こんにちは!ガクセイ基地のめいです!
受験生の皆さん、共通テストお疲れ様でした。
私大入試も始まり、ラストスパートといったところでしょうか?
今回も前回に引き続き、誰もが受験生のころ励まされたであろうあの名CM、カロリーメイトCMの歴代受験生応援シリーズを振り返っていきたいと思います。今回は第8弾から第6弾までの計3作品を扱っていきます!
前回の記事をまだ読めてない方はこちらから!
目次
①第8弾 2021「Midnight Train」篇 あの夢をなぞって/YOASOBI (バラードアレンジ)
第8弾では、二人の高校生が列車のように駆け抜け、受験に挑む姿が描かれています。
楽曲は夜に駆けるでお馴染のYOASOBIさんからあの夢をなぞってという曲がバラードアレンジされ、使用されています。
主人公となるのは2人の高校生。共にサッカー部に所属し、切磋琢磨してきた仲間だったことが伺えます。
マスク姿や分散登校など、コロナ禍の影響を受けつつも、部活がまたできるようになり、少し“当たり前”の生活が戻ってきはじめました。
しかし、楽しかった合宿は中止せざるを得ず、まだまだ苦しい時期でした。
やっと全員が学校に通えるようになりみんなで授業を受ける姿、勉強に励む姿、自転車で電車に勝とうと思いっきりスピードを出している姿。
そのどれもが列車から見える風景として描かれていることで、未来へと進んでいくその勢いを感じさせます。そのスピードは受験期があっという間に過ぎることを示唆しているようです。
ただ、誰しも止まってしまう時や、気持ちが離れてしまう時があります。その様子を列車の分岐、そして一時停止で表現しているところが、この年の素敵なポイントかなと感じました。
もう一度エンジンを入れ直してくれるのはやはり仲間の存在。部活に打ち込んでいたあの頃を思い出して、再びギアを入れ直すと、列車は前よりもスピードを上げて進んでいきます。
この作品の感動ポイントは描かれている情景と歌詞が素晴らしくマッチしている点。
特に前述した
進んでいた列車が一旦止まってしまうけれど、再出発するシーン。
「不安になってしまうけどきっと
今を抜けて明日の先へ」
主人公の気持ちを歌詞が代弁しているようで、
このシーンは特に大粒の涙が。
素敵な楽曲と、素敵な物語の構成。
この年の作品は、過去に類を見ないくらいオシャレな編集になっているなと感じました。
公式の動画は上がっていないので、
ぜひYouTubeで「カロリーメイトCM YOASOBI」
と検索してみてください!
②第7弾 2020「見えないもの」篇 さくら/森山直太朗(二〇二〇合唱)
第7弾では、新型コロナウイルスに影響された最初の代である受験生、そして先生方の奮闘が描かれています。
楽曲は誰もが一度は聞いたことがあるでしょう、あの名曲、森山直太朗さんのさくらが使われています。
まだ見ていない方はこちらからご覧ください!
冒頭、マスク姿の先生が映し出されることで、コロナ禍の記憶が蘇ってきます。
主人公は野球部の生徒。この作品では、野球部の監督である先生と、野球部の生徒の素敵な物語が紡ぎだされていきます。
休校となり、学校に行くのすら許されなかった当時。先生方も今までに例を見ない事態に、教育の機会を生徒から奪わぬよう、オンラインでの授業や課題、小テストの作成などあの手この手で私たち生徒を支えてくれました。
在宅勤務だったのでしょう、オンライン授業中に先生のお子さんが入ってしまい、生徒がクスっと笑う場面も。当時、私の先生もオンラインに慣れておらず、ドアップの先生の顔が映し出された時は思わず笑ってしまったことを思い出しました。
9月入学の話に、部活停止。今となってはそんなこともあったなぁという感じですが、当時はみんなが色々な話に翻弄されていましたよね。
そして、野球部の生徒にとって本当にショックの大きかったこと。甲子園の開催中止。
野球部の生徒の涙につられて、私もこのあたりから涙腺がゆるみ始めます。
オンライン上に映る生徒たちの顔を見る先生。「早くみんなの笑顔が学校で見たい」「この子たちの力になりたい」そんなことを思っていたのかなと想像しながら、さくらのサビが流れるこのシーンを見ていると、ゆるんだ涙腺には刺激が強すぎましたね。
建物入館時の手指消毒、間隔をあけての着席、そして授業動画の配信。どれもあの頃を象徴する事柄ですね。先生には申し訳ないけれど、確かに早送りをしてしまっていたような…
やっと登校できるようになったとはいえ、体育祭、文化祭、そして修学旅行も中止に。学生生活のすべてを奪われ、どこにもぶつけようのない怒りと悔しさが、心の中にあったと思います。それでも、努力を続ける姿には心を打たれます。
勉強でもスポーツでも、うまくいかない、成績が伸びない、そんな大きな壁に立ち向かわなくてはいけない時が多くの人にはやってきます。主人公も、その壁にぶつかります。
そんな時に目にしてしまう、野球部の後輩の練習風景。「自分たちはできなかったのに…どうして…」主人公の心情を考えるだけで、心が痛くなります。
「うまくいかない時に、
それでも続ける努力を底力って言うんだよ」
授業動画の最後にポロっとこぼした、先生の素敵な言葉。この言葉は涙なしには聞けません。
「見えないものと戦った一年は、
見えないものに支えられた一年だと思う」
コロナウイルスだけでなく、先が見えない受験というものと戦った一年は、先生の愛情、保護者の愛情、そして友情、そんな見えないものに支えられた一年、どこまでも奥が深い言葉だなと感じました。
最後に二人がキャッチボールをするシーンが回想され、雪の降る景色を見つめるシーンが描かれます。苦しいことも沢山あったけれど、それを乗り越えて努力を続ける姿を私も見習わなくちゃと思わされる、最後まで涙が止まらない作品でした。
③第6弾 2019「夢の背中」篇 3月9日/レミオロメン
第6弾では浪人生にフォーカスした作品となっています。最新作では推薦、第10弾では美大受験生と、様々な受験生を応援してくれるカロリーメイトのCMは、本当に誰もが一度は勇気づけられているのではないかと思います。
楽曲は近年卒業ソングとして人気を集めているレミオロメンさんの3月9日が使われています。
合否発表を見に行ったところからこの作品はスタートします。合否が分かった後の息子の姿を見つめる母親の姿、そして小さい頃のホームビデオ、泣ける要素しか詰め込まれていない今回のCMは個人的に歴代の中でも1番感動しました。
主人公は夢を追いかけ続けることを決め、坊主にして気合いを入れ直します。机に貼られた「絶対合格」の習字、私も実家の机に貼っていたことをふと思い出しました。
無邪気に声をかける妹、大学生活を満喫している同級生からの遊びの誘い、浪人生ならではの苦難が描かれています。学校がない分、ゲームセンターや公園でだらけてしまう日も。
そんな中でも主人公のために必死に働く母親を見て「1人じゃない」ということに気づきます。
エンジンがかかった主人公は、そこからまた頑張り始めます。最初に坊主にした髪の毛が伸びているところが、時間の経過を感じさせます。
暗闇の中でもがいている夢を見るほど切羽詰まってくると、主人公にも焦りと不安が行動に現れ始めます。テレビのコメンテーターの話や、父親の話、どれも分かってはいるけどできない、そんな悔しさがあったのではないかと思います。
ついには部屋の物に当たってしまう主人公。子供の頃の泣き叫んでいる姿を思い返しながら、息子の背中を見守り続ける母親。そんなシーンをみると自分の両親のことを思い返してしまい、涙が溢れてきます。
春から始まった新たな物語は、ついに冬を迎えます。親戚の集まる新年会でも勉強を続ける主人公の努力する姿には感銘を受けました。
寝かしつけてたあの頃、自転車の練習をしたあの頃、そんな幼い頃も振り返りながら作られているこの作品は本当に家族の愛を感じられる素晴らしい作品だなと感じます。
そしてこのタイトル、「夢の背中篇」その言葉をもう一度知ってから見返すとその意味がさらに伝わってきました。
母親に主人公が伝えるありがとうの言葉。こんな風に素直に感謝を伝えられる人になりたいなと感じました。
こちらも公式の動画は上がっていないので、
ぜひYouTubeで「カロリーメイトCM 3月9日」
と検索してみてください!
最後に
今回も3作品を振り返っていきました。
どれも素晴らしい作品ばかりで、制作陣には尊敬の念でいっぱいです。
今回特に、タイトルの意味について気付けることが多く、何度も見返すうちにそういう意味も含まれているのか!と考えることができました。
今回扱った3作品だけでなく、ほかの作品のタイトルに込められた意味も考えてみると、さらにこれらの作品の奥深さを感じることが出来るのではないかと思います。
もちろん捉え方、感じ方には個人差があるため、
ぜひみなさんも一度これらの作品を見て、どんな意味が込められているのか考えてみてはいかがでしょうか?
そして受験生の皆さん、あともう少し。
心から応援しています!
拙い長文を読んでいただいた読者の皆さん、ありがとうございました!!
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