こんにちは。今回の記事は、ミニシアターの魅力を紹介したいと思います。
私は、普段から映画を観ることが好きで、月に10~20本程(新作・旧作含む)観ています。昨年は、東京国際映画祭(TIFF)に足を運んだりもしました。(その際の記事はこちら)
そんな映画好きな私が今回は、神奈川県にあるミニシアターをいくつか紹介していきたいと思います。前編と後編に分かれており、前編では「SAVE the CINEMA movement」というサイトに掲載されているミニシアター4館、後編ではサイトには掲載されていないけれど、私が訪れて素敵だなと感じたミニシアターを紹介します。
映画が好きな人もそうでない人も、新しい好きを見つけるきっかけや休日の過ごし方のヒントになるかもしれません。
ミニシアターとは
映画館のうち、大手映画会社の直接の影響下にない独立的なものを指す呼称です。「ミニ」と名前が付くように、定員200人程度までの小規模な映画館がほとんどです。小劇場と呼ばれることもあります。多くのミニシアターは、その館特有のコンセプトをもとに上映する映画のジャンルが決めることが多く、ドキュメンタリー映画やインディーズ映画などミニシアターだからこそ観ることのできる作品を多くあります。
2020年、世界中で猛威を振るった新型コロナウイルス感染症。昨年の緊急事態宣言では、ミニシアターを含む映画館の多くが営業自粛していました。営業自粛により、経営難が発生し、その結果閉館してしまうミニシアターもありました。コロナ禍をきっかけにそんな状況を変えよう、全国のミニシアターを救いたいと思う人々が集まり「SAVE the CINEMA movement」が始まりました。「映画と人 映画館と人 人と人」のすべてを繋ぐ、大きな架け橋になることを目的に、全国のミニシアターを救う活動を展開しています。例えば、ミニシアターの経営悪化による閉館を防ぐ為のクラウドファンディングやミニシアターをより多くの人々に知ってもらう為、全国のミニシアターを紹介した「ミニシアターマップ」を作成しています。
サイト:http://savethecinemamovement.jp/
全国の数あるミニシアターの中から今回は、神奈川県にあるミニシアターの魅力を紹介していきたいと思います。「SAVE the CINEMA movement」に掲載されている神奈川県のミニシアター4館を紹介します。
場所(最寄駅)、大学生基本料金、サイトHPを記載しています。私の勧めるポイントと一緒にミニシアター選びの参考にしてみてください。
①横浜シネマリン
場所 :神奈川県横浜市(JR線 関内駅北口・横浜市営地下鉄 伊勢崎長者町駅・京浜急行線 日ノ出町駅)
料金 :1,100円
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1955年に現在の横浜シネマリンの前身となる映画館が開場し、それ以降名称は変わりましたが、老舗のミニシアターとして現在も知られている比較的規模の小さい映画館です。改築されているので綺麗な印象を持ちますが、古くからの景観の名残も見られて、映画館という場所を堪能することができます。
私の個人的な感情として、このミニシアターは、上映する作品のセンスが素敵だなといつも上映スケジュールを眺めながら思っています。他では中々観られない作品、例えばドキュメンタリーや原子力発電や戦争をテーマにしたような社会派作品も観ることができます。更に、大学生の基本料金が1,100円というのも学生にとってはありがたいです。
②鎌倉市川喜多映画記念館
場所 :神奈川県鎌倉市(JR線 鎌倉駅・江ノ電鎌倉駅)
料金 :1,000円
サイト:https://kamakura-kawakita.org/
鎌倉市に位置することもあり、周囲の景色と馴染んでいる和風な外観は、映画館なのかどうか一瞬疑ってしまいます。心地よい空気感に包まれながら、映画を楽しむことができます。
映画上映だけではなく、映画にまつまる企画展示を行っているのが魅力の1つです。過去のものとして、例えば、バレエ映画、映画ポスター、映画俳優などを特集したものがあります。
上映作品は、過去の名作と呼ばれる作品が多い印象を持ちます。普段は、中々触れることのない名作も多いかもしれませんが、名作と呼ばれるだけあって本当にそんな古くに作られたのかと疑いたくなるような作品が多いと思います。観光地でもある鎌倉に訪れる際に足を運んでみるのも素敵だと思います。
③横浜シネマ・ジャック&ベティ
場所 :神奈川県横浜市(京浜急行線 黄金町駅・横浜市営地下鉄 阪東橋駅・JR線 関内駅北口)
料金 :1,000~1,500円
サイト:https://www.jackandbetty.net
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横浜シネマリンと比較的距離の近い場所にあるのが横浜シネマ・ジャック&ベティ。作品の余韻に浸りながら映画はしご、ミニシアター巡りをする1日を過ごすのもお勧めです。
2スクリーンからなるミニシアターなのですが、スクリーン名がスクリーンジャックとスクリーンベティ。数字で割り振られることの多いスクリーン名ですが、この映画館では名前で呼び分けているのでとてもポップで可愛い印象を持ちました。スクリーンジャックが青い座席、スクリーンベティが赤い座席。それぞれのスクリーンの違いも楽しめる映画館になっています。
また、先程横浜シネマリンとのミニシアター巡りを楽しむだけではなく、横浜シネマ・ジャック&ベティの位置する若葉町にはカフェやインドカレー屋、若葉町ウォーフと呼ばれるアートセンターなど魅力的な場所が沢山あります。ミニシアターとその町を満喫する休日はいかがでしょう?
④あつぎのえいがかんkiki
場所 :神奈川県厚木市(小田急小田原線 本厚木駅)
料金 :1,500円
サイト:https://atsuginoeigakan-kiki.com/
\SNS投稿禁止🈲/
7月迄の公開作品を
リクエスト掲示板に掲載‼️
まだ情報解禁前の
映画もあるので作品名を
呟くのはお控えくださいませ🙏#取扱注意 pic.twitter.com/HAxuVF5j64
— あつぎのえいがかんkiki (@atsuginoeigakan) March 17, 2021
このミニシアターの最大の魅力は「リクエストコーナー」だと思います。まさに、ミニシアターだからこそできることだと思うのですが、訪れた人々が設置された紙に上映してほしい作品の要望を提出することで、スタッフの人が上映を検討してくれます。実際に、リクエストコーナーで希望した作品が多く上映されています。映画を観に行く私達が映画館に彩りをもたらしている一員であるということを実感できると思います。
今日取り上げた4館の中で1番足を運んでいるのが「あつぎのえいがかんkiki」なのですが、映画を楽しむと同時に、沢山の人が書いたリクエストを読むことも習慣になっています。同じ作品を観たいと思っていたら少し嬉しい気持ちになったり、知らない映画の作品名を知るきっかけになったり、楽しみ方が広がります。
以上4館を紹介していきましたが、少しでも映画や映画館、そしてミニシアターに魅力を感じて頂けていたら嬉しいです。
後編では、SAVE the CINEMA movementには載っていないのですが、私が足を運んで素敵だなと感じたミニシアターを休日の過ごし方と一緒にお勧めしていきたいと思います。
(参照)ミニシアター – Wikipedia
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