休みの日の過ごし方

「コミケ」とは?「同人誌」とは?行ったことないけど「気になる」あなたへ、コミケの魅力と注意点!

 

 

 

—————2016、12、30

 

 世界最大の同人誌即売会冬のコミックマーケット、通称「冬コミ」に叶姉妹がお見えになり話題となった。

【写真リンク】

 

 このようにオタク文化は近年、一般の方から大変注目を浴びる存在となっている。「コミケ」がTVで取り上げられる事も増え、「コスプレ・物販・混雑」といったイメージが広まっているように思える。皆様の中にも、行くか行かないかは別として、どんなもんか「気になる」という方はいらっしゃるのではないか。

 

 そこで今回は、そんなみなさんの気になるにお答えしていこうと思います。

 

 

 

———————そもそも、コミックマーケットて何をするの?

 会場では主に同人誌の頒布が行われる。そこで同人誌を書く人、読む人が一堂に会し、頒布をしたり友好を深めたりするのだ。他にも、自作グッズや企業参加者によるグッズの頒布が行われている。

 

 

 

 

—————コスプレをするんじゃないの?

 TVなどの影響で、コスプレ会場という認識が広まっているようだが、これは間違いである。コミケではコスプレも表現の1つとして考えられ、同人誌を売る人、グッズを売る人、買う人、に並んでコスプレをする人がいるにすぎない。コミケは断じてコスプレ会場ではない。あくまで同人誌即売会場である

 

 

 

———————どんな人が参加してるの?

 コミケでは企業、サークル、スタッフ、一般来場者も含めて、売る側も買う側も全員を参加者と呼ぶ。これはコミックマーケットにおいて参加者は対等であり、「お客様」は存在せず、皆がコミックマーケットの参加者なのであ、との理念からである。利益を目的する店ではないため、出店という概念は存在しない。

 

以下は、コミケ参加者の主な区分である。

 

サークル参加者

同人サークルとして参加し、与えられた個々のブースで自作の同人誌やグッズなどの頒布を行う参加者。制作費は完全に自費のため、ほぼ利益は出ない、7割は赤字と言われている。黒字になった場合はその分で缶バッジ等の同人グッズを製作し、購入者にお渡ししているサークルもある。基本的に利益を目的にしないのだ。

 

 

スタッフ参加者

コミックマーケット準備会のスタッフとして参加し、運営や各種作業を行う参加者。無償のボランティア

 

一般参加者

サークルが頒布する同人誌や企業ブースの販売物の購入を目的とした参加者をいう。コミケ会場でのコスプレイヤーとしてのみの参加やコスプレイヤーを撮影するためだけの参加も一般参加者となる。入場料は無料

 

企業参加者

コミックマーケット企業スペースに参加する法人・各種団体をいう。また、出版社・放送局などの取材も企業参加者に含まれる場合がある。

 

 

 

 

————————同人誌ってなに?

 かの有名な芥川龍之介らによる「新思潮」も同人誌だが、ここで説明すべきはそれではないだろう。

 同人誌とは、あらゆる人達の如何なる表現も許される、自費制作の雑誌である。コミケで頒布されるものの多くは、漫画やアニメの二次創作。内容は漫画だけでなく、小説やイラストなどもある。

 

 

 

——————内容はどんな感じなの?

(※私は女性向け同人誌の内容しか存じ上げません、ご留意ください)

 基本的には、原作を元に「もしかしたら、こんなこともあるんじゃないかな…」といった想像力から出来上がる代物。原作の設定に忠実に書く人もいれば、オリジナルの設定を作る人もいます。後日談を描いたり、とある日常を描いたりと、とにかく自由がモットーです。

 

そこから発展して…

  • 学園パロディ(学パロ)—もしも、みんなが高校生だったら。ファンタジー作品やキャラクター達が大人な場合によく作られる。
  • 平和パラレル — もしも、平和にみんなが生きていたら。すでに作品内で死んでいるキャラクターを動かせる。
  • NL — もしも、この二人(男女)が付き合ったら。もうお前ら早くくっつけよ、というじれったい主人公とヒロインを応援する。
  • BL — もしも、男性キャラクター同士が付き合ったら。界隈の7割はここ。

など、本当に多種多様である。そこには、ここには書ききれない十人十色のイマジネーションが、光り輝いている

 

 そして、中にはR指定作品も存在する。原作の内容にもよるが、頒布同人誌はR指定のBLに偏りがちではある。しかし、苦手な人もいることへの配慮は絶対のマナーとされており、注意書きが必ずされている。

 

 

 

————どんな人が書いてるの?

 ほぼ一般人、普段は学生だったり社会人だったり主婦だったりそれぞれの生活を持っている。同じ趣味の人たちが、Twitter等のネットで繋がったりしながら、サークルを作り雑誌をつくる。個人で参加する人もいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、お分りいただけただろうか。

「コミケ」——————それは、作品を愛するすべての存在が、神のもとに集い平等となる「場」。普段の日常は関係なく、身分や役職を伏せ、皆が等しく対等な、真の意味での自由が広がっている。そこを人は、「聖地」と呼ぶのである。

 

 

 

 

 

「なにそれ、ちょっと行ってみたい…」と思った、あなた…

 

これだけは、言っておきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

——————— 絶対に、行かないほうがいい

 

 

 

 と、言うのも。

 

 まず、コミケは素人がフラっと立ち寄って、雰囲気だけ楽しんで帰ってこれる場所ではない。混雑・人ごみは言うまでもなく、メイン会場で販売されているのは同人誌である。コンクリート打ちっ放しのだだっ広い会場に、長机が永遠と並んでいる。知識のない状態では、視覚的に楽しいものはあまりないだろう。

 次に、買い物をするにしても、かなり並ぶ上に、真の意味で情報戦となる。あらかじめ目星がついている状態で、目的地に直行するのがセオリーだ。フラフラと見て回って、ショッピングをする場所ではない

 

 また、これはTVでも取り上げられているが、コミケに限らずとも、ここらの界隈には暗黙のルールやマナーがある。そして厄介なことに、このルールは破ったからといって、直接叱られることはあまりない。その代わり、匿名のTwitterでボヤかれるなり、叩かれるなりする。つまり、このルールは真にこちらの人間にならないと身につかないものが多く、付け焼き刃では到底太刀打ちできない。

 

 

 

 以上のことを踏まえ、安易に立ち入ると全く楽しめないどころか、怪我をする恐れもあるため

——————— 十分自信がついてからのご参加をお勧めいたします…

 

つづく。

平成最後のコミックマーケット参加レポート!〜初心者こそ冬コミがおすすめ〜

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gakuseikichi

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