今までの社会科目となんか違う、、、 暗記だけでも理解だけでもNGな法律科目は非常な特殊な勉強法が必要になってきます!
特に必修科目となっている憲法、民法、刑法の基本法に加え、行政法や国際法など、法学部の科目は勉強が大変ですが、実は必勝法があります!
そこで今回は、現役法学部3年生でもある私が経験上よかったと思う超具体的な勉強法をご紹介します!!
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目次
憲法
憲法は、とにかく「教科書➩レジュメ」を周回しましょう!
具体的には、教科書を読んで内容を理解してから、レジュメの大事なキーワードを覚えていくといいと思います。
②理解した時は、自分オリジナルのコメントやイラストを付け加えよう!
例)83条➩税金は法律で決めろ! 84条➩法律にない税金はアウト! など
③大事なポイントは、線を引くのもあり
②たまに、アウトプットする!
例)自分なりに先生みたいに解説してみる、覚えていることを全てノートに書きだすなど
③必要であれば、緑ペンを引き、赤シート勉強!
民法
民法は範囲が広く難しいですよね、、、民法は「大事なキーワードは暗記➩理解&解く」ことが大事だと思います。
具体的には、教科書やレジュメに何度も出てくる重要単語とその意味を丸暗記し、それを応用した事例問題を解けるように全般を理解しておくことだと思います。
・教科書やレジュメを見ると範囲が100ページ近いなどで、勉強が追いつかないことも多いかと思います。そこで大事なのは、重要な単語のみを暗記するということです。
例えば、、、「私的自治の原則」という大事な単語があり、その具体的内容として「契約自由の原則」「所有権絶対の原則」「過失責任の原則」があります。法律科目では、大事な単語の全てを一言一句暗記するのではなく、「私的自治の原則」だけを丸暗記し、「契約自由の原則」「所有権絶対の原則」「過失責任の原則」は「なんとなく」でいいから思い出せるレベルでかる~くおぼえればおっけいです!
「私的自治の原則」を思い出せば、他の3つももいっしょにひきだされて思い出すというイメージです!
(重要単語) (関連する詳細)
私的自治の原則 契約自由の原則
所有権絶対の原則
過失責任の原則
刑法
刑法は、「学説を覚えて、問題を解けるようにする」ことがポイントです!
刑法は、1行問題や事例問題が多いと思います。
※1行問題とは、「罪刑法定主義について述べよ」のような1行で問題文が終わるが、書くことはめちゃくちゃ多い問題の事です(´;ω;`)
ただ、1行問題でも事例問題でも共通しているのは、学説を覚えないと解けない!ということです。なぜなら、1行問題は主に対立する学説を書かなければいけませんし、事例問題は学説によって、結論(何罪に当たるか)が大きく異なってしまうからです!
②1つの罪名(強盗致死罪、窃盗罪、背任罪など)につき、覚える学説は2説で大丈夫!
なぜなら、答案を書くときに2説しか必要ないからです!答案を書くときは、「自分が支持しない学説の問題点を指摘➩自分が支持する学説とその根拠」を書けばよいので、支持しない学説と支持する学説を最低二つだけ書けばよいのです!
②実際に答案を書いてみる
☆刑法答案の書き方(事例問題)
フローチャート | 内容 |
(具体例) Aが見知らぬBを軽く切り付けたが、Bは血が止まらない病気で失血多量で死んでしまった。Aは何罪か? |
①状況説明&論点提示 ⇩ |
「~という行為が、△△にあたるかが問題となる」といったように論点を提示 | AがBを切りつける行為が、結果的にBを死亡させており、Aの殺傷行為とBの死亡に因果関係が認められるかが問題となる。 |
②反対学説&問題点 ⇩ |
論点には学説があり、自分が支持しない学説を一つあげて問題点を指摘 | 因果関係については、「その行為がなければ、その結果はうまれなかっただろう」と考える条件説がある。しかし、条件説をとると行為と結果の間に大きな事情変更を引き起こす出来事が起きても、全て行為者の責任になってしまう。 |
③支持学説&根拠 ⇩ |
自分が支持する学説とその根拠を提示。 その学説にのっとって、当てはめをしていく |
そこで私が支持するのは、「社会通念上妥当と認められるか」で考える相当因果関係説をとる。その根拠として、因果関係を誰もが予想できてはじめて、行為者を非難できるからである。結果が予想不可能であれば、行為者にそこまでの想像力を要求するのは酷だからである |
④あてはめ ⇩ |
自分が支持する学説にのっとり、事案をあてはめていく。 |
相当因果関係説を取ると、 本問では、Aは見知らぬBを切り付けており、Bが血が止まらない病気であることを予想することは非常に困難である。すなわち、切り付ける意思はあったが、殺意はない。 |
⑤結論 | 何罪にあたるのか、根拠条文も忘れずに! | ゆえに、Aには傷害致死罪(205条)が成立する。 |
その他の法律科目
その他の法律科目は、基本的には「教科書を何度も読む」ということがベースになってくるのではないでしょうか?教科書を何度も読み、必要であればアウトプットするのがいいと思います。アウトプットは、テストが手書きであることも考慮し、実際に書き出してみるのもおすすめですね!!
筆者の失敗談
筆者は、民法の授業をとっていました。期末試験前になり、範囲が発表されるとなんと範囲は教科書100ページ越え、、、当時勉強法を確立していなかった筆者は、教科書を最初のページから丸暗記しようとしました。最初の10ページくらいは暗記できたものの、それ以降全く頭に入らなくなり、絶望しました、、、(笑)丸暗記作戦は時間切れとなり、試験直前まで教科書何周か読み進めてなんとか単位を取得することが出来ました。読み進め勉強法に変えたときは、「ほんとに頭に入ってるのかな、、」と不安でしたが、なんとかうっすら思い出せるレベルまでには成長していて、乗り切れました笑 皆さんはくれぐれも丸暗記だけは避けてみてください笑
さいごに
法学部の勉強は非常に特殊です。丸暗記しても解けないし、暗記が足りなくても解けません。頭の使い方が理系みたいに、論理だてて考えなければいけないため、最初のうちは慣れない学生も多いと思います。しかし、単位が取れた時の感動はとても大きいです!!勉強量は、多いですが達成感があるのが法学部です!皆さんの勉強を応援しています!!
ちなみに!おすすめの参考書は伊藤塾の呉先生シリーズです!
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民法:民法総則 (伊藤塾呉明植基礎本シリーズ) | 呉 明植 |本 | 通販 | Amazon
刑法:刑法総論 第3版 (伊藤塾呉明植基礎本シリーズ 1) | 呉 明植 |本 | 通販 | Amazon
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