「テクノロジーで人を笑顔にする仕事」シリーズ第一弾!
“最先端のものを見るとワクワクする” 皆さんへ。
テクノロジー業界で活躍している社会人は、文系、理系問いません。
「人工知能が仕事を奪う存在になるって本当?」
テクノロジーが私たちにもたらしてくれる感動と豊かさは、そのようなイメージに潰されていくのでしょうか?
野菜を収穫するロボットで農家の皆さんを笑顔にしている、inaho株式会社の菱木豊さんにお話を伺いました!
2. 文系と理系の融合は可能性を広げる
目次
「野菜を収穫するロボット」とは
—「野菜を収穫するロボット」について、詳しく教えてください。
収穫物は、お米やジャガイモなど農機具でとれるものと、サイズや色など人の目で判断をして手でとっているものに分けられます。このロボットは後者の方に焦点を当てています。
例えばアスパラガスは出荷基準が約25cm以上ですが、農家の方はその長さの棒を持って、腰をかがめながら、一本一本測って収穫しているんですよね。想像がつくと思いますが、普通の人は「やってられない!」という気持ちになると思います。
AIの力で、ロボットが自動的に収穫をしてくれるように開発したのがこのロボットです。
↓ ロボットがアスパラガスを収穫する様子です!
—おお!見事にジョキっと収穫していて驚きました。
工業製品などに使うロボットアームは太いのですが、密集して育つ野菜を傷つけないために、お腹の中などに使う医療用ロボットを応用して細いアームを開発しています。
AIの力が発揮されているのは、規格外品を見分けて収穫する作業です。規格外品は育てても出荷することができないのに、養分はそのままとっていくし、とにかく「早く」とる必要があります。しかし、育つ過程で見分けるのが難しいですし、いちいち収穫するのは大変です。
早めに規格外品をとることで次の作物をその分早く準備することができますし、農家さんの利益を上げることができます。
—プラスの結果が多く出てくるようですが、農家の方達の反応はいかがでしょうか?今までやっていた仕事がなくなる、ということだと思いますが…
農家では人手不足が問題となっています。中には、地元でいくら時給を上げても人が集まらず、海外にまで行って、働き手を探し日本に連れてくる農家の方もいらっしゃいます。
AIに恐怖感を抱く職業ももちろんあるのかもしれませんが、人材不足の解消を待ち望んでいる人はたくさんいます。今困っている方たちが喜んでくれる、と感じられることが、仕事の楽しみです。市販化されて毎日、「腰痛いのなくなったね」とか話してくれていたら素敵だなと思います。
【NEXT→文系なのに、ロボット!?】
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