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UNMIX吉川康雄さんインタビュー②自分のことをもっと愛すためのマインドセットと愛のこもったプロダクト紹介

こんにちは、ヒナです。この記事は前回に引き続きUNMIXビューティークリエイター吉川康雄さんのインタビュー記事です。今回は自分のことを愛せるようになるためのマインドセットやプロダクトについて詳しくお話を伺いました。

前回の記事:UNMIX吉川康雄さんインタビュー①「全ての女性が美しい」と伝え続ける理由と自分を肯定できるヒント

 

吉川康雄さん

1959年、新潟県生まれ。 1983年より東京でメイクアップアーティストとして活動をはじめる。ファッション誌や広告制作で10年以上活躍後、1995年に渡米。半年後、 VOGUEの撮影に急遽代役として呼ばれ、その後のキャリアを決定づける。ファッションエディター、トップフォトグラファーと出会う。各国のモード誌のカバーを含むファッション撮影、広告、コレクション、セレブリティのポートレートなど幅広く活躍。化粧品ブランドCHICCAのプロデュースもしていた。美容情報サイト「unmixlove」を立ち上げ、取材、執筆もこなす。著書に「うまれつき美人に見せる」(ダイヤモンド社)、「褒められて嬉しくなるキレイの引き出し方」(宝島社)、「いくつになってもキレイ!になれる」(世界文化社)などがある。

 

目次
前編
UNMIXの原点
自分を肯定する
どんな自分も否定しない
「どんな女性も美しい」と伝え続ける理由

後編
自分の気持ちを変えられるのは自分だけ
自分を大切にするためには練習が必要
心を刺してその傷を癒すのが美容?
愛に溢れたUNMIXのプロダクト

 

自分の気持ちを変えられるのは自分だけ

ー私の周りにも自分のことをどうしても好きになれない人がいます。私がその子にどんな言葉をかけても多分響かないんだろうなって思って。そんな時自分に何ができるのか分からなくてすごく悩んだ経験があります。

僕自身もそのような経験があります。僕も自分の大切な人に愛情を伝え続けているけど、その人がそれで楽になるわけじゃない。やっぱり助けられないんです。僕の言葉で誰かが助かることは間違いありません。もしその人の気持ちが変えたいなら、それは自分が気づくしかないんじゃないかな。だから僕はずっと話し合える環境を作るくらいしかできない。他人が悩んでいるコンプレックスを消してあげることはできないから、それとどううまく付き合っていくのかを一緒に考えることしかないと思う。そのときに初めて僕のメッセージやプロダクトが伝わるかもしれない。放っておかれるのが一番嫌かも。友達なら言葉を伝えることが大事なんじゃないかな。

 

ーUNMIXの写真は独特で他と違う美しさを持っていると感じます。

ふつう撮影では、写真に綺麗に映るメイクが美しい(正しい)とされており、肌のリアルな質感が映らないように明るく写真を撮るからメイクもそれに合わせて濃く塗ります。でも僕のメイクは肉眼で実際に見た時に綺麗に見えるようにしているので、撮影の時はそれが写真に映るようにカメラマンにお願いしています。化粧品の広告を見たらわかると思うけど、そういう写真は毛穴ひとつなくって人形みたいなものが多い。でもUNMIXの写真は毛穴も産毛も消してない。

 

ー本当だ。産毛も残ってる。

綺麗でしょ?人間って香りたつ生き物だと思っているから、それが消えてしまうようなメイクは僕にとって全く魅力的じゃない。「本当に綺麗だなあ」って思える産毛も世の中で何度も見てきたし、そうすると人の産毛も含めた「生き物」としてすごく美しいと感じるます。それをこうやって表現してみんなに伝えたい。「こんなにナチュラルなのになんか色っぽい」みたいな。塗り込んで消していくことで色っぽくなるのではなく、香りたつような魅せ方を僕はしています。また、歳を取らないためにスキンケアをするのではなく、歳をとるごとにその時にしかない魅力が本当に美しいし、みんなにも伝えたい。

 

実はUNMIXのこの写真の彼女は一般人なんですよ。これを作った時に「結局可愛い外国人のモデルを起用してる」って言われたこともありました。あたかも、世間的にすごく可愛いと言われる子を選んできたように言うけど、そうじゃなくてその人が持っている可愛らしさ、綺麗さ、魅力を引き出しているんです。

それぞれの人が持つコンプレックスってアングルによってはすごく魅力的になることがあって、そのみんな持っているグッと惹かれるところを見つけて魅力的に写しているだけなんです。顔の造作にちょっとした違和感があると、多くの人はその違和感に×をすぐにつけてしまうんですけど、見方を変えるとその違和感がその人自身の魅力になることもあるんです。

 

自分を大切にするためには練習が必要

ー「ありのままの自分で美しい」と頭でわかっていても世間の「美の基準」に当てはまりたい、当てはまった方が楽だと思ってしまって葛藤することがあります。

自分を守れるのは自分だけだから。人がどんなアドバイスをしても伝わらない。これをしたら考え方が急に変わるというようなことはなくて、結局最後は自分でどうにかするしかいないんです。自分がどうやったら自分の意見を大切にできるかって。例えば誰かに「あなたって太ってるよね」って言われた時に自分で「私ってデブなんだ」って落ち込むんじゃなくて、そこでどう自分自身を受け入れられるか、その訓練をするしかありません。コーピングスキルという社会のネガティブな言葉やストレスから自分を守るスキルをいっぱい勉強しながら身につけなければいけないと思う。

 

ー自分でそのようなマインドセットを身につけていくしかないんですね。

自分の悩みや自分のネガティブ面を引き出すようなて引き金(トリガー)はそこらじゅうにあるから、その引き金が引かれそうになった時、例えばメディアから発せられる言葉を目にした時に自分がどうやったらネガティブにならないか、どうやって対処できるかを見つけてそういうスキルを身につけていく必要があるかな。日本では教えてくれるところも限られているし、常に誰かから良いアドバイスをもらえるわけでもないから大変だけど、自分の心のパターンをどうやってコントロールしていくかって本当に大切だと思う。

心を刺してその傷を癒すのが美容?

ーUNMIXのリップはブルーベース(ブルベ)、イエローベース(イエベ)関係なく誰でも美しく見せる特徴がありますが、それはどうしてでしょうか?

商品をつくる時に、イエベやブルベという考え方を意識することはありません。そもそもあれって「肌が黄色っぽい人は黄色っぽいもの似合うますよ」というだけなんです。「ピンクで言うなら青みがかったものよりもピーチ系の方が似合いますよ」みたいな。「ブルベの人は青みが強いので、青みがかったピンクの方が似合いますよ」っいうだけ。でそもそも「似合う」という言葉が間違えていて、似合うんじゃなくて馴染むだけ。肌と同系色の化粧品が顔に馴染むというだけなんです。

でも、プロのメイクアップアーティストで「馴染みやすい」だけでメイクする人なんていません。馴染むっていうのは違和感がないということ。だから、反対色をつけることによってメイクが際立って化粧効果を感じることもできるんです。イエベの人に青みがかったピンクの口紅を違和感がない程度につけると、ピーチ系の優しい印象じゃなくて青ピンクの可愛らしい表情を楽しめます。

色によっていろんなムードを楽しめるわけだから、肌によって似合う色・似合わない色って◯×つけることをプロのメイクはしません。イエベブルベって誰かが「あなたはこれが◯、これは×」って言い始めただけのものだから、僕は早くこの話がなくなったらいいなとか、人の似合う似合わないをどうやって決めるの、って思っています。イエベの人にもイエロー系でも似合わない色はあるし、逆もあります。

発色が強くなればなるほど似合いにくくなると思います。違和感が出てくる。どぎついピンクや真っ赤な口紅が似合う人は多くないでしょう。それが似合わないから私はピンクが似合わない、赤が似合わないというのは全く違います。その色を薄くすることでどんどん似合うようになる。人によってちょうどいい濃さがあるんです。

「こうしたらみんなが食いつく」みたいなビジネスは、昔から世の中によくあります。人の心を刺す言葉を作り、傷つけることで人を振り向かせ、注目を集め、客を作っていく。化粧品の広告をはじめ、多くのコピーライトってずっとそんな感じで。

 

ーそして傷を治したいと思わせて買わせるんですね

例えば、写真加工の技術で肉眼ではほとんど見えないシミを強調して見せて「10年後にこれをしないとこうなりますよ」って不安を煽ることで美容液を売るとか。でも、そんなミラクルな効果のある美容液があるなら、誰もシミで悩んだりしないと思いませんか?そういうビジネスをする人を誰も止めることはできないけど、受け取る側がそれを見極めて、選択することはできると思います。

「あなたにこれは似合わないよ」って十分心を刺す言葉だと思う。あなたは「イエベだから青みかかった色は似合いませんよ」って言ったらイエベの人はドキッとするじゃない。「この色ずっと好きで使ってきたのに私には似合わないんだ」って考えて使えなくなりますよね。本当は好きな色をつけていいのに。

 

愛に溢れたUNMIXのプロダクト

ーこれまでリップをメインに出されていましたが、9月にアイラッシュライナーが登場しました。

このアイラッシュライナーは「素顔の美しさを引き出す」というコンセプトから、ラインを目立たせずに目の存在を引き立てることにこだわって作りました。アイシャドウに負けない目の印象を感じたい時にこの「見えないアイライナー」が活躍すると思います。まつ毛の根本を強調することでまつ毛が濃く見えて、目力が強くなるんです。

 

ーアイシャドウを濃くしたり、まつ毛をしっかりセットしなくても目力があり、「素顔」を感じます。

「あの人の目の印象って強いよね、なんでだろう」って感じ。モテるような表情でも媚びた表情でもなくて、ずっと大切にしてきたその人自身の「ピュアネス」を意識しました。プロのメイクアップアーティストじゃなくてもその技術を普通の女性たちが再現できるように考えて作ったのがUNMIXのプロダクトなんです。誰でもできるテクニックでプロの仕上がりをかなえ、「なんかその人らしい」雰囲気作りを可能にします。

 

ーUNMIXのリップは私も使っていますが、お気に入りです。

モイスチャーリップスティック ステイン フルーティー

 

リップは、テクスチャーが硬めで誰が塗っても厚化粧にならない仕上がりだから、さまざまな色を楽しめます。本当にこだわって作っているので1ヵ月に1つしか新色が出せなくて。唇への刺激を抑え、さらに唇を乾燥から守り保湿できることを意識しました。そのために、保湿成分にとことんこだわり、不純物が入っていない純度の高いものを素材に選んでいます。試作品だけでも何十本とリップを作りました。実は、この口紅の見た目の色の通りに発色するわけではないんです。口紅の多くは見たままの発色をするので、何度も取ったり付けたりを繰り返したり、ティッシュでオフしなければいけなかったりするものもたくさんありますよね。でも、このリップは直塗りするだけで綺麗に仕上がります。モイスチャーリップベースはどのリップの下地にも使え、わざと滑らないような作りになっているので、上から重ねるリップの発色を助け落ちにくくする効果もあります。

モイスチャーリップベース

 

ーつける人によって印象が変わりますね。

それは色が薄いからなんです。自分の唇の色と混ざって上手にアレンジされる。だから「こんな色の唇になりましょう」というものではなく、自分の唇をもっと美しく見えるようにするのがUNMIXのリップなんです。モイスチャーリップスティックのレッドローズで血色の大切さを伝えましたが、これだけだと退屈じゃないですか。流行を楽しんだり、季節を感じたり、気分によって印象を変えたい、そんな願いに答えるために毎月1本新色を発表しています。

 

UNMIX吉川康雄さんへのインタビューはここまでです。UNMIXのことをもっと知りたい方は以下のリンクからチェックしてみてください!

UNMIX公式ウェブサイト:https://unmixbeauty.com/
 
 

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gakuseikichi

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