夏が本格的に始まり、暑さが鬱陶しく感じる日々…。大学生は待ちに待った長い夏休みが始まった頃でしょう。
「避暑地(涼しいところ)に行きたい!」
「金欠だからできるだけ安く長期間滞在したい!」
「ずっと家にいると集中できないから、ワーケーションできる場所を探している!」
そして何より、「一次産業*に関心がある!」という方必見!
「ののの」のサービスを運営している株式会社Perma Futureの代表池田さんに「ののの」の持つサービスの独自性やおすすめの滞在先を伺ってきました!
—コトバンクより
目次
のののとは
<サービス概要>
・報酬はないけど宿泊先を準備してもらえる
午前中の3~4時間、農業や漁業、酪農など受け入れ先の作業を手伝ってもらう。金銭的報酬は無いが、代わりにホストが宿泊先を準備してくれるという仕組み。最大2週間(14日)まで僅か7,700円で滞在できる。
<背景>
池田)理念は「農への仕切りを限りなく低くする」であり、全世代に向けて気軽に農業をするきっかけを与える存在として機能すればいいなと思っています。大学3年の時、自分自身が色々な農家さんを回る中で、このままだと10年後には人がいなくなってしまう地域があったり、跡継ぎがいなくて農家の人口が今の半分近くになってしまったりするなど人手不足を痛感しました。
でも農自体にはめちゃくちゃ魅力があるんです。
・メンタルヘルス
・生きる上で必須の「食」をつくる
<特徴(独自性)>
池田)農業体験は受動的だし、インターンやバイトなどの労働は強制感がでてしまうので、バランスを取って「お手伝い」という表現をよく使います。農家さんは働き手を得ることができるし、サービスの利用者も一次産業について学べるし、という双方に利益があるwin-winな関係を築けるのがポイントです。
他のサービスとの違いは宿泊前提であること、あくまでお手伝いだから1日3~4時間で良いところです。少し農業に興味があるという人が、他のことをする時間も確保できた上で農作業に関われるのはなかなかありません。
ノマドワーカーさんやリモートワークの人もいらっしゃいます。
ののの×大学生
Q.今まで大学生はどのくらいの人数参加していますか?
A.200人くらいです。学年問わず参加してくださっています。
Q.農業、食に関係する大学・学部に通う学生が多いですか?
A.意外とそうでもないです。田舎出身だったり、逆に都会で揉まれたからこそだったりするのか色々な大学・学部の人が参加されています。食は生きる上で切っても切り離せないものだからこそ、どんな人でも気になるテーマなのかもしれません。
場所を選ぶコツ
Q.行きたい場所ややりたい作業がないときは、どのように検索したら良いのでしょうか?
A.3つの方法をおすすめします!
①近いところ、涼しそうなところなど大まかな枠組みで場所起点で選ぶ
→結局交通費とかもかかるので、近場で済ませるのもありだし、逆に長期休みを活かして遠出するのもあり。どの県と具体的に決まっていなくても、なんとなくの地域で絞ってみてはいかがでしょうか。
②何をやってみたいのかで選ぶ
→野菜の収穫か、果物の収穫か、魚の収穫かetc. もしくは農的な暮らしを求めているのか、農業をがっつりしたいのか、有機栽培などをやってみたいのか。やりたいことベースで考えてみてもよいかもしれません。
③食べたいもので選ぶ
→好きな野菜、好きな果物なんでもOKです!比較的食べられる機会があるので、ぜひ好きな野菜果物などを栽培、収穫しに行ってみてください!
おすすめの滞在先
<サークルで行ける場所>
🔗フルプロ農園
1泊2日~
#リンゴ好き #大自然に触れたい #高密植栽培
🔗やさか共同農家
2泊3日~
#有機農業 #野菜好き #味噌づくり
🔗株式会社浪江の大地
本業はリモートで、週末は農業をという新しい就農モデル
3泊4日~
#新規就農 #農業とのWワークに関心あり
<夏こそ行きたい北海道の避暑地>
🔗牧野瀬牧場
3泊4日~
#牛好き #放牧に関心あり #近くに国立公園がある
🔗大塚ファーム
3泊4日~7泊8日(土日だとより良い)
ミニトマトとズッキーニーの収穫
#夏野菜好き #質問しやすい
池田さんの想い
日本の農業を強くしたい
そこで一度農業から離れて「農」に注目したら魅力がたくさんあってコミュニティとしての農や食としての農は大切だと気付きました。農業を否定しているわけでは全くないのですが、単純に農との距離を近くしてみんなが関わっていく必要があると思います。
食料自給率37%と言われていますが、それは農家さんにすべてを任せてしまっているだけで、自分たちで作れるようになれば数値の改善は見込めます。
大学生に伝えたいこと
とにかく思いっきり世界観を広げてください。お金はなくても時間はあるのが大学生。色々な人に出会うことが大切です!
そして「旅行」ではなく、「旅」をしてください。地域の方とどれだけ深く交流できるか、その地域の文化や歴史を知ることができるかがあなたの価値観を広げることにつながります!!
編集後記
農業ではなく、農。ボランティアではなく、お手伝い。池田さんのお話を聞く中、捉え方を少し変えるだけで、普段私たちが食べているものの根源がぐっと身近になっていくのを感じました。農業って自分の生活とは遠いなぁ。そう思っていましたが、食べ物をつくって食べるというシンプルな営みは人に寄り添い続けているもの。1時間という短い時間のインタビューでしたが、限られた時間の中でも「農」の魅力を感じさせていただきました。いつか必ず、私も実際に体験してみようと思います!!(積山)
農業系や食物系(栄養学科など)学生の利用率が高いかと思いきや、意外と関係ないという点が印象的でした!逆に普段全く違うことを学んでいるからこそ、長期休みには田舎のあったかい雰囲気に恋い焦がれる人が出てくるのかもしれません。自分で農家を探すのが難しい人には、うってつけのサービス!農業にちょっと関心があるな、なんとなく作業をしてみたいなという人の背中を押してくれる存在なのでしょう。ずっと気になっていたサービスなのでお話しを伺うことができて嬉しかったです!(奥野)
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<取材先公式リンク集>
公式HP→”ののの”(No 農 No Life)農業×ワーケーション 全く新しいワーキングホリデーの形 (nononolife.com)
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<ガクセイ基地リンク集>
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書いた人→奥野梓菜/Azuna Okuno (gakusei-kichi.com)、積山和花/Nodoka Sekiyama/ ガクセイ基地 (gakusei-kichi.com)
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