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【現役 新聞学科生 が伝授】大学生必見!コピペして使えるレポートの構成!

大学で出される「レポート」の多くは「○○について書きなさい」とテーマを指定されるもの。実はこの形式のレポートは、文章の構成や書き方にセオリーがあるんです。そのセオリーに乗っ取って自分の主張や調べたことを書いていけば、あら不思議!あっという間に高評価を貰えるレポートの完成です。
上智大学文学部新聞学科に在籍、文章を書くことを生業にしている筆者がそのセオリーを教えます!さらば!レポートに悩む日々!

レポートの種類を確認しよう

レポートには大きく分けて2種類あります。
・報告型レポート
テーマやキーワードについて概要を報告するもの

・論証型レポート
テーマについて根拠を明確にして自分の意見を述べるもの

さらにそれぞれが「テーマが指定されているタイプ」と「自分でテーマを選ぶタイプ」に分かれているので、レポートは計4つのタイプに分類されます。

↓↓↓整理するとこうなります↓↓↓
報告型:テーマが指定されている
(例)「海面上昇がもたらす影響とは何か説明しなさい」
報告型:自分でテーマを選ぶ 
(例)「地球温暖化による影響を一つ取り上げて、概要を報告しなさい」
論証型:テーマが指定されている 
(例)「エコバックは有効かどうか論証しなさい」
論証型:自分でテーマを選ぶ 
(例)「地球温暖化に関する論点を一つ取り上げて、自分の立場を決めて論じなさい」

レポートの構成

では、みなさんお待ちかねのレポートの構成完全版をお見せします。この構成をもとに文章を書けばレポートは完成するはず!それぞれのパラグラフ(段落)にどんな文章を書けばいいかも詳しく説明していきます!

 

レポートタイトル:日本における○○の現状

1.はじめに

            なぜこのテーマにしたのか
   論証の方法・主張

2. 現状

   ・○○とは何か
   ・○○の現状
   ・他国の現状

3. ○○の原因

   ・原因(1)
   ・原因(2)

4.○○の影響

   具体例(1)
   具体例(2)
   具体例(3)

5.○○の対策と取り組み

   ・国の取り組み
   ・企業の取り組み 
   ・個人の取り組み

6.終わりに

   ・まとめ(主張)
   ・個人で出来ること
   ・本稿で出来なかったこと

7.参考文献

 

構成解説

レポートは「序論・本論・結論」という3つの要素から出来ています。
上の構成表でいうと「1.はじめに」が序論。「2~5.」が本論。「6.終わりに」が結論です。
それぞれに何を書けばいいのか見ていきましょう。

 

序論

序論は、このレポートに何が書かれているのかを読者に伝える役割があります。なので、何をテーマとして取り上げ、どんな方法を使って論証し、何を主張するのかを書いた目標規定文を入れます。

目標規定文
私はこのレポートで(           A            )について取り上げる。(      B            )を考察し、(              C           )という結論を導く(と主張する)。

A:取り上げたいテーマ(論点・疑問文)
B:分析や論証の方法
C:結論・主張

目標規定文はレポートの核です。資料を読む時や本文を書く際にも、目標規定文を意識していけば、方向性を間違えることはありません。なのである程度レポートの方向性が決まったら目標規定文を作るようにしましょう。

目標規定文例
このレポートでは、地球温暖化の影響による海面上昇を抑制することは可能かについて論じる。海面上昇の原因となる温室効果ガスの排出を止めるための対策を比較し、結論として、再生可能エネルギーの導入を推進すべきだと主張する。

本論

本論では以下の3つの内容を書く必要があります。

・研究内容の概要を明らかにする
・データで根拠づけながら分析内容を説明する
・自分の主張を説明する

本文を書く時のポイントは「パラグラフ」を意識することです。200~400字の1つのパラグラフ内で説明する内容は1つ。4000字のレポート、と考えると大変そうですが、400字なら書けそうな気がするでしょう?このように長文のレポートを細かくパーツ分けしていくことで、分かりやすい文章になる・書きやすくなる、と良いことだらけなんです!

パラグラフの書き方

400字のパラグラフを、さらに「起・展・結」の3つに分けます。それぞれに何を書くかは以下の通り。

起:話題を表す「中心文」を入れる
展:中心文の説明(具体例・根拠となるデータ・補足など)、データ・資料の引用もここで。
結:中心文の言い換え・内容の総括・意見・次のパラグラフへのつなぎを書いた「結び文」を入れる(文脈的に省く事もある)

パラグラフ例
 まず、「自家汚染」の現象をとりあげたい。「自家汚染」とは、養殖魚介類が出す排泄物や残餌によって水質や底質が悪化し、結果的に酒場の生産性を低下させる現象である。(中心文)とくに、養殖場の魚類の養殖では給餌(=餌やり)が必要であり、魚の総重量の倍ほど餌を与えなければならない。しかし、そのうち20%~30%は、残個、魚の排泄物、代謝生産物などの形で海中に放出されてしまい。汚染を引き起こしている。自家汚染は、養殖漁場における主要な問題といえよう。(結び文)

 

結論

結論では、本論の内容を振り返り、目標規定文の最終的な主張を再度強調します。つまり、序論と結論はほとんど同じ内容を書くことになります。そこに今回のレポートで解決できなかったことや、今後の課題・展望などを書き足せば立派な結論の完成です。

 

いかがでしたか?
レポートに何をどうやって書いたらいいか分からない…という悩みは解決したでしょうか?もし他にこんな事について知りたい!ということがあればコメントを受け付けてます!以下は、先ほどのレポートの構成に内容を詳しくまとめたものです。ご活用ください!

レポート構成完全版

レポートタイトル:日本における○○の現状

1. はじめに

目標規定文を書く
私はこのレポートで(           A            )について取り上げる。(      B            )を考察し、(            C           )という結論を導く(と主張する)。

2. 現状

   パラグラフ1「○○とは何か」
   パラグラフ2「○○の現状」
   パラグラフ3「他国の現状」

3. ○○の原因

   パラグラフ4「原因(1)」
   パラグラフ5「原因(2)」

4.○○の影響

   パラグラフ6「具体例(1)」
   パラグラフ7「具体例(2)」
   パラグラフ8「具体例(3)」

5.○○の対策と取り組み

   パラグラフ9「国の取り組み」
   パラグラフ10「企業の取り組み」       
   パラグラフ11「個人の取り組み」

6.終わりに

   ・本論のまとめ(主張)
   ・目標規定文の言い換え
   ・個人で出来ること
   ・本稿で出来なかったこと

7.参考文献

参考文献の書き方はこちらの記事で!
【大学お役立ちコラム】正しい引用の仕方と参考文献の書き方

 

参考:石井一成「ゼロからわかる大学生のためのレポート・論文の書き方」株式会社ナツメ社, 2011年5月2日出版

About the author

gakuseikichi

1 Comment

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  • コメント失礼致しますm(_ _)m
    現在、文学部の大学2年生です!

    とてもわかりやすいので参考にさせていただきたいです!有難うございます!

    レポートって、大学での期末くらいにしか出す機会がなく、いざ書くとなるとすごくハードルが高く感じてしまうのですよね…
    普段から練習をしてレポートへの抵抗を無くしたいのですが、練習方法などの情報があれば嬉しいな、と思いました!!

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