2. アーバンファームとは~オフィス内で農業!?~
アーバンファームとは
2010年にオープンしたパソナグループ本部(東京大手町)の名称。「自然との共生」をテーマに、外壁・ビル内共に社員が自ら栽培している緑で覆われており、緑豊かな環境の中で社員は働くことができる。①社員の健康、②環境、③農業の情報発信を目的にしており、一般の方も自由に見学ができる大手町の観光スポットにもなっている。
「社会の問題点を解決する」という企業理念のもと、時代ごと変化する社会問題に全力で立ち向かい、その問題点を解決するための新規事業を立ち上げているパソナグループ。
農業分野では、農業にたずさわる人材の高齢化や後継者不足が課題となっており、パソナグループはその課題を解決するため、兵庫県淡路島での自社農場での農業人材育成をはじめ、全国の自治体と連携した農業研修事業を行っています。
また、若い人に農業に魅力を伝え、地域活性化を促進するため、オフィス内の限られたスペースを活用したアーバンファームでの様々なイベントや取り組みを通じて、農業に関する情報発信を行っています。
ポイント①外壁
東京駅からすぐの場所にある、遠くからでも目が引かれるインパクトの強い大きなビル。各階にベランダが設置されており、約200種の樹木が育ち、外壁へつたっています。
春は梅や桜が、5月にはバラが咲きます。また秋になると紅葉が色づき、1年を通して近くで四季を楽しむことができます。
―社員の方:お客様がいらした時の会話のきっかけになったり、植物の生長を社員同士で見守ることがひとつの楽しみになっています。
ポイント②受付
建物に入ってすぐ、受付の前には一面に水田が広がっています。少ない電力でも十分な光を照射できる“LED照明”を使用。季節や天候に左右されることがないため、1年を通して3回収穫することができます。
こちらの水田では、岩手県の「たかたのゆめ」、青森県の「晴天の霹靂」、そして現在は福島県の「天のつぶ」と、東北のお米を栽培しており、東北地域の農業復興の情報を発信するなど、継続的な復興支援につなげているそうです。
ポイント③オフィス
各階のいたるところに葉野菜やハーブ、果実のなる樹木が人工灯により育っています。それぞれの野菜に合わせたライトを使用しており成長が早く、無農薬なので安全。
“都会のビルの中”という限られた空間から、使えるスペースを最大限に有効活用しています。こちらのスプラウトは発芽するまで光を要さないため、なんと椅子の中で種がそだっていました!
屋上ではいろいろなお花や果物、珍しい野菜がなっていました。周りはビルが立ち並ぶなか、これだけの自然に囲まれるという、とても不思議な空間です。
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