「お客様の気持ちをわしづかみにする秘密」シリーズ。
第二回は、挑戦を重ねるレジャー施設で独特な世界観を作り出すプロ、
さがみ湖リゾート株式会社営業部の中西亮介さんにお話を伺いました!
※インタビュー内容等は、2018年3月時点の取材に基づきます。
2. お客様を虜にする工夫
—本日はよろしくお願いします!まず、中西さんが配属する営業部とは、どのようなことをしているのですか?
営業部の仕事は三つに分かれています。イベントを考案する「企画」、メディア対応や新しい施設のプレスリリースなどを行う「広報」、企業訪問やポスターなど制作物の構成をする「営業」です。
—幅広いですね!特に好きな業務があれば教えてください。
私自身面白いなと感じるのは広報活動ですね。一番面白い形で世間に流れ、目に留めてもらうために考えるのは、とても難しいのです。「売り」ポイントがよく分かっていなくては伝わりませんからね。とてもやりがいがあります。
目次
富士急行グループで働く
—さがみ湖リゾートは富士急行グループの一つですよね。私、「富士急ハイランド」が大好きで…面白い人がたくさんいそうなイメージですが、富士急行グループの特徴を教えてください。
ありがとうございます(笑)グループ会社の中にはレジャー施設の他に交通、ホテルなどもありますが、どれも「自分がいいと思うものを考えなよ」というスタイルです。社員がそれぞれ自分でテーマを持って、自分でやりたいことを作り上げていきます。
—つまり、結構放置状態なのでしょうか?
いえいえ、割とカチカチで真面目な部分もあります。ですが、本当にお客様を楽しませたいなら良いもの考えつくでしょ!という社員への思いがあり、皆本気で向き合っています。短いスパンでたくさんの挑戦ができる環境です。
—レジャー施設ではどんな人が働いているのですか?
絶叫系をはじめとして、遊園地が好きな人は意外と少ないです。お客様目線で、他のレジャー施設に行っても冷静に分析ができる人達ですね。「乗りたくないから作る」とか…
—他の施設では感じられないようなスリルと独特の世界観を楽しめますよね。
出張の一環として、他の施設を偵察することもありますよ。以前は先輩と二人で九州へ行き、お化け屋敷を八個訪問してきました。例えば「このお化け屋敷は人からの脅かしがなかったが、薬品の匂いが強かったため怖かった」など分析します。
—レジャー施設ならではの出張ですね!(笑)
お客様を虜にする工夫
—中西さんは、働く中でどんな時にやりがいを感じるのですか?
自分がいつもやっている仕事が、お客様の笑顔に直接つながっていると感じる時です。
お客様からの反応はとてもリアルであり、シビアでもあります。仕掛けたことでお客様が増えるなど、評価がわかると嬉しいですね。短いスパンで色々な施策を打ち出しています。
—どのようにアイデアを出しているのでしょうか?
「そこでしか味わえない体験をさせる」ことを常に考えています。色々な要素が必要ですが、施設である限りそういう体験ができますからね。だからこそ、我々の特徴として〇〇初が多いと思います。「オリジナリティが高い」という面で、富士急行グループは突出できているのではないでしょうか。
アジア初上陸「鳥肌コロシアム マッスルモンスター」など、さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの記事はこちら!
—アイデアを出す上で、大切だと思うことはなんですか?ガクセイ基地を読む大学生へのメッセージと共に、お願いします。
企画を通すにはまず、共に働く仲間の心を動かす必要があります。「物事に取り組む姿勢」はとても大切です。大学生の皆さんは、その「姿勢」スイッチが自分の中で変わる瞬間を味わったことはあるでしょうか。
私の座右の銘は、吉田松陰が引用した孟子の言葉である「至誠にして動かざるものは未だ之れ有らざるなり」です。誠を尽くして動かせない人はいないという意味ですね。
入社当時企画が通らず大変な時に教えてもらった言葉ですが、なんで通らないのだろう、とか必死で考えるようにした結果、ある日「本気」が伝わりました。嘘はつかないとか当たり前のことだけでなく、「真剣に取り組む」ことも誠を尽くすということです。何かを動かそうとするならば、手を抜いてはいけません。99じゃなくて100をやらないと周りは動いてくれないんですね。でも、やれば動いてくれるんです。
最初から「好き」とか「嫌い」の判断をするのは難しいと思いますが、何かを突き詰めてやると、自分というものが自分で見えてくると思います。ここまででいいや、ではなく、何事にも100取り組んでみてください。
ありがとうございました!
Add Comment