出る杭は打たれてはいけない、突き抜けるべき。
-中国から帰国後は何をされましたか。
また英語を使うインターンをしたい、かつマーケティング職で実務経験を積みたいと思い、シェアハウスの管理、運営をする不動産会社でインターンをしました。社員もお客さんも半分くらい外国人で、インターンの人たちも日本語があまり喋れないのでほとんど英語で会話していました。これで、就活で「英語ビジネスレベルです」と自信をもって言えるようになりました。また、ある数字を劇的に改善させたことで、数字で見える成果を出せました。それまでは比較的年齢の若い社会人の方と接する機会が多かったですが、当時は直属の上司の方が40歳くらいの方でした。そのため、これまでと年齢層の違った社会人の方のお話を聞けたのも良かったです。
余談ですが、そのインターン中にいいところにある弁護士事務所に連れて行ってもらう機会がありました。僕オレンジジュースが大好きでいろんなところでオレンジジュースを飲んでいますが、そこの事務所で飲んだオレンジジュースは今までの人生で飲んだオレンジジュースの中で一番美味しかったです。(笑)
-その後、就活では最終的にどういった就職先を選ばれたのですか。
IT企業のエンジニア職にしました。就活を始めてまず、ある人の勧めで3つの条件を考えました。英語を使える、グローバルな仕事ができる、専門性を身につけられる、の3つにしました。ただ、この条件に当てはまる会社が多すぎだので、具体的に会社を見ていって決めることにしました。また、日本の文系学生の8割は営業職に就くと聞いていたので、営業以外にしようとも思っていました。大事な決断の時はいつも左なので。
メーカーのマーケティング職も考え、説明会に参加しましたが、向いていないかもしれないと思いました。その説明会で登壇されていた社員さんはかっこよかったですが、自分とは違うタイプだと思ったので。
様々な会社を見たうえで、ITもマーケティングもどちらもやりたいと思うようになりました。最初のインターンの時にも、自分で開発できるようになりたいと思っていたので。また、転職するとなっても、メーカーのマーケティング職からITのエンジニア職への転職はないが逆はある、と聞いたので、最初はITにしようと決意しました。マーケティングの世界でITの需要は今後も高まるという展望も決め手でした。
-就活終了後も「起業家育成講座Ⅱ」を受講され、WasedaStartupの代表を務められたのはなぜですか。
シリコンバレーに行って、それまで聞いていた「技術で勝ってビジネスで負ける日本」「グローバルリーダーが少ない」といった言葉が本物であると痛感しました。また、上海留学の中で中国市場で活躍してる外資系企業の事例を取り上げる授業がありました。そこで出てきた日本企業が、数十企業のうち無印とユニクロだけと非常に少なかったんです。その時、日本人として教室にいて悔しいと感じました。一方で、イベントで起業を支援してる人(ベンチャーキャピタルの方)がいると知りました。だから「早稲田から日本のスタートアップを活性化させる」というビジョンを掲げ、WasedaStartupの運営代表をしています。
-最後に、読者の学生へアドバイスやメッセージをお願いいたします。
一言でいうと、突き抜けてほしいです。ある程度のバランス感覚は大事だと思います。例えば、大学の学部での勉強と課外活動の両立は大事だと思います。このバランス感覚は、ある程度あるといいです。
でも、自分が好きなことにめちゃくちゃお金と時間を使い込む経験も大切だと思うんです。なぜなら、バランスがとれている人同士は似てくるからです。それは、悪いことではないと思います。ただ、日本は協調性はあるけれども、出る杭は打たれる社会になってしまっている。出る杭は、本当は上へ伸びていって突き抜けるべきだと思います。その方が、日本にとっても社会にとってもいいのではないでしょうか。というのも、イノベーション=新結合が起こりやすくなるからです。似てるもの同士が結びついてもイノベーションは起こりません。違うものが結びつくと、イノベーションが起こります。だから、単純にただひとつのことをやってればいいという訳ではないのですが、出る杭は必要だと思います。これまで存在しなかった分野で突き抜けてほしいです。
-ヒラタイさん、貴重なお話をありがとうございました!
ヒラタイさんのTwitterはこちら→@hirataiga
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