているのかなんてわからないし、そもそもグローバル志向ってなに?と考える人も多いのではないでしょうか。

今回は、Fintech(フィンテック)世界トップクラスに急成長しているAdyen(アディエン、本社オランダ)で働く狩野愉加(かりのゆか)さんに留学経験やグローバルキャリアの歩み方についてお話を伺いました。

アディエン社やフィンテックについては、こちらの記事をご覧ください。
【注目のグローバル企業Adyenに潜入!Fintechで急成長した秘密に迫る】

 

フィンテックに興味を持ったきっかけ

ーー大学時代から今までのキャリアパスについてお聞かせください。

大学はアメリカのサンフランシスコ州立大学に進学し、スポーツ科学を専攻していました。大学卒業後には日本拠点の外資系企業に就職し、そのあとボストンに本社を構えるベンチャー企業に転職し、そこでフィンテックに初めて携わりました。日本に帰国後、1年前から現在までアディエンに勤務しています。

 

なぜ、フィンテック業界に就職?

ーーファーストキャリアは日本拠点の外資系企業とのことですが、ボストンのスタートアップの会社に転職されたのはなぜですか?

転職したのはフィンテックへの興味以外に、大学卒業後最初に入社した外資系企業での経験も影響しています。外資だったのですが英語を使う機会が全くなく、自分の留学経験が生かされていませんでした。とても規模の大きい会社だったので、自分に与えられている裁量は少なく、意思決定の力もあまり与えられていなかったのも自分には合っていませんでした。なので、社員が数名しかいないスタートアップにあえて入ることで、会社の仕組みを理解した上で自分はそこにどう貢献できるのかを知りたかったんです。

 

ーー大学時代は今とは全く別の分野を専攻されていたようですが、なぜフィンテック業界に興味を持ったのでしょうか。

大学時代から金融やデジタルに興味があるわけではありませんでしたが、社会人になってお仕事をする中でフィンテック業界が伸びている業界であることを知りました。ただ、実際にアメリカにいたときに経験した決済の状況と比較すると、日本は現金払いが主流でデジタル化が進んでいないことも感じていたため、これから成長する余地が大いにある業界であると思っていました。実際にボストンのスタートアップに勤務して、決済の面白さに気づき、もっとこの業界のことを深く知りたいと思うようになりました。アディエンのことを知ったのもボストンのスタートアップへの転職がきっかけでした。

 

日系企業で経験した挫折

ーーボストンのスタートアップの勤務の後は日本に帰国されたようですが、アメリカで働き続けようとは思わなかったのですか。

大学はアメリカでしたがそれ以前はずっと日本で育ってきたので、日本ではどんなビジネスが展開されているのか興味がありました。留学中は日本のことについてたくさん質問されるのですが、その度に育ってきた国について自分は何も知らないことを思い知らされていました。その経験から、日本が外からどんな風にみられているのかをちゃんと説明できるようになりたいと思うようになったのですが、それは本や動画からではなく実際に自分が経験することでわかることだとも思っていたので帰国しました。

 

ーー日系企業に就職されていますが、最終的にはアディエンというグローバル企業に勤められています。転職を通じて、どんなことがわかりましたか。

基本的にどの会社に転職しても、入社したらしばらくはその会社の文化やルールに自分を合わせるんですが、合わせに行く中で日系企業は特に自分に合っていないと感じました。中でもマニュアル通りに仕事をすることが正解とされるところが私はとても苦手でした。マニュアルはミスなく業務を遂行する上で必要かもしれませんが、自分じゃなくても誰でもできてしまうことをやっているのが好きではありませんでした。それよりはマニュアルではなく自分で考えて行動してみる方が、頭も使うしやっていて面白いと思うんですよね。マニュアルがなぜ正解になるのかも何年か勤務していれば理解できるので、理解した後は社風に自分が合わないと感じるようになりました。

 

ーー狩野さんが働く上で大事にしていることはなんですか。

とにかく主体的に考えて自分から行動することです。マニュアルやルールがあると仕事がやりやすい理由は、責任が自分になくなるからなんですよね。日系企業だと自己判断で物事を進めることはあまり提唱されていませんが、海外だったらよくあることなんです。自分でちゃんと考え、決定し、その決定したことに自信を持つことは大事だと思っています。自分で決める分失敗する怖さも伴うんですが、失敗も繰り返していくうちにどんどん自信につながっていくので。わたしはその失敗のプロセスを踏むのも苦に感じませんでした。変だと思われてもいいという自信がついてくると、同時に失敗もしなくなります。失敗が無くなり、自信をもって提案すると、周りの人が信頼してくれるようになり、自信の付き方もどんどん加速していくと思うんですよね。

 

グローバル企業アディエンはこんなところ!

ーーアディエンはいわゆるグローバル企業と呼ばれる会社ですが、入ってよかったと思うところはどんなところですか。

人に恵まれているところです。アディエンの面接を受ける中でとても感じたのは社員の方一人一人が個性豊かであることでした。国籍・性別関係なくいろんな人が集まって会社が成り立っているということがとてもよく伝わってきたんです。今の日本支社だけで社員は20名程度ですが、国籍は8つくらいですし。また、担当している仕事に対して、一人ひとりがプロ意識を持っています。アディエンにはアディエンフォーミュラ(Adyen Formula)と呼ばれる会社の理念があるのですが、社員全員がそれに賛同しています。カルチャーの共有がちゃんとされながらも日本でお仕事ができることは稀だと思い、入社を決めました。実際に働く中で、本当に素晴らしい人たちに囲まれながらお仕事ができていると感じるし、そういう人たちといっしょに作っていくビジネスはとても面白いです。

ーーまさに「グローバル」ですよね。残念ながら現在、アディエン・ジャパンでは現在新卒採用は行っていないようですが、採用基準としてどんなところがみられているのでしょうか。

英語は仕事上で必須なので、日本語と同等レベルで話せないといけません。

オランダ本社と日本支社どちらにも働きかけないといけない場合があるので、言語レベルはもちろんですが求められる交渉スキル力も高いです。

 

ーー海外勤務の可能性はあるのでしょうか。

現在はコロナウイルスの影響もあるので通常通りにはいかないですが、年に3~4回は出張があります。また海外に勤務したければ実際に空いているポジションがあれば、面接を受けた後に海外で働くケースもあります。なので自分次第で好きなように働ける環境ではあります。

また入社すると一か月間他の拠点から働くExchange Programもあります。

 

グローバル企業には〇〇な人が向いてる?

ーー狩野さんから見て、どんな人がグローバル企業に向いているとお考えですか。

「より考えたい人」ですかね。日本の企業では、社員が失敗がしないように作りこみがされていたり、バックアップが充実していたりします。グローバル企業だとそれは一切なく、自分のミスは責任をもってどうにかするよう言われます。なので、そう言われてもへこたれずに自分でどうするべきか考えられる人や、自分でゼロベースから考え何かを作っていくことにやりがいを感じられる人はグローバル企業に向いていると思います。

 

終わりに

ーー取材を引き受けてくださり、ありがとうございました。最後に学生に向けて一言メッセージをお願いします。

個性を大事に、失敗することにめげずに挑戦しつづけてください。また、自分の得意分野を見つけ、それをとことん伸ばしてください。そして難しいことかもしれませんが、自分がやってきたことに自信を持つと言えるようになってください。

就職活動においてガクチカの書き方とか自己PRの作り方とか、検索すれば模範解答のようなものは真似すればいくらでも作ることができます。

しかしそれは、失敗を恐れて個性を隠しているだけです。あなたが大学で何をやってきたか、なぜその会社に入りたいのか、あなたなら会社にどのように貢献できるのか。これらの質問を自分の頭で考え、自分の言葉で表現することが一番大事です。

どんな会社もあなたにしかない、他の人よりもキラリと光る部分を見たいと思っています。そこで落とされるようならきっとあなたにとって入るべき会社ではないのだと、割り切りへこたれずに自分に自信を持ってください!応援しています。

ーー取材は以上です。ありがとうございました。

狩野さんには、こちらの記事でもお話を伺いました。

【注目のグローバル企業Adyenに潜入!Fintechで急成長した秘密に迫る】

 

※ アディエンが現在募集している職種はhttps://careers.adyen.com  Adyenよりご覧ください。

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