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ストレス社会に生きる全ての人が知るべき「ココロの風邪」の治し方とは?-インタビュー後編

学校の課題、バイト、人間関係。

毎日一生懸命生きているだけなのに、気づけば食欲がない、よく眠れない、ずっと落ち込んでいる気分になっているなんてことはないですか?

もしかしするとそれは、現代社会が引き起こした「ココロの風邪」かも。

自分のためにも、社会が今よりもっとよくなるためにも、一人一人のメンタルヘルスのケアは本当に大切なんです。

今回はメンタルヘルスと社会問題について情報発信をしているBlosoomtheproject(ブロッサム・ザ・プロジェクト)の代表中川めぐさんに、メンタルヘルスとの向き合い方について取材をさせていただきました。ココロが疲れている人もそうでない人も、読んで参考にしてもらえたら嬉しいです。

 

 

Profile: 中川・ホフマン・愛さん
大阪生まれの南アフリカと日本のミックス。
アメリカ合衆国、日本、フィリピン、アラブ首長国連邦で育つ。
現在はニューヨーク大学で政治学を専攻。
2020年の4月にblossomtheprojectを設立。現在は二人のチームメンバーを迎え、三人で活動中。
インスタグラム:@blossomtheproject
 

 

メンタルヘルスの「2つのケア」

—そもそも「メンタルヘルスのケア」とは??

中川さん:私が思うに、ケアとは二つの意味を持っていると思います。一つは日々の生活で取り入れられる「ココロを整える時間」です。ハッピーな時、落ち込んでいる時関係なく、1日の中で自分だけの時間を作るんです。自分の感情や意思としっかり向き合って、自己中になる時間を当たり前に作ることで、前よりもっとココロが楽に、前向きになります。

基本的に多くの人が一つ目のケアに該当すると思います。ですがそうでない人、外から来るストレスや精神疾患によって深刻にココロだけでなく脳や身体もダメージを受けてしまっている場合のケアもあります。これが二つ目のケアです。家でのケアに加えて、病院に通うなどの専門的なケアが必要になります。

 

 自分の感情にチェックイン!

—「ココロを整える」とは、まずなにから始めればいいのでしょうか?

中川さん:どんな人でも始められるのが「自分の感情にチェックイン」すること。

まず最初になにも書いていない紙とペンを用意します。そこに今自分が抱いている感情を言葉にしてバーっと書いていきます。書き終わったら、なぜその感情が生まれたのか、自分の気持ちのきっかけとなることを書いていきます。最後に、そのきっかけに自分はどう向き合うのか、自分をより肯定するためにどんなアクションを次に取るのかを書きます。人それぞれなのでどんなアクションが正解/不正解などということはありません。大切なのは自分の感情を否定せずに向き合い、自分が納得できる結果を冷静に、明確にプランしていくこと。そうすることでモチベーションが向上します。

 

落ち込んでいなくても、ケアは毎日やるもの

—セルフケアはどれくらいの頻度でやるといいのでしょうか?

中川さん:私は毎日やります!辛い時もハッピーな時も。ストレスは外から来るものが多いので、どのくらい自分に負荷がかかるのかは予測することができません。自分の現在のメンタルヘルス的に対処しきれないほどの圧力が来ることもあります。ケアを毎日行うことで、そうしたメンタルヘルスとストレスのバランスを保つことができるのです。ヘルスケアを怠って心の風邪が本当に深刻になってしまった時って、もう自分では何もできなくなってしまったりしますから。

ノートに書く以外でも、セルフケアの方法はたくさんあります。例えばお風呂に長く浸かる、好きな映画やドラマを観る、読書をする、瞑想をする、ストレッチをする、家族や友人などに自分の心境について素直に話すなど、自分に自己中になる時間を当たり前に作るべきだと思っています

(実際にめぐさんが使用しているノート)

メンタルヘルスケアvs. 偏見がつきまとう社会

—セルフケアを当たり前にすることはあまり重視されない傾向と思うのですが、どうなのでしょうか。

その傾向は本当に強いです。日本だけでなく他の国でもよくあることですが、メンタルヘルスケアをする人=大げさ、弱い人、精神科に行く人=可哀想な人、ひどいとクレイジーな人、などの偏見があります。もともとメンタルヘルスという概念ができたのも歴史的には最近なので、理解を持っている人も多くはないです。昔からあるスティグマが常識となって、多くの人を苦しめてしまっているんだと思います。

実際メンタルヘルスのケアをしている人は可哀想ではないし、弱い人でもないし、恥ずかしいことをしているわけでもないんです。私自身17歳の時にうつ病・パニック障害・PMDD(月経前不快気分障害)と診断されてから、今でも精神科に通っています。最初の頃は自分がしんどいことを隠すように言われたり、家族に言うことさえ恥ずかしく感じたりもしました。でもそこからメンタルヘルスについて勉強し、少しずつ自分自身と向き合う時間を作ったことで、その大切さを実感してきました。

決して珍しいことじゃない、もっと普通に共有できるということをみんなが知るためにも、Blossomの活動でも自分の経験については公に発信しています。

 

—メンタルヘルスケアについて中川さんがしっかりと分かっているからこそ今の活動があるんですね。

はい。自分の病気の経験などをアカウントで公表しているのは、「メンタルヘルスについて話そう!」と呼びかけているのに自分自身がそうしていなかったら不公平だなと思うからです。 Blossomの活動を行うのはもちろんみんなにメンタルヘルスについて話すことの大切さを知ってほしいのもありますが、自分のメンタルケアの為でもあります。話すことで自由になれること、誰かに気付いてもらうことでそれが自分へのヘルスケアになることを、Blossomの活動を通して日々感じています。

 

—貴重なお話、ありがとうございました!

 

編集後記
 ずっとBlossom the Projectのインスタグラムを見て応援していたので、インタビューができて本当に嬉しかったです。
私はもともとポジティブな人間ではありません。特に中高生の頃はよく「ココロの風邪」を引いていました。常に周りと自分を比べて、自分の何がダメで、どんなところを変えたらもっと良くなるかを考えていました。その考えがベースにあると、どんなことをしても最後は自己嫌悪に陥ってしまっていました。
しかし、コロナウイルスの影響で読書、料理、運動など自宅で自分のためだけに何かをする時間が増え、さらにBlossom the Projectのアカウントを見つけて、メンタルヘルスの大切さを知りました。「自分に自己中になる」時間を作ることでマインドセットができ、そこからとるアクションも全て自己肯定に繋がっています。落ち込むこともありますが、Blossom the Projectの投稿を見るようになってから、何かアクションを取る前に必ず自分のメンタルの状態が十分に健康かどうか確かめるようになりました。この先もずっとそうしていけたらいいなと思います。
取材をさせていただき、本当にありがとうございました(^ ^)
 
前編記事はこちらから
 
 
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