コロナ禍における大学生のオンライン生活【東京学生映画祭】

皆さんは、映画祭には行ったことはありますか？

映画祭は、通常一年に一度の数日間、映画の上演が主となる映画関連のイベントのことを指します。今回は、数ある映画祭の中から東京学生映画祭を紹介したいと思います！

東京学生映画祭（別名：東学祭）とは？

今年度で第31回を迎える日本最大規模の学生映画祭。学生のみで全ての企画・運営を行い、学生が作った映画作品を全国から募集し、その中から入選した作品が上映されます。

通常では毎年6月に開催されていますが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大により延期されてしまいました。しかし、日程調整が行われ10月15日(木)～10月17日(土)に無事開催されました。

オンラインでも楽しめる映画祭

東京学生映画祭の最大の魅力は、学生によって行われるという部分にあると思いますが、今年度の映画祭において、特に注目したいのはU-Nextによるオンデマンド配信があることです！コロナ禍の状況の中で、現地に訪れる以外の楽しみ方が新たに登場しました！私も今年度はオンデマンド配信で東京学生映画祭を楽しみました！

皆さん、ポップコーンを片手に同じ学生が手掛けた映画作品を観てみる休日なんていかがでしょうか？

おすすめ作品

オンデマンド配信されている17作品の中から私が鑑賞しておすすめしたいと思った3作品（東学祭コンペティション部門：1作品、短編コンペティション部門：2作品）を紹介したいと思います。

「残光に祈りを」

予告編：https://www.youtube.com/watch?v=dOfUXT9HY-I

上映時間：30分

監督：村木晃来（日本大学）

概要：花火大会のある日、自らを総理大臣と名乗る青年は、放射性物質を混入させた核花火を打ち上げたと警察に出頭するところから物語は始まる。青年の言っていることは本当なのか、花火に隠された青年の祈りとは…？

主人公の演技から垣間見られる作り手側の想いや叫びが垣間見られるようで胸が苦しくなります。最後は、少し哀しい気持ちになりますが、とても力のある作品です。個人的には、日本語の美しさと儚さが表現されているタイトルのつけ方がとても好きでした。

「こちら放送室よりトム少佐へ」

予告編：https://www.youtube.com/watch?v=U1nFUQpMDpM

上映時間：11分

監督：千坂拓也（日本大学）

概要：1989年夏。放送部員の少年が新作のラジオドラマを作り始める。しかし、制作の途中で夜間学校の女子生徒が少年のラジオドラマに出演してしまったことから、カセットテープを通してリレーラジオドラマが始まる。果たして、二人のラジオドラマの行方は…？

こちらは、短編コンペティション部門で〈ビューティフルドリーマー賞〉と〈準グランプリ〉を受賞した作品です。この作品のポイントは、フィルムカメラで撮影されているということです。1989年という私達の知らない時代をノスタルジックな雰囲気で見事に表現しています。10分程度の短い作品ですが、とても引き込まれる作品です！

「HITOMA」

予告編：https://www.youtube.com/watch?v=6c0v_MDwnAw

上映時間：7分

監督：宮原拓也（ENBUゼミナール）

概要：一間の空間で人間の活動が展開されていく様子を描いた作品。

こちらも短編コンペティション部門の作品です。この作品は、ストーリーや台詞は一切ないのですが、気づいたら7分間見入ってしまいました。作り手側のセンスと不思議な空間が漂っています。

まとめ

少しでも東京学生映画祭の魅力が伝わったでしょうか？

もし、興味を持った方は学生であれば、来年以降、映画祭の企画・運営としても映画作品を創ってエントリー側としても参加することが出来ます！

〈東京学生映画祭の詳細に関しては、ホームページhttp://tougakusai.jp/をご覧ください。〉