「自分ひとり選挙に行かなくたって何も変わらない」
「政治とかよくわからない」
そんな風に感じている方は多いのではないでしょうか?
実際、私もそのうちの一人です。
しかし、本当に政治は難しくて遠い存在のものなのか?
「若者と政治のキョリを近づける」学生団体、ivoteに取材してきました!
公式リンクはこちらから:学生団体ivote – 若者の投票率向上を目指して「若者と政治のキョリを近づける」学生団体ivoteの公式HP (i-vote.jp)
— 「若者と政治のキョリを近づける」ことを団体理念にされているそうですが、具体的にはどのような目的で活動をしているのですか?
政治への不信感を解消するためのイベントや、選挙についての授業を通して、学生世代の政治への物理的、精神的なキョリを縮めることを目的に活動しています。
単なる“若者の投票率向上”が活動目的ではないんです。
— なるほど。具体的にはどのようなことをしているのですか?
具体的には、学生と政治家の飲み会「居酒屋ivote」を行ったり、中学生・高校生に選挙を疑似体験してもらう「模擬選挙」をしたりしています。
また、昨年は58名の候補者に政策から学生時代のエピソードまで様々なことをインタビューし、「やわらか選挙公報」を3つの選挙で作成しました。

— ivoteの皆さんはもともと政治に興味があったのですか?
社会の問題に興味はありました。なので、選挙も行こうと思っていました。
しかし候補者や政策に関しての知識がなく、判断の仕方、投票の仕方がわからなかったんです。
— 確かに…私も知識がないので、候補者のイメージだけで投票したことがあります。
そうなんですよ。単純に「若者は選挙に行こう」とだけ言われても困りませんか?(笑)
— 困ります(笑) 政治について考えたり調べたりする時間も取れないですし。
そう、政治に興味のない人に興味を持てとただ言うのも無責任。
それに、興味がないのに選挙に行っても「自分の一票じゃ変わらない…」「政治家はお金のためだけに働いているんでしょ?」などという虚無感を感じる人もいるかもしれません。
— 自分が関わらなくてもいいや、というのはあるかもしれません。
私はivoteに入って政治家の方と直接会って話したことで、議員を志したきっかけを聞いたり、政治家が一人の人間として地域の人の生活のために活動していることを知ることができました。
自分の生活と政治がつながっていることを実感すると、自分も適当に判断してはいけないなと感じるんです。

— ただ、政治家と話すなんていうのは一部の“意識高い”人だけでは?
そこで我々ivoteの出番です。
私たちは今、中学校に地方議員を呼ぼうとしています。
中学校には“意識高い”人もそうでない人もいます。(ない人のほうが多いでしょう)
議員には、生徒に地域の活動や政策のことから、政治家を志した理由や私生活のことまで話してもらおうと思っています。
それに対して生徒も政治についての疑問や不満を話し、双方向的なコミュニケーションの場をつくります。
最初は政治に興味がなくても、地域の課題に触れ、そしてその課題のために取り組んでいる議員と直接話すことで、市民としての責任感を持つことができるのではと考えています。
そして、そうした経験が多くの学生にとって政治への入り口になると思っています。

— 大学生ができることはありませんか?
自分の住んでいる地域や、自分の興味のあるテーマについて活動している政治家をtwitterでフォローしてみてください。
また、新聞を隅から隅まで読む必要もありません。自分の興味のあるテーマ「My争点」をひとつでも決め、情報収集をしたり友達と意見交換などしてみてください。
—「My争点」ですか…?
例えば、最近興味を持ったニュースなどありませんでしたか?
— ガクセイ基地の活動として、就活や企業について考えることが多いので、ブラック企業やパワハラのニュースは詳しく調べたりしていました。
まずそこからでいいんです。全ての社会問題について関心を持つことは難しいと思いますが、自分の関心のあるテーマだけでも政治と関係があると意識することから始めてほしいと思っています。

— 身の回りの問題でも政治につながっているということですね。
はい、そこを頭の隅に置きながら、なんでもない時でも情報を取り入れてみる。これが政治参加への簡単かつ大切な一歩になります。
— 「My争点」を考えるところから始めてみようかな…。ivoteの皆さん、ありがとうございました!
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【都知事選・衆院選2024】大学生×選挙 習ってないは言い訳!「投票」を知って考えよう/ ガクセイ基地 (gakusei-kichi.com)