IT分野でも特に注目が高い業界といえば金融業界!
Fintech(フィンテック)という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。フィンテックとは、金融(finance)と技術(technology)の融合という意味で、為替、送金、オンライン決済など言葉がさすものは様々、、、
簡単に言えば金融業界をITの力で私たちの生活を劇的に便利にしている業界のようです。
今回は、そのフィンテック業界の中でも決済サービスにおいて、急成長している「Adyen Japan (アディエン・ジャパン)株式会社」。本社オランダからグローバル企業として急成長し、2019年日本にも上陸したアディエン、その時価総額は約10兆円と言われており、世界トップクラスに位置しています。
ガクセイ基地では、アディエンで活躍されている狩野愉加(かりの・ゆか)さんに、詳しくフィンテックやアディエンの成長の秘密や今後の展望について取材させて頂きました。
目次
そもそもフィンテック・決済業界とは?
ーー本日はよろしくお願いします!早速なんですが、そもそもフィンテックという言葉が何を意味しているのかがあまりイメージできないです。具体的にどのようなもののことを指すのでしょうか?
フィンテックという言葉自体は、金融サービスをITにより使いやすくするための様々な動きのことを総括する単語です。具体的には、個人の資産運用に関して人工知能やアルゴリズムを活用してアドバイスをしてくれるロボアドバイザー、現金のやり取りなしで決済ができるキャッシュレス決済など、これらは全てフィンテックに含まれます。
従来の金融サービスに情報技術を結びつけることで、ご利用者様目線で更に便利に感じていただくことがフィンテックの目指しているゴールです。アディエンは、今例に挙げた中だと最後の「決済」の業界に位置しています。
ーー「決済」と「テクノロジー」の融合は、普段の生活のどんな場面で必要となるのでしょうか。
昔は現金だけが支払いの手段でしたが、今ではクレジットカード決済はもちろん、お馴染みの電車に乗るときにタッチして料金支払いが出来るカードや、〇〇Payのようなアプリ形式の電子決済の普及が急速に進んでいます。
普及している理由は、その「便利さ」です。みなさんも実感されていると思いますが、現金だと支払う度に財布の中の小銭やお札を探さなきゃいけませんが、電子決済になるとスマホやカードをかざすだけで決済が完了しますよね。
つまり、決済とテクノロジーの融合により、お金の受け渡しを安全にそして便利にするというサービスを提供しています。
決済業界の中でアディエンが光る理由
ーー決済業界の中でもアディエンはどんなことを提供しているのでしょうか。
アディエンでは加盟店様に対してオンライン決済または店舗決済ができる総合型のプラットフォームを提供しています。
例えば、どのようなお客様が購入しているかなどの購入履歴のデータの確認や、不正利用の可能性のある取引を洗い出してお知らせする機能もあります。また全世界のあらゆる現地の決済方法も取り揃えています。
私たちが目指すのは、購入場所を問わず、一貫したスムーズな決済体験をご提供し、購入者様の満足度を向上させることです。
(詳しく知りたい方はこちら)
ーーアディエンの提供するサービスの強みとはなんでしょうか。
弊社のサービスの最大の強みは何といっても「グローバル規模である」ことです。海外市場にビジネスを展開したいと考える企業が増えている反面、さまざまな課題を抱えていらっしゃいます。例えば、それぞれの国で違う業者を使うと管理が複雑になる、各国の規制やルールがわからない、開発が都度必要なためリリースに時間がかかる、どのような現地決済が使われているのかわからないなどです。
国によって法律が違うように、お金の管理方法についても、それぞれの国によってルールが決められています。そのため、グローバル展開を行うと管理コストが増え、違う業者を使うため一括の管理ができないため、報告が増える等加盟店様においての負担が大きくなってしまいます。
アディエンではどんな仕事をしている?
ーーアディエン・ジャパン株式会社では、どのようなお仕事をするのでしょうか。
クライアントである日本の企業が抱えている課題などをヒアリングして、国境を越えたプラットフォームを提供する中でアディエンができるサービスをプランニングします。
クライアントのお話を聞いてわかった課題を本社と共有し、日本とオランダ本社で課題に対する認識に違いがないかどうか、あるのであればどのように埋めるのかなどを考えながらプランニングをしていきます。
ー国や地域の違いによってサービスを提供している企業が抱えている課題は様々だと思うのですが、企業ごとにアディエンが提供するサービスは異なるのですか?
会社ごとに提供するサービスを容易に変えたりはしません。「We build to benefit all customers (not just one)」という理念が会社にあるのですが、私たちは全てのお客様に共通した利便性のあるサービスを提供している自信を持っています。そのため、アディエンがクライアント企業さんに対して毎回異なるアプローチを取ったり、それぞれカスタマイズしたりしているとアディエン自身がうまく機能できなくなるのです。
なので、細かい条件や要望に関しては、全てに応えられる保証はない、ということを踏まえた上でクライアントさんのご相談に乗ります。そして、ヒアリングをもとにアディエンがどのように力になれるかを考え、解決策の提案を持ちかけます。
今後の展望
ーーアディエンがこれから提供していこうと思う取り組みや、課題などはありますか。
アディエンは日本法人ができてから4年も経っていないほど、日本の中では新しい会社です。なので今提供できるサービスを一生懸命やることが第一です。本社のあるオランダだと、すでにアディエンオリジナルのクレジットカードの発行や、寄付できるような仕組み作りなど、プラットフォームの提供以外にもさまざまなサービスを展開しています。なのでゆくゆくは、他の国にあって日本ではまだできていないものを徐々に取り入れていきたいと思います。
終わりに
普段の生活ではあまり気にしたことのない決済の裏側について、魅力が盛り沢山でしたね!今回取材させていただいた狩野さんには、グローバルキャリアについてもお話いただきました。(近日公開!)
狩野さんには、こちらの記事でもお話を伺いました。
【世界トップクラス!急成長の外資グローバル企業で働く日本人女性のキャリアとは?】
※アディエンが現在募集している職種はhttps://careers.adyen.com/ Adyenよりご覧ください。
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