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「大鹿村から吹くパラム」制作 映画監督金明允さんインタビュー【第一弾】

10月に開催された東京学生映画祭(ガクセイ基地でも取材させて頂きました!記事はこちらから)でグランプリを受賞された「大鹿村から吹くパラム」。今回はその作品を監督された金明允さんにインタビューさせて頂きました。先日公開しました吉田就彦さんのインタビュー記事、木暮人国際映画祭でも上映される作品です。(木暮人国際映画祭 吉田就彦の記事はこちらから。)
作品自体のお話にも触れましたので、ぜひ作品を見て、インタビューと合わせて楽しんで頂ければと思います。

本日から三日間に分けて、インタビュー記事をお送りします。初日は金さんご自身について、2日目はデビュー作である「大鹿村から吹くパラム」について、3日目は映画そのものについて、もう少し深くお聞きしています。どうぞそちらもご覧ください。

【木暮人国際映画祭より「大鹿村から吹くパラム」トレーラー】

金明允さん:プロフィール

金明允(キムミョンユン)
韓国・仁川出身、日本映画大学卒業、デビュー作品<大鹿村から吹くパラム>で第32回東京学生映画祭グランプリ受賞、現在ドキュメンタリー制作会社<ソリッドジャム>に勤務

 金さん自身について

―映画製作を始めたきっかけは何ですか?

僕は元々、韓国で演劇大学に通っていました。高校からずっと演劇をしていて、自分が監督や主演をすることもありました。それと同時に映画はずっと好きで。演劇より映画の方が自分の大きな支えになっているなという感覚がありました。演劇はすぐ無くなってしまうけど、映画は「残す」ことが出来る。僕は20代前半に何かを残したいという思いがあって、映画をやりたいと思いました。

ドラマの現場で照明やカメラとして働いていて、鳥取県のロケがあり、その時に初めて日本に来ました。ちょうど20歳の時ですね。現場に行きたいという意識も当時はとても強かったです。そういう活動の一方、僕は脚本を書いていました。でも、全然うまく書けなくて。もっといいものを書きたいと思っていました。そうやって考える中で、自分にとってカメラは『ペン』みたいな存在だと思う瞬間があって。自分の描きたいものをとりあえず手に取ろうと思って、自分でカメラを持って、今回のドキュメンタリーを撮りました。自分ひとりでやる分、自由さもあって。ドキュメンタリー映画を撮ることを通して、たくさんの人と話してコミュニティを広げられたと思います。

―そのような経緯の中で、今回の映画「大鹿村から吹くパラムを撮り始めたきっかけは何ですか?また、どうして撮影を決断されたのでしょうか。

駅で大鹿村のリニア問題のチラシをもらって、それを見たのがきっかけでした。正直、これは映画に出来るな、撮れるなと思ったんです。「リニア新幹線」っていう言葉を聞いて、もうそうだなと。
映画って今から130年くらい前に生まれた文化で、一番最初に生まれた映画は列車の到着の映像だったらしいんです。それを大きなスクリーンで見て、当時の観客が本当の汽車が来たと思って本当に驚いてしまったという話があって。「汽車」と「映画」という二つの関連性が自分の中で探求したいテーマとしてずっとあったので、リニアを見て、昔の人みたいに驚いていて、考えてほしいと思っている人がいる。これは何か重なっているなと思いました。そして実際に取材してみて映画になるなと確信して、撮影に向かったという感じです。
どんな映画を撮ればいいか分からなかった時期だったけど、その大鹿村のリニア問題のチラシを見た時に直感的に映画を撮ろうと思いましたね。今も撮影できて良かったと思っています。

【大鹿村のリニア問題についてはこちらの映像・サイトをご覧ください。】

【リニア中央新幹線に関する大鹿村内の工事について】

―今はどのように活動されていますか?

この「大鹿村から吹くパラム」という映画が一本完成しました。それに加えて劇場での作品のお話を頂いているので、公開に向けて、次のステップをどのようにして積んでいくか考えている途中です。

―今回の映画はドキュメンタリー映画でしたが、ドキュメンタリー映画をこれから続けて撮影されますか?

そうですね。ドキュメンタリー映画はこれからも撮ると思います。もちろん劇映画もやってみたいのですが、人間や世界に対する自分だけの目線が欲しいと思っていて、まだまだ修行中という感じです。今やっと大鹿村の人たちの目を借りて世界を見れるようになったので、まだまだレベルアップしたいなと思います。人と直接会って話しながら学びたいですね。
ドキュメンタリーは監督対他のものっていう、一対多数の状態になるので、そこで会話をずっとしていくことになります。それは自分が学ぶ方法として、いいんじゃないかなと思っていますね。

続きはこちら

今回の記事はここまでです。続きのインタビューでは「大鹿村から吹くパラム」について詳しくお聞きしています。ぜひそちらもご覧になって頂ければと思います。本当に素敵なお話をお聞きしていますので、読んでみて下さい。

【「大鹿村から吹くパラム」制作 映画監督 金明允さんインタビュー【第二弾】】

ガクセイ基地には他にもたくさんの記事があります。映画に関するインタビュー記事やコラムもありますので、ぜひ関連記事の項目からご覧ください。

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