こんにちは。
11月が始まりました。今年もあと二ヶ月です。残り二か月、今年の時間を皆さんはどのように過ごされますか？
今回の記事ではドラマ「先に生まれただけの僕」から奨学金問題について考えていきたいと思います。
目次
ドラマ紹介
「先に生まれただけの僕」は2017年10月から12月にかけて放送されていたドラマで、少し前にご結婚を発表された嵐の櫻井翔さんが主演を務められました。
舞台は私立京明館高等学校。経営する民間企業「樫松物産」から不採算部門だと言われる、学業も部活もあまり盛んではない、定員割れギリギリの学校です。そんな学校に校長として送られたのが、主人公である鳴海涼介。彼は樫松物産で優秀な営業成績を収める商社マンでした。学校という畑違いの環境の中で、彼は学校の改革に挑みます。
今回は第二話で登場する「奨学金問題」「奨学金を借りることに関するリスク」について取り上げていきたいと思います。
奨学金ってそもそも？
奨学金とは、資金の「貸与」または「給付」によって、進学による家庭の経済的負担を軽くするためのものを指します。具体的には日本学生支援機構や地方公共団体、民間団体、または各大学で定められているものなどが挙げられます。奨学金の非常に重要な点は「学生本人が契約して借りる物」であるという点です。これはすなわち、卒業後の返済の義務も本人にある事とも繋がっています。
似たようなものとして「教育ローン」が挙げられますが、これは学費のために保護者が貸与するものに当たります。
ドラマの中では？
特進クラスの成績優秀な生徒、加瀬くんのお父さんがくも膜下出血で倒れ、加瀬君は大学進学をあきらめなくてはならない事態になります。加瀬君の担任である真柴先生は奨学金で進学するように薦めますが、自分自身も奨学金の返済に追われてきた鳴海校長はそれに対して「奨学金とは大変な借金だ」という言葉を伝えます。そして、次のようにいいます。
「君に大学進学は諦めてほしくはない。奨学金は大変な借金だからちゃんと4年で卒業してしっかりとした仕事に就職しなくてはいけない。一流企業でも潰れるかもしれないし少子高齢化は進む。多くの仕事はロボットに代わられるかもしれない。だから生きていくのに必要なスキル、人に必要とされる力を身に付けていかなければいけない。その覚悟があるなら奨学金をもらって大学に行け」
この言葉に分かる通り、奨学金というのはそのくらい人生にとって重みのあるものであることが分かります。
実情は？
実際の奨学金の問題として「借金」であるということがとても重要な点になります。具体的に言えば「破産」してしまうという事例があるのです。これを「奨学金破産」と呼ぶこともあります。学校に通うには奨学金に頼るしかなくお金を借りたけれど、仕事に就く事がかなわなかったり、非正規雇用であったり、給料が少なかったりして、奨学金を返せないという人がそのような事例の被害者になることになります。奨学金という借金があることで結婚することなどにも弊害が生じてしまう現状が挙げられます。これは決して少ないケースではなく、破産してしまう人も、その前段階として奨学金を滞納してしまう人も増加の一途をたどっています。
これから先
まずは奨学金についてちゃんと調べてみてください。奨学金には様々な形態があり、返済義務のない「給付型」の奨学金を選ぶというのも一つの手です。奨学金をよくよく知らないまま、返済義務を負ってしまう事は大変危険です。ですから、自分で確認して何年の返済義務があるのか、いくらのお金を借りるのかということをきちんと把握しておきましょう。
返済が出来ない場合、解決方法となり得る手段もあります。例えば、減額返還制度。これは毎月の返済額を半額にすることの出来る制度です。返還期限猶予という制度もあります。これは病気や経済困難、災害や失業などで奨学金の返還が出来なくなるような特別な事情の時に猶予を申請できる制度です。延滞するのではなく、出来るだけ早めに手続きをすることで、破産などの悲惨な結果になることを防ぐことが出来ます。
まとめ
本来、自分の将来をよりよいものにするために借りるのが奨学金であり、それが結果的に自分の人生を破綻させるものになっては何の意味もありません。もし自分が奨学金を借りていなくても、このような現状を抱えている人がいることを知る事はとても大切なことであると思います。今一度、奨学金について知って、調べて、考えてみてはいかがでしょうか。
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