環境

オーガニックコスメnaturaglacéの商品のこだわりは?商品企画にインタビュー/ナチュラグラッセ

こんにちは、ヒナです。先日ナチュラルオーガニックコスメのブランドnaturaglacé(ナチュラグラッセ)さんにインタビューさせて頂きました。会社や商品についてだけでなく「自分らしさとは何か」「美しさとは何か」についてもお話して頂きました。

 

ナチュラグラッセ
1974年の創業以来、肌へのやさしさを追求し、天然由来原にこだわった化粧品を提供しているオリジナルスキンケアメイクブランド。ブランド名の「natural」は、100%天然由来の原料だけをつかった処方、「glacé」は、毎日にひとツヤ加えるという意味を込めた造語。肌にやさしいだけでなくつけ心地や発色にもこだわった、スキンケア仕立てのメイクアップアイテムを提供している。
公式HP

 

新岡育子
株式会社ネイチャーズウェイ ナチュラグラッセ ブランドマネージャー。2008年の立ち上げよりナチュラグラッセを担当。現在はブランド責任者としてブランディング、マーケティングの統括を行っている。

 

花形あゆみ
株式会社ネイチャーズウェイ ナチュラグラッセ プロダクトマーケティング マネージャー。現在は、ナチュラルオーガニックコスメnaturaglacéのプロダクト(商品企画)を中心に担当している。商品を企画する際、お客様に喜んでいただけること、みなさまに寄り添えるブランドでいられることを目標にブランド・商品作りを行っている。

 

寺西恵
ネイチャーズウェイグループ全体のPRを担当。一人でも多くの方に、商品特長・商品に込めた想いなどを伝えられるようにPR業務に従事している。2021年3月に誕生した新ヘアケアブランド「エレキュイール」の立ち上げにも携わっている。

 

つけているだけで肌が喜ぶスキンケアコスメ

ーナチュラグラッセが生まれたきっかけを教えてください。

花形:再来年、ナチュラグラッセは15周年を迎えます。NATURE’S WAYという会社がナチュラグラッセというブランドを運営しています。NATURE’S WAYはかつて肌が弱い方や、オーガニックの化粧品を使いたい方のためのメイクアイテムをいち早く海外から輸入して日本で販売していました。しかし、海外の商品を日本の人が使用した時に、色や成分、使用感が日本人の肌に合いづらかったり馴染みにくいと感じる人が多くいました。そこで、NATURE’S WAYの持っているスキンケアに関する知見や知識、実績を生かしてメイクブランドをつくることになり、ナチュラグラッセが立ち上がりました。

 

ーナチュラグラッセの商品はスキンケアにもなるとプロモートされていますが、それはどうしてですか?

花形:ナチュラグラッセのメイクアップクリームなどは美容液や美容クリームに天然由来の色素を足しているだけなんです。そのため、ナチュラグラッセの化粧品は何も塗らないよりも塗った方が良いとアピールできます。メイク中もスキンケアしながら肌を整えることができるため、色がムラになりにくい、浮いてきにくいなど、より多くの人が使いやすいと感じる商品だと思います。

メイクアップクリーム

花形:私はナチュラグラッセに出会うまでお家で何もしない時はお化粧をしていなかったのですが、今はナチュラグラッセのメイクアップクリームを塗って過ごしています。なぜなら、このメイクアップクリームは一本で、化粧下地・ファンデーション・日焼け止め・保湿美容液・ブルーライトカットと5役の機能があります。何も塗らないよりも塗った方が肌に美容成分を与え続けてくれるので、メイクをしない日などにも塗ることをブランドとしておすすめします。また、他の商品で使用している色素も全て自然から得られたものを使っています。自然のものは色浮きしにくく肌馴染みが良いものが多いことも魅力の一つです。

 

ー商品を作る上で他のオーガニックコスメブランドと異なる点を教えて頂きたいです。

花形:自社に農場と工場、ラボを持っている点です。そこで育てたハーブから抽出したエキスを商品の一部に使っています。また、開発・研究をするラボも持っているので、石鹸で化粧品がちゃんと落ちるかなど、かなり細かいテストを行っています。そこがナチュラグラッセが他のメーカーと異なる大きなポイントです。

 

どんな年代の人でも感じるナチュラグラッセの魅力

ー私がナチュラグラッセを使い始めたきっかけは母の紹介でした。化粧品メーカーは結構年代がメーカーによってある程度決まっている印象があります。

新岡:オーガニックコスメに魅力を感じている人は10代の方から80、90代の方までと幅が広いです。ものの考え方やライフスタイルの観点からオーガニックに魅力を感じられるので、何歳から何歳までというような枠組みなくご愛用者の年代は本当に幅が広いです。年代向けというよりは人の肌をダイレクトに見た商品を作っているので、どんな年代の方でも使っていただけます。年齢に問わず使えるということがナチュラルオーガニックコスメの素晴らしい点だと考えています。

 

ー幅広い年代の方に愛されるナチュグラッセのブランドコンセプトはどのようなものですか?

花形:ナチュラグラッセは「どんな人でも誰が使っても美しくなれる」ということをコンセプトとして掲げています。そのため、ブランドとして使う人を限定したり、ルール付けもしていません。誰が使っても使いやすいブランドということを大切にしています。オーガニックコスメは色の幅や、アイテムの幅が多くない場合もありますが、どんな人にもメイクを楽しんでもらったり、明るい気持ちになってもらったりすることが大切だと思っています。そのため、できる限りカラーバリエーションも多く展開できるように努力しています。

ベースメイクアイテムだけでなくポイントメイクアイテムも種類が豊富だ。

 

ーナチュラグラッセの化粧品は女性が使うことを想定して作られているのですか?

花形:ナチュラグラッセの商品は女性に限らずお使いできます。現代は性別を問わずにメイクをしていても違和感のない時代になっていると感じます。顔色をより良く見せるなどご自身の用途に合わせて使って頂きたいです。

 

「どんな人が使っても美しくなれる」
こだわりのデザインと自然を意識したパッケージ

ー「どんな人が使っても美しくなれる」というコンセプトをナチュラグラッセは掲げていますが、どのようなことを意識されているのですか?

花形:まず、商品を分かりやすく使いやすくすることを努力しています。例えば、このアイシャドウは黄金比率で三つに分かれています。広く①を塗って真ん中は②、一番細い部分は締めの色だから③だなというように視覚的に分かりやすい商品を目指しています。

アイシャドウ

 

花形:また、アイテムの種類を可能な限り豊富にしています。お客さまのお肌の状態や好みに応じて、好きなものを組み合わせて頂けるようにオーガニックコスメとしては種類を多く用意しています。「今日はこれとこれ」「私はこれ一つで」というようにお客様の気分や好みで選ぶことが可能です。

ナチュラグラッセは下地だけでもこれほど種類が豊富だ。

花形:普段メイクをする方の中には「今日はこのメイクにするから気持ちよく過ごせる」とか「憂鬱な気分だけどこの色のメイクを選んだら気分が明るくなる」というように、その日のメイクで一日の気分がすごく上がる方もいると思います。このようにメイクをする人がアイテムや色を選ぶことで気分を明るくできるように、選択肢を増やすことを目指しています。

 

ーナチュラグラッセの商品のパッケージはナチュラルで手に取りたくなるようなデザインだと感じます。パッケージへのこだわりを教えてください。

花形:デザインをシンプルにすることで中身がより伝わりやすくなる考えています。また、肌に優しい印象をパッケージから伝えることが大切だと思います。色合いや箱の水彩は奇抜な色ではなく、自然にある色、また原料に使っているものをイメージしている色を水彩で作っています。そのため、柔らかく優しい印象になっています。

例えば、ブルーは水をイメージしており、水が含まれている商品のパッケージにのみブルーの色が取り入れられている。

                                       

花形:また、アイパレットを閉じた時にここにくぼみがあるのですが、これは「パレットからあふれるような色でみなさんの日々を彩って欲しい」という思いを込めています。水彩絵の具のパレットにある指をかける穴をイメージしてくぼみを持たせました。

絵の具のパレットをイメージしたくぼみでパッケージにもストーリーを持たせている。

 

ー商品を使っていくにつれて中身が空気に触れないようになっているこの容器はコストがかかっていると思います。

 

中身が減っていくとそれに合わせてそこが上がってくる仕組みになっている。

寺西:ナチュラルな商品は、水や空気に少し触れてしまうだけで品質に影響を受けてしまう商品もあります。価格は最小限に抑える努力をしながら最後まで清潔に使用していただくために、コストはかかっても容器の形を工夫しています。

 

自然の美しさを実現させるための秘密アイテム

ークマなどを隠すコンシーラーを「correcting(正しくする)」という言葉を商品名にされているのが気になりました。ナチュラグラッセは「ありのまま」「自然の美しさ」を掲げていますが、この商品の名前だと本来あるクマやシミを間違えているものとして捉えられているようで矛盾を感じました。この名前にはどのような意図があるのですか?

寺西:コレクティングスティックはハイライト機能、あぶらとり機能、コンシーラー機能(2色)の4種類あります。あくまでもメイクなのでより良く表現するための一つの機能性として「correcting(正しくする)」を商品名として使っています。「correcting(正しくする)」は「肌をくすんでいるから正してください」というような肌に対して使っているのではなく、商品自体の機能として使っています。

花形:コレクティングスティックはナチュラグラッセの秘密アイテムとして出しています。ニキビ跡やクマが気になる人はそこを「補正する」ことでより自分を好きになれるのではないか、と考えました。ありのままに全てをさらけ出すことが私達の掲げる「自然の美しさ」ではなく、必要な部分があればそれをカバーすることで元々の肌が綺麗に見えるとナチュラグラッセでは考えています。その想いを込めて「コレクティングスティック」と名付けました。

 

環境面での努力とナチュラグラッセの考える「美しさ」とは

ーナチュラグラッセが環境のためにされていることを教えてください。

花形:お客様の肌だけでなく自然にも優しいブランドになるために、容器をバイオマスペットに変えるなど、エコな要素を少しずつアイテムに取り入れる努力をしています。細かくなってしまうのですが、使っている原料の調達方法や原料の栽培方法には配慮しています。フェアトレードで購入された原料を使ったり、環境保全に取り組んでいる会社から原料を購入したりしています。また、アグロチャーフォレストリー(森林農業)を取り入れています。森林農業とは、樹木を植えて森を管理しながら、その土地で農作物を栽培するという熱帯地方でされている農法で、森林伐採を抑制する効果があります。

 

ーナチュラグラッセの考える「美しさ」とは何か教えて頂きたいです。

花形:自分と他の人を比較するのではなく、自分の好みと価値観を大切にすることが自分の美しさに繋がるのだと思います。どうしても他の人と比べてしまうことは絶対にあると思います。しかし、そこで自分を下に見たり卑下するのではなく、自分の好きなところを見つけられることが良いのではないでしょうか。またコンプレックスや肌の悩みだと思っている部分を自分の個性だと捉えることでメイクの方法や見せ方は変わってくると思います。個性として自分をポジティブに受け止めることが本来の美しさに繋がると考えています。自分の個性をよく知った上でそれが引き立つようなアイテムの選択をして頂きたいです。それに対して、ナチュラグラッセがお客さまの好みや価値観をブランドとして少しでも手助けができれば嬉しいです。

 

ーありがとうございました。

インタビュー記事は以上です。

 

編集後記
大学生になってからオーガニックコスメを少しずつ取り入れるようになって気づいたのは、オーガニックコスメはポイントメイクのアイテムよりもベースメイクアイテムや基礎化粧品、ヘアケア、ボティケアの方が圧倒的に多いということです。日頃の肌の調子を整えよりよく見せる基礎化粧品やベースメイクアイテムはもちろんメイクをする上で欠かすことができないかもしれません。しかし、テンションが上がる瞬間や可愛いって思う瞬間はポイントメイクの方が多い気がします。「このアイシャドウの色が可愛い」とか「このラメが好き」とか「このリップの色味が私にすごく似合っている」などポイントメイクが日々の私に与える影響は大きいです。ポイントメイクの種類が豊富なオーガニックコスメメーカーが多くない中、ナチュラグラッセでは「自分の好きを見つけてもらうために選択肢を増やす」ということを意識されています。人によって肌に必要なものは多種多様だと思います。ナチュラグラッセの商品を使うようになって、私の場合は肌が一番綺麗に見えるのはコントロールカラーとコレクティングスティック一本をずつ使う方法でした。他にもたくさんの種類の商品があるので自分に似合う化粧品をナチュラグラッセで探して見るのはいかがでしょうか?

 

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