サービス/インフラ

大学生にもできて資格の有無も関係なし! Traveeを活用して外国人をおもてなし

エイチ・アイ・エスは近年急増する外国人旅行者の受入環境の充実を目指し、訪日外国人旅行者と地域の現地ガイドをつなぐマッチングサイト「Travee(トラビー)」の運用を開始します。
今回は、そのマッチングサイト「Travee」の創設者である池田賢一氏にインタビューをしてきました!

 

 

 

池田賢一氏
立教大学観光学部’13卒。NPO法人ASEAN相互支援協会元理事。
2015年に株式会社Traveeを起業。
2017年にエイチ・アイ・エスのサービスの一環となる。

 

 
 

自慢の故郷を外国人に紹介できるTraveeって?

池田さん、本日はよろしくお願いいたします!
早速ですが、Traveeとはどのようなサービスなのでしょうか。
Traveeは、旅行者と日本の現地ガイドを引き合わせるためのマッチングサイトです。
旅行者が目的地と旅行プランを選択すると、Traveeに登録をしているその目的地のガイドたちに通知が届きます。ガイドはその仕事を引き受けたい場合、それに対しリクエストを返します。
旅行者はリクエストが返ってきたガイドの中からプロフィールや動画を参考にしてガイドを選択することができるんです。

 

なるほど、旅行者は好きなガイドを選ぶことができるんですね!
ガイドになるために必要な資格などはありますか。

必要な資格は特にありません。
今まで、有償で外国人に外国語を用いてガイドするためには、「通訳案内士」という国家資格が必要でした。しかし、国の施策として近年急増する訪日外国人に対応するために2018年1月に法が改正されます。
この法改正によってこれからは無資格の人でも旅行者をガイドすることができるようになるんです。

 

では私たち大学生でもガイドとして登録することできるんですね!
英語力は関係があるのでしょうか。

もちろん旅行者がガイドを選ぶときに、プロフィールや動画を見て英語運用力が高い方を選ぶ傾向はあるかと思います。
ですが運営側としてはTOEICの点数や英検などは一切気にしていません。
英語ができることが必ずしも旅行者の満足度を高めることに直結するとは考えていませんので。
語学が得意でなくても、ものすごくホスピタリティーを持って旅行者に接しているガイドの方が旅行者の満足度は高いかもしれないですよね。
今後は、旅行者のレビューなどをもとにガイドのランク付けを行い、それも参考にして旅行者にガイドの選択を行ってもらう予定です。

 

すでにガイドのエントリーが始まっているそうですが、どのくらい希望者が集まっているのでしょうか。

およそ450人です。
東京、京都、大阪に約6割が集中しています。また、その約8割はシニア層の方々です。
これまでNHKと日経新聞に取材いただき、認知が広まりましたが、今後自治体や、学校と連携していくことで、これからどんどん増えていってほしいと考えています。

 

ガイドとしてターゲットにしたいのはどういう人ですか。

平日の昼間など時間にゆとりのある主婦層や、皆さんのような学生です。
特に学生は、学校で学習している言語をアウトプットしたい、国際交流がしたいと考えている学生が多いと考えています。
実際にかなりマイナーな言語を学習している方々から、登録ができるかのお問い合わせを受けることがあるんですよ。
これからは多言語にも対応できるようにしていくつもりなので、ぜひ登録をしてほしいですね。

 

 

現在でも学習している言語を実践として使いたい学生がボランティアガイドを行っていますよね。
Traveeは有償ということですが、旅行者はそのような無償のボランティアを使ってしまうのではないですか。

有償と無償の違いは、ガイドに責任感が生じるか否かです。
無償では、賃金が出ないからといってドタキャンをしたり、約束を守れなかったりと、サービスをおざなりにしてしまう可能性があると考えています。
それでは旅行者はまた日本に来ようとは思ってくれません。
初めていった国では、初めて出会った現地の人の印象で、その国に対する印象の良し悪しは大きく変わると思うんですよね。
つまりガイドをする人は日本の外交官のような役割なんですよ。ガイドの方のサービスによって日本を好きになってもらえるかが決まるんですから。
Traveeでは、賃金の発生に伴い責任感が生じることで、それに見合うサービスを提供することができると考えています。

 

責任感が発生することでより良いサービスが生まれるんですね。
より良いサービスを提供するためにガイドの育成などは考えていますか。

法改正後に「地域通訳案内士」という新しい制度ができます。各自治体で研修を受ければその資格を獲得することができます。
エイチ・アイ・エスはその資格保有者を増やすことに力を入れていこうとしています。現在、実際に地方に足を運んで各自治体と研修内容などを話し合っているところです。
現地の人の方が、自分の故郷に知識も思い入れもあるので、住んだこともない優秀なガイドの人よりも語れることって多いのではないでしょうか。そういう言葉の方が旅行者にも何倍も刺さると思うんですよ。

 

 

「人は観光資源」Traveeはなぜ生まれたのか

池田さんはどうしてTraveeというサービスを始めようと思ったのですか。

高校2年生の時に、日本から50人が代表として2週間韓国に派遣されるというプログラムに参加したんです。
竹島の問題などもあって、僕たち日本人も、同い年くらいの韓国人もお互いに相手の国に対して偏見を持っていました。
でも交流していくうちに、偏見は偏見にしか過ぎないということに気がついていくんです。その分かり合えていく感じが心地いいというか。
プログラムの中で現地の同い年くらいの子たちと交流している時間が一番楽しかったんですよね。
その時に「人って観光資源だ」と思いました。そのころから、自分が海外に行くときは現地の人と交流したいと漠然と考えるようになりました。
そして日本に帰ってきて、立教大学の観光学部に進学しました。学生時代は、ビジコンに参加したり、ガイドの仕事をしたりしていましたね。
Traveeというアイデアもあり、起業という選択肢も身近にあったのでTraveeを立ち上げることにしました。

 

 

Traveeを通じてどのような社会にしていきたいと考えていますか。

目指しているのは「世界大交流時代」です。
16世紀に「世界大航海時代」が生まれ、航空機などの発展によって、世界中の目的地を目指す時代はすでに完成しています。これからは現地の人というコンテンツを通してその土地を好きになるのが当たり前になる時代を築いていきたいと考えています。
Traveeを利用した旅行者が楽しいと感じて、自分の国に帰った時に自分の町でガイドをしてみようと思う。そのような連鎖をどんどん生み出していきたいです。

 

それではTraveeは今後海外にも進出していくということでしょうか。

もちろんです!世界中の人に、旅行者とガイドをつなぐサービスとしてTraveeが認識され、Traveeがあれば旅行者の満足度は保障されるというような組織づくりをしていきます。
最終的にTraveeが人と人とが交流するプラットホームになることを目指してきます。

 

池田さんありがとうございました!

Traveeではガイドを現在も募集中です。「習っている言語を実践的に使ってみたい!」「外国人と交流したい!」と考えている学生の皆さん、ガイドになってみてはどうでしょうか?
また、Traveeではインターンも随時募集中だそうなのでぜひサイトで調べてみてください。
私たち学生が先陣を切って「世界大交流時代」を作っていきましょう!

 

Travee専用サイト  http://travee.co/home/teaser

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gakuseikichi

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